今年、関東では春の気候の移り変わりが、遅れている。わたしには、最低、二週間はずれている気がする。蠟梅は咲いた。このままでは、ひょっとすると、梅の花が連翹、花蘇芳、木蓮や辛夷や河津桜が花開く彼岸過ぎての同時期に咲きそうである。
まさか、染井吉野の開花までとはいくまいが・・・・・。
この頃は、1月21日以来、喪失感にさいなまれて、悲嘆と春愁と感傷の日々を過ごしている。たまに仮眠をとると、昼夜無関係に2度ほど恐ろしい悪夢に目覚めたりした。五感が不明になる。沈鬱な気分が続く。そうか、そうだ。そういう心の状態が体調を崩しがちにする。だが、やっとわたしは、数日前に日常の生活意識に戻ったような気がする。世にある絶望は若者たちには似合っても、初老の人生にはただ単に自然消滅するのみで、似合わない。
ここでの俳句は、相も変わらず、突発的に朝の通勤電車の中で、10分位の短時間で詠んだもの。
・現し身で虚空をつかみつ 浅き春
・手指揉み うつむく陽射しに 目白鳴き
・冬着着て人混みに紛れて いま何処
・髪膚撫でて 添いし歳月や 春いまだ
・逝きし君 父母を想うなり 水温む
・弟の 念い貫かん 遠き春
まさか、染井吉野の開花までとはいくまいが・・・・・。
この頃は、1月21日以来、喪失感にさいなまれて、悲嘆と春愁と感傷の日々を過ごしている。たまに仮眠をとると、昼夜無関係に2度ほど恐ろしい悪夢に目覚めたりした。五感が不明になる。沈鬱な気分が続く。そうか、そうだ。そういう心の状態が体調を崩しがちにする。だが、やっとわたしは、数日前に日常の生活意識に戻ったような気がする。世にある絶望は若者たちには似合っても、初老の人生にはただ単に自然消滅するのみで、似合わない。
ここでの俳句は、相も変わらず、突発的に朝の通勤電車の中で、10分位の短時間で詠んだもの。
・現し身で虚空をつかみつ 浅き春
・手指揉み うつむく陽射しに 目白鳴き
・冬着着て人混みに紛れて いま何処
・髪膚撫でて 添いし歳月や 春いまだ
・逝きし君 父母を想うなり 水温む
・弟の 念い貫かん 遠き春