雑談の達人

初対面の人と下らないことで適当に話を合わせるという軽薄な技術―これがコミュニケーション能力とよばれるものらしい―を求めて

中国の繁栄の源泉は、働く女性にあり。

2009年10月08日 | 中国の雑談
中国の祝日である「国慶節」と「中秋節」がらみの連休が今日で終わる。ついに、明日から駐在員生活が本格的に始まる。節目なので、ブログのテンプレートも中華風にしてみた(?)。

下見を目的に、先月既に中国に出張しており、住居はすでに決めてあった。この連休を利用して、生活に必要な物資をいろいろ調達し、とりあえず生活立ち上げの準備がどうにか整った。

出張の際、中国に来て真っ先に強い印象を受けたのが、働く女性が非常に多いということだ。工場労働者だけでなく、朝のオフィス街の通勤風景でも、男はいったいどこで何をしているんだ、というぐらい女性ばかりが目につく。何でも、法律で女性の働く権利がかなり手厚く保護されているという(旧共産圏の良いところか。いや、今でも一応まだ「共産圏」かもしれないが)。産休など、何だかんだで6か月は軽くとれるらしく、別の理由を口実に、産前産後の女性労働者を体よくリストラなどしようものなら、裁判で会社側が確実に負けるという。それならいっそ、人件費もたかが知れているので、産休中の代理の人を別途雇った方がいいとのことだった。

聞くところによると、女性が仕事を見つけるのが容易な中国では、共働き夫婦が一般的なのだそうだ。夫婦が都会に出てきて共稼ぎでお金をため、一人っ子の子供をお爺ちゃん、お婆ちゃんが田舎で面倒をみるのがよくあるスタイルである。食事は外食が普通で、少し豊かになるとお手伝いさんを使う(人件費が安い)ので、家事の負担も小さい。どちらかと言えば、女性の方がまじめで良く働くので、会社側も女性を積極的に採用するという。

ただでさえ人口が多いのに、女性の労働力をここまでフルに活用しているのは強みである。片や日本であるが、人口が中国の10分の1なのに、労働力はもっぱら男性に依存するという片翼飛行だ。日本の女性は今なお寿退社が珍しくなく、子育て後の社会復帰は並大抵ではない。しかも、少子高齢化。既にこんなところで、経済競争の勝負はついているのかもしれない。


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