ここでは、いつもなら3月中旬以降に新しく芽出しするであろう直前のギボウシの14の画像をアップする。地味でわたしにとって苦手なデジカメの接写だが、どうぞご覧いただきたい。わたしたちの栽培形態は露地ではなくて、すべてプラスチック鉢とビニールポットのみである。
その中で、一部の鉢は表土が落葉、越年雑草や杉苔が生えた現状とそれを除去した二枚組写真で並べてみた。見るとやや雑然としているが、これによって地温や土壌水分がまもられたという効果もあった。冬場の乾燥は多年生植物にとって禁物だ。今年の天候は例年になく乾燥しており、昨年の12月中旬から1月いっぱい続いた無降雨期間には3回ほどの手撒き散水をおこなう。そんなメンテナンスの結果は昨年の初秋以降の根系部の充実ぶりが根株の大きさと、発根量の体積と芽数の多さによって示してくれる。
根やバルブ(根茎)が浮き上がっているのはなんどもこの冬の霜柱の力により持ち上げられたことによる。むろん、このままでは良くないので、今後、増し土やマルチを施す予定だ。
ちなみにわたしたちのギボウシ株分け作業はおもに、9月頃と、それにこの春の芽出し後、成葉になる4月以降ということにしている。当然なことに、一般的に知られてギボウシ栽培テキストとは異なる。これはわたしなりに、数年間のギボウシ栽培の経験上で、体得した技術だ。
≪撮影:平成12年 2月26日午後 2時≫
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①②天竜ー草茎の薄茶色の表皮の中からかすかに新芽が見える。わたしは山菜として食用目的には‘ウルイ’の中でこの品種が一番美味と考えており、色々と工夫して増やしたいのだが実は発根量が少ないようで繁殖的には難しい品種だとおもわれる。
③メディオバリエガーター紫味がかった可憐な幼芽が出ている。
④ママミヤー芽出しは遅いようだ。まだ不明部分が多い。
⑤⑥タマノカンザシーまだまだである。もともとこの品種は芽出しは遅い部類に入る、ここでは昨秋からの伸根の状況を確認する。
⑦⑧オーガストムーンーこれは、遅い性質だったかな。
⑨マルバタマノカンザシー辛うじて、幼芽が1芽確認できる。
⑩ロイヤルスタンダードー放射状に広がる太いバルブの中心部分に幼芽が準備されているのが見える。
⑪ステンドグラスー昨年の伸びた草茎の痕跡があり、その横に太い芽が立ち上がりつつある。
⑫徳玉ー青葉の古典品種。むき出しになった緑色のバルブ。培養土で被覆する必要がある。
⑬モーレハイムー土壌中に根がびっしり廻っているようだ。
⑭タチギボウシーこれはいまだ品種名が不明であるが、地下茎で増えるので原種のようである。青花を着ける。発芽率は良好、二年生実生苗であるがきわめて生育がいい。杉苔におおわれていて根株自体が浮き上がる。かなりの発根状況が見てとれる。
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