雑談の達人

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恐るべし、中国の「振替平日」

2009年10月10日 | 中国の雑談
10月10日、土曜日である。週休二日が通常の中国であるが、今日は何と平日、出勤日である。筆者も、今日1日朝からしっかり働いてしまった。週末だという感覚が全くない。

中国では、長い連休(国慶節と春節)の前後は、その「振替平日」になることが一般である。まとまった連休を作るため、わざわざ週末を1回つぶして働くのである。日本の場合、祝日が週末に重なると「振替休日」が設けられるが、振替平日は聞いたことがない。前回のエントリーで、女性がバリバリ働く中国の状況に触れたが、こんなところでもやる気が違う。

他方で、中国人は有給休暇はしっかり使い切る。権利なので当然という感じで、休むべき日は休む。周囲の空気読みと顔色窺いの末に遠慮して休暇を取らず、お上が由来の良く判らない祝祭日ばかりつくらないと休めない日本人は、つくづくめんどくさい民族である。

とはいえ、振替平日を休みとしている日系企業は多い。現地と同様に動いている日系企業でも、中国人スタッフは働いているが日本人管理職は休んでいたりする(国慶節の休暇に帰国して、まだ戻ってきていない人が多い)。筆者の勤務先は日系企業との付き合いがメインなので、仕事の用件であちこち電話したのだが、空振りが多かった。日本人は仕事中毒、エコノミック・アニマルだと批判された時代があったなどと、今になっては誰が信じられるだろうか…


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