素晴らしかった!!!!
脚本・演出・原画・動画・声の演技、すべてが素晴らしい回でした。
何よりも、脚本!
今までの土屋さんのイメージは、原作を綺麗な蛇腹折りにして無理なく縮める人。
原作ファンがわれらが土屋と呼ぶのもわかるけど、一端分解して再構築する大野木さんのようなやってくれるじゃん的な面白ささが足り無いのよね~と感じておりました、が。
やってくれるじゃん、土屋さん!!!
もちろん、この回に単行本4分の1をあてた、つまり十分に余裕をとってくれた大野木さんの構成があるのかもだけど。
話数割り見て、十分余裕があるから、きっとキンブリーVSエドのバトルを膨らますのだと思っていたの。アニメは動かしてナンボじゃないか、という気持ちは、アニメ屋さんにはやっぱりあると思うのよ。それにアニメ視聴者としても、バトルは楽しみ。
けれども!
その余裕を、エドの心理描写に当てた!
そしてエドの行動を変えてきやがった!これは前々回からはっきり意図した脚本で、よくやったFA!と心から賛辞をおくりたい。
つまり。
原作既読者はご存知の通り、原作ではキンブリーが、近くに来ていたエドに声をかける。
ここで「キンブリーのそばに来ているエド」の意図は明確ではない。キンブリーが言うとおり、狙撃手配置の時間稼ぎのために動いた、とも読めるし、マイルズらは勝手にやれ、俺は俺で動く、という態度にも読める。(私は後者に読んだ)
けれどアニメでは、エドは「キンブリーを殺させないために」、マイルズら軍人の作戦を「妨害」するために動いている。
これは子供のワガママだ。
その前、マイルズが部下にキンブリー射殺を命じた場面で、エドが反対する場面でも、エドの表情をアップにし、エドの心情を強く描く。
「レイブン中将のことだってもっと他にやり方が」と、エドにオリヴィエを批判させ(これはつまり、読者の代弁でもある)、マイルズは上官批判にぴりっと怒り(ここの、サングラスの中の瞳を描く演出がすごく効いてる!)、エドの甘さを否定する言葉がより印象深くなる。
マイルズらの「まだまだ子供」「少しうらやましくもあるよ」の台詞のあと、一人部屋にたたずむエドの後姿によって、エドの迷い→キンブリーを殺させない決意、を示唆する。
前々回に、スカーを逃がすか協力させるか、の場面で、「こんな奴に!」と反発するエドにマイルズが国全体のためにスカーの力が必要なのだろう?と諭させているのは、この場面への伏線、あるいはFAエドを描く上で当然の流れだった。
つまり、FAエドは原作エドより更に子供である。
そしてその子供さを指摘するのは、軍人で「他人」の大人、マイルズなのだ。
軍人で「知り合い」の大人、ロイは、エドの子供っぽさと同質の青臭さを持つ。
FAはその反対側の配置にマイルズを置いた。
エドの行動は作戦妨害だ。けれど心理的に踏み出しやすいよう、アニメ脚本ではキンブリー射殺はマイルズと部下2名の極秘行動としている。このあたりの小さな改変も、きっちり計算されたものだ。
エドの、「殺さない決意」、それは敵・キンブリーに対してさえ同等なのだ!!!!
それをはっきり明確に描いたことで、後半、キンブリーに負け、ゴリラとライオンを助け・助けられるエピソードが、より引き立った。
そして子供として描くことで、原作より適度に「痛ましさ」を増量している。(「痛ましさという媚薬」)
痛ましさ、は、キャラの引力だ。分かりやすく言えばキャラ萌え要素の一つだ。
FAはエドの「素直な子供らしさ」を強調することで、エドの魅力を増した。
これは何となくそうなった、ではなく、意図されたことだ。そして実行できている。
(ロイの青臭さもおそらく同じ意図に基づく。EDの絵とか。(イマイチ成功してない面もあるが、しかし、今後に期待大!) 優しい人・入江さんはキャラの優しい=甘いところを膨らませることで、鋼キャラを自分のものにするんだと思う。會川さんの、人間としての弱さ・迷い・分かりたいのにすれ違う痛み・・・を膨らませたのと、面白い対比だ。いや、アニメ化って本当に面白い!!!)
原作で描けなかったことを、後だしジャンケンのアニメではできるはず。
03年版アニメの威光に負けないこと以上に、原作沿いの大方針の中で原作圧力に負けないことは、ものすごく大変だ。
でも、今のFAは負けてない。原作はもう圧力じゃなくなってる。
すごく面白い原作をすごく面白いアニメにする。とっても単純で困難なことを、FAはやれているんだ!
