うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

『韓国「反日民族主義」の奈落』と『ペルソナ』を読む。

2021年08月29日 07時54分16秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
もうすぐ9月、少しは暑さが和らいだか。千葉へ帰省した一週間は雨、雨続きでうんざりした。こんなお盆休みは今までなかったぞ、秋雨前線にはまだ早いし異常な天候だ。実家ではわたしにとって庭木の剪定もままならず、ほかの用事もはたせない。帰りの飛行機のpeachも一日延びた。
 画像は散歩途中に採取したブーゲンビリアの花、開花期間が長い、どうしてもわたしはこの赤紫色の花びらにひかれる。活けるものがないので日本酒2㍑箱を切断し加工したもので代用する、こんなことは単身赴任者としては日常茶飯事のことである。
          
 盆休みの間のことをつらつら思い出すと、本だけはいい本が読めたかなと、おもう。『山本七平の思想』東谷暁。古い本だが、山本七平の『日本資本主義の精神』を再読、そこでは成熟した町人文化、時代の商習慣の起源を江戸時代の思想家にもとめている。石田梅岩の「都鄙問答」、鈴木正三の「破吉利支丹」等。現代では無意識であり当たり前とされる伝統や歴史、それらはあらためて今でも残る日本の会社という組織、仕事上のやり取りや慣習をおもいおこさせる。
『韓国「反日民族主義」の奈落』呉善花 は呉さんの韓国人の反日の由来を歴史的に古典から腑分けしていて女史の著作物としては出色の出来映えだ。わたしは、一晩で読み終えた。

『ペルソナ』中野信子は脳科学者とされて、『サイコパス』で出版的には世に出たのかな。この本は実態は自叙伝でありながら、異質で情緒はなく具体的な事実に触れずに理念的であり、概念語を多用し無機質な記述でまとめられている。理系に多い乾いた文体とでもいうのかな。
 最初に感じたことはこの人は学者としては、研究対象へのモチベーションが秀抜ということになるだろうか。生き方としては生い立ちが恵まれず、幼い身の上では厳しい事態であったが、しばしば、才能と言うものは不完全なものや過剰なものを本人自身が自覚したときに得られる。もっとも、幸福感とは無縁なはずだが。
コメント
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