超音波システム研究所

超音波の新しい利用に関するブログです

新しい超音波伝搬技術

2020-12-22 05:43:17 | 超音波システム研究所2011

<超音波システムの概要>
 超音波システムとは、超音波(の伝搬現象)を利用したシステム

<超音波の伝搬>
 定義1(一般的な超音波伝搬)
 体積弾性率のみをもつ気体や液体では縦波だけが伝搬する

 定義2(現実としての超音波伝搬)
 縦弾性とせん断弾性をもつ固体では縦波のほかに横波も伝搬し,
 さらに境界を有する媒体中では,
 縦波と横波の結合したガイド波(弾性表面波(レイリー波),
  ストンリー波, ラム波など)が伝搬する.
 また, 音圧の大きさによって伝搬速度が異なる非線形が存在し,
  N 波, 有限振幅波, 音響ソリトンなど非線形音響の分野を形成している.

 定義3(超音波伝搬システムの原理)
 超音波の利用には、物理作用と化学作用による2種類の要素がある
 物理作用はキャビテーションあるいは水の流速による効果を利用する
 化学作用は水や媒体液の化学反応を促進させることの効果を利用する


  <<効果のある超音波伝搬の条件>>
 効果のある超音波伝搬とは
 目的(洗浄の場合 汚れの除去)に
 必要な(洗浄の場合 洗浄物の界面擬集エネルギーに打ち勝つ)
 超音波エネルギーが適切(注)に伝搬する

注:弾性波動論に基づいて
  条件により特徴のある超音波伝搬状態を
  伝搬速度・振幅レベル・周波数・・・を制御する

  << 条件 >>
1) 1年の中で、季節変化の影響による変化を最小限にする
2) 1日の中で、時間経過の影響による変化を最小限にする
3) 媒体液の変化による影響を最小限にする
4) 各種条件(気温 湿度 周波数 ・・・)等の最適化により効率を高くする


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超音波システム研究所 
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***補足***

「物理現象の背後にあるもの」西田幾多郎『思想』(1924年1月号)

・・・空間時間を不可分離となす相対性原理の物理学に至つて、
 真の能動的自己の対象界を見ると考へることができる。

 時其物を内に包むものに於て、
 我々は最もよく能動的自己の影像を見ることができるのである。

 私はかゝる考から精神現象と物理現象との関係を見ることができると思ふ。

 我々の精神現象といふのも、
 時間的に現れると共に、時を内に含んで居る、
 意味即実在と考へられるのは之に由るのである。

 両種の現象界は、
 共に能動的自己の対象界として成立し、
 その中に於て区別せらるる二種の型に過ぎない。

 二種の現象界の区別は時の内容によると思ふ。

 時の座標が無内容にして形式的なる時、物理的世界が成り立つ、

 ・・・・

 之に反し時が積極的内容を有する時、精神現象が成り立つのである


<感想>

 意味即実在!
 時の内容!

 音波の伝搬時が・・
  時の有無のスパイラルが

  新しい直観につながる

  そんな気がします


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