嬉しいな!原作ファンとして、本当に嬉しい。ありがとう!FA!
絵の美麗さは言わずもがな。なんて美人なエド!端正なマイルズ!妖しいキンブリー!
綺麗絵だと安心して作品世界に浸れるよねーvv
動画がね。アニメーターさんのこだわりが見えてすっごい楽しい!
ウィンリィがコケるとこなんて、絶対動画さんの趣味だよね!鋼キャラはああいうコケ方をしない。だが可愛い子ちゃんにはああいうコケ方をしてほしい!という(笑) 好きだ!そういう趣味に走った動画が好きだ!!(笑)
エドがたて坑に落ちる一回目。
これ、ただ足を踏み外してるんじゃないの。敵に対し攻撃態勢をとるため後ろ足を踏ん張って、だから雪が崩れて、落ちる。ここのさり気ない動画、すっげえいい!!
エドが悪い顔して振り返るとこも、ちゃんと「振り返りながら表情の変化」に描いてるの。最初っから悪い顔して振りかえるんじゃなくて、振り返りながら悪い顔になっていく。間にはさむ一枚の絵を、動作の途中と同時に、表情の途中も描いているのよ!こうゆーの発見すると、もうニヤニヤしちゃう!
キンブリーが破壊して、たて坑が爆発する黒煙の広がり方なんて、すっごい上手くて!!こういう、人物じゃない動きが上手いと、リアルさっていうか、品質の高さを感じて、幸せ~。
エドが2回目に落ちたところ。この空間の広さの加減も、いいよねえ。
広さ、距離感は原作もとても上手いんだけど、この空間感って、原作の感性とぜんぜん違うの。
原作より広めに取った空間に、エドのちっささが映える。赤コートの色の効き。
うーん、うまいなあ!
マイルズの知的な冷静な声がいい。あのふざけた(笑)外見で、この説得力は、台詞の良さと声の良さの相乗効果。
キンブリーの違和感もいい。あっキンブリーの最初の台詞だ!って耳がひっぱられる。
そんでもって、朴さんは、どうしてこんなに叫べるんだ!!!
そうか、ここで叫ぶんだ!って、涙出そうになった。
エドが傷を塞ぐ場面。音楽がさ、うわ、この場面にこの静かな曲、かけるんだ!ってぶるぶるした。
勇ましい曲じゃなくて、命を使う、贖罪っていうか、悲しみっていうか、そっちなんだよ・・・!
事が終えて、アンテナぴん!の後のエドの顔の格好よさ。←魅力
倒れて気絶するところ。←痛ましさ←魅力
キメラのおっさん達の甘ったるくない人情。賢者の石を拾うタイミング。
エドの背の傷に自然に目がいく、負ぶって去る場面のカメラ位置。
かぶさるエンディング。
すべてが素晴らしかった!
でもねでもね。ひとつだけ。
ハインケルのおっさんの声がイメージと違うー!私ん中では彼はダンディーな伯父様なのに。もっと深い声にしておっさんゴリウスと対比してほしかったよー。金髪でメガネでヒゲなんだよ?いつも襟付きシャツなんだよ?キメラん中ではインテリっぽくてしかも流血率一番なんだぜ?萌えキャラなんだよハインケルはっ!←うるせー!
はー。満足。
いやー。FAってほんっとに、面白いよっ!!!
脚本・演出・原画・動画・声の演技、すべてが素晴らしい回でした。
何よりも、脚本!
今までの土屋さんのイメージは、原作を綺麗な蛇腹折りにして無理なく縮める人。
原作ファンがわれらが土屋と呼ぶのもわかるけど、一端分解して再構築する大野木さんのようなやってくれるじゃん的な面白ささが足り無いのよね~と感じておりました、が。
やってくれるじゃん、土屋さん!!!
もちろん、この回に単行本4分の1をあてた、つまり十分に余裕をとってくれた大野木さんの構成があるのかもだけど。
話数割り見て、十分余裕があるから、きっとキンブリーVSエドのバトルを膨らますのだと思っていたの。アニメは動かしてナンボじゃないか、という気持ちは、アニメ屋さんにはやっぱりあると思うのよ。それにアニメ視聴者としても、バトルは楽しみ。
けれども!
その余裕を、エドの心理描写に当てた!
