FA54感想追記

FA５４話、自分ちや友達んちでコメ書いてるうちに長くなっちゃったんで、記事にしちゃいました～！

まずロイについて。
そう！FAと原作は、明らかに違うの！
原作は「行い」について描いてるとこを、FAは「思い」に焦点をあてることで、視聴者のキュンキュン度を上げてるんですよー。
原作の「こんなマネ」は「背中を任せる」にかかってる（と私は読む）。
で、FAは「背中を焼いてください」をアバンにもってくることで「また辛い思いを」につないでるんですね。
これは「イシュ編をリザ視点で描いた」からの計算か、あるいは必然なんだと思う。上手いもんだ！！

んでね。原作マスタングは、リザが辛い思いをし、これからもさせる、そんなこたー分かってて当たり前で、その上で君は私の副官だ、なんですよ。自分が道を誤ったら撃ち殺せ、なんてひでぇ命令は、だがそんなことには決してならない、君を信頼するのと同じだけ私は私を信じている、そうゆうこと。
なのに！
銃をつきつけられてもまだ、自分が道を誤ってるって自覚してないし！上官として命令したくせに君はどうするとか聞いちゃうし！もーなんて自信過剰の甘ったれなんでしょう！！

FAロイはきっとずっと、辛い思いをさせてすまない、ってちゃんと意識してた。原作増田よかずーっと優しい男ですよね～。
どっちのロイが好きかはお好み次第！
ほら？もう皆様の脳内でもFAと原作と、別々のキャラになったでしょう？

そんで、この二人と水島版のロイと、脳内で三人一緒に会話させてみたりすると、すっげえ楽しいですよね！！色気ナンバーワンだけど協調性がちょい欠ける大川ロイ、ガキで甘ちゃんだったのがようやく男前になってきた三木ロイ、そんで、すっげえふてぶてしい原作ロイ。ね？（笑）


次に、エドについて。
有栖川探偵小説事務所出張所の54話感想で。
エンヴィーの最期の後のエドの表情について。

リンク先は雑誌ネタバレあるから、引用させてもらうね。

＞（原作と）一番違ったのは最後の表情。エンヴィーが消え去った後。
＞死へと逃げた事への怒り？
＞スカーにロックベル夫妻の墓の前に引きずり出したいと言っていたエドだ。
＞エンヴィーにだって同じ事を思っていてもおかしくない。
＞ヒューズを殺した事へ償いを。
＞殺してきた人の分だけの償いを、エンヴィーに求めていたかもしれない。
＞結局エンヴィーは、ただ自分だけが可愛くて、自分だけが可哀相だったんだ。
＞憐れではあっても、同情出来ない。
＞それが、ＦＡエドの出した答えなのかもしれない。
　　

で、こっから歌猫コメ。

そーなんだー！りほ様には怒りに見えたんだ。
私は、悔しさ、って見たよ。
エンヴィーへの怒りではなく、自分への悔しさ。
自死を選んだエンヴィーに何もできない、他人の運命に何も干渉できない、非力な自分への、悔しさ。
それはニーナに何もできなかった悔しさと、もしかしてシンクロしてるのかも。
だから、エンヴィーに対するエドの気持ちとロイの気持ちは、ぜんぜん別だと思う。
初対面のロイと違い、エドはすでにエンヴィーと一度会ってて、怒りはそこで表してるし・・・。

でも、「そんな局所的な見方をする時期はとっくに終わっている」「だからこそ、これがプライドを（ネタバレにつき略）」は、同じなの。
でも、罪を償わせる機会、とかは、考えたこと無かった。哀れだ、死なないでほしい、そればっかりで、何百年もの間すげえ酷いこといっぱいしてきた奴だって、忘れてた・・・。

ある評論で、浦沢直樹の絵について、どの感情にも見え、どの感情とも言い切れない表情こそ素晴らしい、みたいなのがあったんだけど。
今回のFAのエドは、それだよね。
一回一回、エドの表情にカメラを戻す演出がすごく良かった。きっとそれで、視聴者の内面がエドの表情に見えちゃうんだとおもう。りほ様は、私がエドなら怒りをいだく、と思ってて、私は、私がエドなら悔しい、って思う。そういうことなんだと思う。
だから、もしかしたら誰かは、泣くのをこらえてる表情、って見てるのかも。