超音波システム研究所

超音波の新しい利用に関するブログです

超音波プローブを利用した超音波制御システム ultrasonic-labo

2024-08-09 19:04:53 | 超音波システム研究所2011
超音波プローブを利用した超音波制御システム ultrasonic-labo

超音波システム研究所は、
 音圧測定解析装置(超音波テスター)による
 超音波の相互作用を測定解析する技術を利用して、
 「超音波振動の共振現象、高調波の発生現象をコントロールする」
 超音波の発振制御技術を開発しました。

この技術により
 「超音波の発振(発振機・振動子・・)」による
 対象物・超音波機器・治工具・・・を含めた、
 各種の相互作用を目的に合わせて、
 ダイナミックにコントロールすることが、可能になりました。

特に、対象物、治具、・・の音響特性(注)を確認することで、
 高次の高調波に関する超音波の発振制御が実現します。
 複雑な形状や、精密部品の洗浄に対する
 最適な、低周波の共振現象、高調波の発生現象を
 ダイナミックにコントロールします。

注:自己相関、バイスペクトル、パワー寄与率、インパルス応答

従って、適切な超音波周波数の振動子選択や
 異なる超音波周波数の振動子の組み合わせ・・
 対象物に合わせた制御方法が決定できます。

これは、加工・洗浄・攪拌・表面改質・化学反応の促進・・・に対して
 目的に合わせた効果的な超音波利用技術です。

間接容器や治工具
 対象物の数量・・に対する相互作用もあり
 相互作用の解析は、複雑ですが
 慣れてくると、音圧データのグラフを目視確認することで
 超音波周波数の変化に対する制御設定の調整が可能になります。


オリジナルの超音波伝搬状態の測定・解析技術により、
 以下の事項について
 実験確認を続けた結果として、このような方法を開発しました。

 1)超音波の非線形現象(高次の高調波の発生現象)と、
    洗浄・加工・攪拌・溶接・めっき効果の関係性解析
 2)各種洗浄液による超音波伝搬状態の変化に関する解析
 3)流水式超音波の効果について超音波の効果を解析
 4)超音波が部品表面を伝搬する状態変化による検査技術の開発
 5)超音波伝搬現象に関する、キャビテーションと音響流の分類
 6)線材の音響特性を利用した超音波発振制御技術開発
 7)超音波発振(スイープ発振・パルス発振)システムの開発
 8)シャノンのジャグリング定理を応用した
   「メガヘルツの超音波制御」方法の開発
 9)洗浄カゴ・トレイの相互作用を利用した超音波洗浄技術開発
10)新しい超音波伝搬用具の開発(例 チタン製ストローの利用)

各種の応用に対して効果的な実績が増えています。


<<超音波の音圧測定・解析>>

1)時系列データに関して、
 多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析により
 測定データの統計的な性質(超音波の安定性・変化)について
 解析評価します

2)超音波発振による、発振部が発振による影響を
 インパルス応答特性・自己相関の解析により
 対象物の表面状態・・に関して
 超音波振動現象の相互作用として解析評価します

3)発振と対象物(洗浄物、洗浄液、水槽・・)の相互作用を
 パワー寄与率の解析により評価します

4)超音波の利用(洗浄・加工・攪拌・・)に関して
 超音波効果の主要因である対象物(表面弾性波の伝搬)
 あるいは対象液に伝搬する超音波の
 非線形(バイスペクトル解析結果)現象により
 超音波のダイナミック特性を解析評価します

この解析方法は、
 複雑な超音波振動のダイナミック特性を
 時系列データの解析手法により、
 超音波の測定データに適応させる
 これまでの経験と実績に基づいて実現しています。



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