そしてエドの行動を変えてきやがった!これは前々回からはっきり意図した脚本で、よくやったFA!と心から賛辞をおくりたい。
つまり。
原作既読者はご存知の通り、原作ではキンブリーが、近くに来ていたエドに声をかける。
ここで「キンブリーのそばに来ているエド」の意図は明確ではない。キンブリーが言うとおり、狙撃手配置の時間稼ぎのために動いた、とも読めるし、マイルズらは勝手にやれ、俺は俺で動く、という態度にも読める。(私は後者に読んだ)
けれどアニメでは、エドは「キンブリーを殺させないために」、マイルズら軍人の作戦を「妨害」するために動いている。
これは子供のワガママだ。
その前、マイルズが部下にキンブリー射殺を命じた場面で、エドが反対する場面でも、エドの表情をアップにし、エドの心情を強く描く。
「レイブン中将のことだってもっと他にやり方が」と、エドにオリヴィエを批判させ(これはつまり、読者の代弁でもある)、マイルズは上官批判にぴりっと怒り(ここの、サングラスの中の瞳を描く演出がすごく効いてる!)、エドの甘さを否定する言葉がより印象深くなる。
マイルズらの「まだまだ子供」「少しうらやましくもあるよ」の台詞のあと、一人部屋にたたずむエドの後姿によって、エドの迷い→キンブリーを殺させない決意、を示唆する。
前々回に、スカーを逃がすか協力させるか、の場面で、「こんな奴に!」と反発するエドにマイルズが国全体のためにスカーの力が必要なのだろう?と諭させているのは、この場面への伏線、あるいはFAエドを描く上で当然の流れだった。
つまり、FAエドは原作エドより更に子供である。
そしてその子供さを指摘するのは、軍人で「他人」の大人、マイルズなのだ。
軍人で「知り合い」の大人、ロイは、エドの子供っぽさと同質の青臭さを持つ。
FAはその反対側の配置にマイルズを置いた。
エドの行動は作戦妨害だ。けれど心理的に踏み出しやすいよう、アニメ脚本ではキンブリー射殺はマイルズと部下2名の極秘行動としている。このあたりの小さな改変も、きっちり計算されたものだ。
エドの、「殺さない決意」、それは敵・キンブリーに対してさえ同等なのだ!!!!
それをはっきり明確に描いたことで、後半、キンブリーに負け、ゴリラとライオンを助け・助けられるエピソードが、より引き立った。
そして子供として描くことで、原作より適度に「痛ましさ」を増量している。(「痛ましさという媚薬」)
痛ましさ、は、キャラの引力だ。分かりやすく言えばキャラ萌え要素の一つだ。
FAはエドの「素直な子供らしさ」を強調することで、エドの魅力を増した。
これは何となくそうなった、ではなく、意図されたことだ。そして実行できている。
(ロイの青臭さもおそらく同じ意図に基づく。EDの絵とか。(イマイチ成功してない面もあるが、しかし、今後に期待大!) 優しい人・入江さんはキャラの優しい=甘いところを膨らませることで、鋼キャラを自分のものにするんだと思う。會川さんの、人間としての弱さ・迷い・分かりたいのにすれ違う痛み・・・を膨らませたのと、面白い対比だ。いや、アニメ化って本当に面白い!!!)
原作で描けなかったことを、後だしジャンケンのアニメではできるはず。
03年版アニメの威光に負けないこと以上に、原作沿いの大方針の中で原作圧力に負けないことは、ものすごく大変だ。
でも、今のFAは負けてない。原作はもう圧力じゃなくなってる。
すごく面白い原作をすごく面白いアニメにする。とっても単純で困難なことを、FAはやれているんだ!
嬉しいな!原作ファンとして、本当に嬉しい。ありがとう!FA!
絵の美麗さは言わずもがな。なんて美人なエド!端正なマイルズ!妖しいキンブリー!
綺麗絵だと安心して作品世界に浸れるよねーvv
動画がね。アニメーターさんのこだわりが見えてすっごい楽しい!
ウィンリィがコケるとこなんて、絶対動画さんの趣味だよね!鋼キャラはああいうコケ方をしない。だが可愛い子ちゃんにはああいうコケ方をしてほしい!という(笑) 好きだ!そういう趣味に走った動画が好きだ!!(笑)
エドがたて坑に落ちる一回目。
これ、ただ足を踏み外してるんじゃないの。敵に対し攻撃態勢をとるため後ろ足を踏ん張って、だから雪が崩れて、落ちる。ここのさり気ない動画、すっげえいい!!
エドが悪い顔して振り返るとこも、ちゃんと「振り返りながら表情の変化」に描いてるの。最初っから悪い顔して振りかえるんじゃなくて、振り返りながら悪い顔になっていく。間にはさむ一枚の絵を、動作の途中と同時に、表情の途中も描いているのよ!こうゆーの発見すると、もうニヤニヤしちゃう!
