NHKの堀 潤アナを、あらためて見直しちゃった話

22日（火）夜に放映されたNHKの
ニュース番組『Bizスポ』、ご覧になった方はおられるだろうか？
番組の中で、今回の原発事故の余波に翻弄される
さまざまな人々の様子をレポートするコーナーがあった。
要するに、原発事故による避難騒ぎだとか
計画停電のせいで、本当にさまざまな人たちの生活が影響を受け、
いまも着々と「破壊されつつある」として、その現状を
密着取材で浮き彫りにし、『Bizスポ』内で放映したわけだ。

そのレポートが終わり、カメラがスタジオに戻った後のことである。
キャスターの堀 潤アナが、大要こんなことを言った。
「原発事故のせいで
突如として自分の生活を変えざるを得なくなる……
そんなのは絶対、不条理（理不尽、だったかも）ですよね！」。
堀アナは、このセリフをなんと、2回繰り返した。
正直、これには驚いた。
「えっ!?」と思って、すかさずTV画面を見たのだが、
そのときの堀アナは、心なしか
奇妙に毅然とした、張りつめた表情をしていた（ような気がする……）。

あのとき、どうして堀アナが
同じセリフを2回繰り返したのか、
その真意は私にはわからない。
しかし……勝手に「何かを想像する」のは、私の自由である。
なので、勝手に書かせてもらうのだが、
私はこの堀 潤というアナウンサーが、本当に好きになってしまった。
久々に「漢（おとこ）を見た」ような気が、したのである。
少なくとも、一連の原発事故をめぐる報道の中で、
今回の堀アナのセリフがいちばん「心にグッと来た」のは、間違いない。
文字通り「よくぞ言ってくれました！」ってなもんである。
あの発言は、お堅いNHKアナウンサーの発言としては、
おそらく「内角ギリギリ」、下手したらデッドボールだったのではなかろうか？

これは「一般論として」なのであるが……
民放の場合、スポンサーからの広告収入で経営している関係上、
正面切っての企業批判は「NG!」というイメージがある。
それに対し、受信料で運営されるNHKは
「より自由な立場からの報道が許される」イメージがある。
（ちなみに、よくNHKのことを"国営放送"と勘違いしている人がいるが、
正確に言えばNHKは"公共放送"である ←マメ知識）

しかし……ぶっちゃけ書かせてもらえば、
そんなものは"神話"であろう。
広告収入とは無縁のNHKではあるが、その分、
"政治"だとかなんとか、とにかく
いろいろと「面倒くさいアレコレ」に、がんじがらめに
なっているのは、おそらく間違いないハズなのである。
そんなNHKにあって今回、なんだって
堀アナは、あのセリフを「わざわざ2回繰り返したのか？」。
ここんところは、よ～く考えてみる価値がある（ような気がする）。


少なくとも……。
たいした見識もなく
ただ「自分をアピールする手段として」
ひとこと「物申している」だけのテレ朝・古館伊●郎は、
そこらへんについて
「よーく考えろ！」と、そういう話である。
ほんとにね、中身カラッポな古館伊●郎の
「いかがなものか？」的セリフを聞くたび、
この上なく不快な気分にさせられるんだよなぁ……あ～あ(ため息)。