
それに反して、わが家の場合は市道に接しは平場から階段3段までは小舗石のいわゆるピンコロ舗装でつながり距離が極度に短い。それはあっという間のスペースだが、長い間の習慣では、その車庫側に1カ所、反対の既設のサインポストと玄関ポーチ際の左側に2カ所でガーデンを設定してきた。まあ、わが家は玄関の方位は北西向きで、しかも厳重な柵や塀もなく簡易的に家の表門らしさを演出してきたというべきか。以下に細密に具体的な文章でコメントを残してみる。


ここは建屋際、玄関ポーチ内にスタンドタイプの花壇に市販の黄色の目ありビオラを寄せ植えし、隣に猩々野村の中木、鉢上げした山吹の株立ち、左に大型プラ丸鉢に紫の花のアガパンサス
を配した。二段目は左から放射状でリズミカルな草蘇鉄、ギボウシの‘デザイナージーンズ’、しんなりした草姿の野辺のホタルブクロの寄せ植えである。一段目は同じく左から、紫の小花が咲く蔓日々草、ギボウシの‘白カビタン(sieboldii)’、ホタルブクロ、ギボウシの‘ハルシオン’である。

階段と車庫の間には下から、むかごで自然繁殖した鬼百合の鉢、庭に紛れ込んでいた大文字草2株を鉢上げ、黄色の目ありビオラから上の方ににギボウシは‘ジューン’、‘クインシージョゼフィーヌ’、百合でハイブリッドの強権種‘カサブランカ’2株、平らな玄関ポーチ内には樹木医の大先輩がネパールから種子を持ってきて発芽させたもので異形の‘ヒマラヤ五葉松’があり、それにわが愛猫の猫草として風知草2鉢だ。降りた階段には添景として織部灯籠の火袋を置きその上に大型ギボウシの‘サマーブリーズ’をどぉーんと据えている。

サインポストの花壇にはこれから黄花の咲く密植気味のヒペリカム・カリシナム、米松の木製門柱には登攀性のイタビカズラが接して地植えされていて、その花壇の縁に奥から反時計回りにガクアジサイの‘紅額’、ギボウシは大型の‘スパルタカス’、‘スーパー寒河江’、‘フランシスウィリアムス’、次は野原で見つけてこの春に植え込んだもので野趣味のある野薊、また、八重咲で濃紫花のクリスマスローズ‘’の順に並ぶのだ。ポケット花壇の中には芳香性ハーブのメドウセージのポリ鉢を挟み込んでいる。

次に、サインポストの家側の受け箱上には小型ギボウシには葉色の細かくて美しい‘グランドプライズ’と‘白カビタン(helonioides)’を愛玩物、置き物ふうに配置する。
こうしてみると、ここでは緑葉の濃淡や斑入り、覆輪の入り具合のバリエーションを見せる葉色のギボウシが10品種もあり、他は23ほどの植物であるがこれからは梅雨から夏に向かい、開花を見せるアジサイにむくげ(木槿)の各品種に入れ替えていくことになる。春はクリスマスローズが5,6品種だった。冬期や晩秋はもっぱら茶花とされる侘助椿が6品種である。一年のバージョンはこんな風である。その都度、えっちらおっちらわたしは重い鉢を運び込み配置替えをする。バックヤードは足の踏み場もない裏の主庭ということになる。
一般的に見ると植栽がラフで密に感じられるかもしれないが、そんなことはなく印象的にどう見えるかを一番に気にしている。わたしは、多年生の植物ではあるがその種類や数量を全く気にせず立体感と全体的な感覚第一で入れ替えて組み合わせを変えている。そうすると、現実的にはあり得ないナチュラルガーデン(?!!!)になるのかも、かな・・・。個別には樹木の枝抜き剪定や草花の枯れ部分の除去や花の終えた花柄摘みもおこない、鉢(草姿)自体の向きや鉢の並び替えもその時の感覚で対応する。水やりも降雨状況に応じている。そしてどんな場合でも植物愛好家は植物を枯らすのは最低だとおもっている。まあ、それやこれや、自己満足本位に作業を苦にせずおこなうのだ。
以上、今回の記事は長文になり失礼いたします。