キンブリーが破壊して、たて坑が爆発する黒煙の広がり方なんて、すっごい上手くて!!こういう、人物じゃない動きが上手いと、リアルさっていうか、品質の高さを感じて、幸せ~。
エドが2回目に落ちたところ。この空間の広さの加減も、いいよねえ。
広さ、距離感は原作もとても上手いんだけど、この空間感って、原作の感性とぜんぜん違うの。
原作より広めに取った空間に、エドのちっささが映える。赤コートの色の効き。
うーん、うまいなあ!
マイルズの知的な冷静な声がいい。あのふざけた(笑)外見で、この説得力は、台詞の良さと声の良さの相乗効果。
キンブリーの違和感もいい。あっキンブリーの最初の台詞だ!って耳がひっぱられる。
そんでもって、朴さんは、どうしてこんなに叫べるんだ!!!
そうか、ここで叫ぶんだ!って、涙出そうになった。
エドが傷を塞ぐ場面。音楽がさ、うわ、この場面にこの静かな曲、かけるんだ!ってぶるぶるした。
勇ましい曲じゃなくて、命を使う、贖罪っていうか、悲しみっていうか、そっちなんだよ・・・!
事が終えて、アンテナぴん!の後のエドの顔の格好よさ。←魅力
倒れて気絶するところ。←痛ましさ←魅力
キメラのおっさん達の甘ったるくない人情。賢者の石を拾うタイミング。
エドの背の傷に自然に目がいく、負ぶって去る場面のカメラ位置。
かぶさるエンディング。
すべてが素晴らしかった!
でもねでもね。ひとつだけ。
ハインケルのおっさんの声がイメージと違うー!私ん中では彼はダンディーな伯父様なのに。もっと深い声にしておっさんゴリウスと対比してほしかったよー。金髪でメガネでヒゲなんだよ?いつも襟付きシャツなんだよ?キメラん中ではインテリっぽくてしかも流血率一番なんだぜ?萌えキャラなんだよハインケルはっ!←うるせー!
はー。満足。
いやー。FAってほんっとに、面白いよっ!!!
あ、ところで前回の記事に投稿したコメントは、こっちに投稿するのを間違えてしまったものでした…すみません
これからもあつい応援を聴かせてくださいね!
だって、猫(科)ですよ!猫(科)!ネコ好き~♪
声は私もちょっぴり残念でした。でもこれから役を掴んで変わってくるかも?を期待してるンですが、駄目ですかね?
作画が良すぎて、朴さんが上手すぎて、痛かったデス。
原作で読んでいるのに、緊張感がすごかったです…。声も作画もとても良かったです!
「待ってよ兄さん!(ウラ声)」は吹き出しました(笑) 似てないっ!
ところで、いまさらながら新OPのことですが。
サビの前の、人がたっくさんいるのが好きです!
エドとアルを中心に集まっているのではなく、エドもアルも大勢の中の一人になっている。兄弟を支える人たちも、それぞれの人生を歩んでいる。 …う~ん上手く言葉にできませんが、これぞ鋼!と思いました。
EDも元気な曲で嬉しいです!トリシャがかわいい(笑)
いつも楽しく読ませていただいてます。
ハインケルが萌えキャラってとこにメチャクチャ共感しました!
そうなんですよ~!
嬉しくてカキコミしました。
これからも歌猫様のブログ楽しみにしています♪
ええ、ブログ村いつも見てるんですが、ご新規さんが増えてきて私も嬉しく思ってますv
こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします!!
アメショー様こんにちは!
うはは。ハインケルは萌えキャラっすよね!子供時代とかものごっつ可愛かったに違いない!ゴリさんとも昔馴染みとかだったら面白いなあ・・・わあ、違う方へ萌えが行きそう、ダメダメ!(笑)
作画良かったー!
コメントありがとう!続きレスはまた後ほど!!
そう、読んでるのに読み返してるのに、うわーっ!てなってしまいました。
まさか死…?!であざとく切るんじゃなくて、再生まで1話にまとめる構成もすごく良くて。
OPは素晴らしいですよね!水島監督もちょっぴり誉めてたと人づてに聞いて(確認はしてないんだけど;)うれしいなあ!って喜んでますv描き手歌い手それぞれにコレがオレの鋼だ!ってのがあるのがいいですよねー!
yuri-co様こんにちは!
ね?ハインケルは萌えキャラですよね!トレンチコートだし老け顔なのに筋肉もりもりだし!(笑)
初コメありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします!