時鳥れぽーと

このレポートは情報提供の一環であり、投資勧誘を目的に作成していません。最終的な投資判断は、ご自身の判断でお願いします。

2/27 デイリーレポート

2007年02月27日 17時54分46秒 | デイリーレポート

・貴金属
 NY市場の金4月限は原油相場の堅調やドル安、イランの核開発問題に対する国連安保理常任理事国が追加制裁決議案の検討を開始しことにより、投機筋によるテクニカル買いが戻り売りを上抜いたことで、4月限は3.1ドル高の689.9ドルで終了した。
 東京市場の金先限は円高や昨日の上げすぎ感による修正と昨日の大引け時の現物価格より安く入電したことで利食い売りが先行したことにより6円安の2,692円で始まった後、現物価格安や原油などの他の商品安を背景に寄り付きから13円安の2,676円まで下落した。
 午後から現物価格が若干小幅高だったことにより2,685円まで戻したが、大引けにかけて値を下げていき、先限は寄り付きから12円安の2,680円で終了した。

・穀物
 シカゴ市場のコーン5月限は投機筋の押し目買いで時間外取引は先週金曜の高値(447.50セント)を突破して一代高値を更新したが、立会いは時間外取引で上値を伸ばせられなかったことや米農務省発表による週間輸出検証高が事前予想より、下回っていたことによる戻り売りや南米生産者によるベッジ売りによって昨日の安値(441.00セント)を下回り、438.00セントまで下落した。先週からの上昇による高値警戒感が見られたことによる月末を控えた手仕舞い売りにより、5月限は4.00セント安の438.50セントで終了した。
 東京とうもろこし先限は外電安や円高と昨日の夜間取引より10セント安の入電だったことにより先限は330円安の29,000円で始まった後、夜間取引安、今までの上げすぎ感による修正安や円高、他の商品安に追随して手仕舞い売りなどで値を下げていった。後場から先限もストップ安になり、大引けは前日比から500円安の28,830円で終了した。

 シカゴ市場の大豆5月限は時間外取引では売りが先行したが、コーン高や米国中西部の降雪による作付期の多雨懸念により好感されて、投機筋による買いが入ったことで先週金曜の高値(803.25セント)を上回った。立会いはファンド筋の買いが継続せず、コーンが高値から急反落したことや南米産地による天候が生育に適していることが継続することにより、5月限は0.50セント高の795.40セントで上げ幅を縮小して終了した。
 東京市場のNon-GMO大豆先限はとうもろこし同様に昨日の夜間取引より入電が安かったことや円高、とうもろこしの急落などにより手仕舞い売りが先行して先限は400円安の52,350円で始まった後、今までの上げすぎ感による修正安や他の商品安に追随して手仕舞い売りなどで急落したことから先限を除く限月はストップ安に張り付き、大引けでは前日比から930円安の51,820円でストップ近くで終了した。

・石油
 NY原油4月限は、イランの核開発問題による地政学的リスクやテクニカル面での強気観などが下支えとなったが前週末の高値を突破できず、ポジション調整場面などにより、4月限は0.25セント高の61.39ドルで終了した。
 東京市場の石油製品先限は外電高により、ガソリン先限は140円高の61,340円、灯油先限は100円高の58,960円で始まった後、強い地合いが継続していることを背景にファンドの買いなどが先行したことにより、ガソリン先限は寄り付きから300円高の61,640円、灯油先限は寄り付きから400円高の59,360円まで値を上げた。
 しかし、円高や他の商品安を背景に手仕舞い売りなどが先行したことにより、ガソリン先限は寄り付きから580円安の60,760円、灯油先限は寄り付きから560円安の58,400円まで大幅に値を下げたが、大引け時は安値拾いの買いなどにより、ガソリン先限は安値から280円高の61,040円、灯油先限は安値から140円高の58,540円で安値から下げ幅を縮小して終了した。