
この間テレビで、氷川きよしが持ち歌の 「番場の忠太郎」を歌っているのを初めて聞いた。なんども、この題材の元唄は浪花節に歌われたもので、江戸末期の関東のやくざ、博徒の生き方を誇張気味に描いていた。それが大衆に風靡した曲だ。
今まで、わたしの好みとしては、三橋美智也の「古城」と同工異曲といったら叱られるかもしれないが、「白雲の城」が好きであった。氷川きよしは、「箱根八里の半次郎」でデビュー以来、股旅物や演歌以外のいろんなリズムの歌謡曲を聞いてきたが、「番場の忠太郎」は母恋いの記、これこそ、彼の本領を発揮した曲ではないだろうか。売れた曲かどうかは判明しないが、高音を活かした荒削りなダイナミズムこそ、彼の持ち味である。
しかし、残念ながら、テレビ放映はあっという間に短い時間で終わった。現在、無料動画の You Tube でも音楽を聴けるようなのでここでは歌詞のみを転載する。
番場の忠太郎






