昨日、6月8日に野田首相が大飯原発再稼動のための記者会見をおこなった。
野田首相はその会見では、長期的なエネルギー政策の考えを述べず、大飯原発の再稼動の必要性だけを訴えた。
これから原発をなし崩し的にどんどん稼動させていきたい、というのが本音だから述べなかったのだろうか。
野田首相、大飯原発再稼働の必要性を説明するため記者会見(12/06/08)
今回の再稼動は、脱原発へ向かう上では最悪と言っていいだろう。
安全性がしっかりと確保できてないのに、都市部の電力が足りないからといって原発を動かす。安全よりも他のことが大事なのだということを露呈してしまった。
エネルギー政策の方向性としては
1.即時、全原発廃止。電力の不足は節電、最悪の場合計画停電も行う。経済の落ち込みや不便は許容する。
2.原発の安全評価から稼動させる原発と廃炉にする原発を選別して、稼動させる原発は安全に重きを置いて運転する。そして同時に新しいエネルギーの実用化を進める。(模索するといったほうがいいのかも?)
3.福島原発が例外だとして、これまで通りの原子力政策でいく。
と、ざっくりわけるとこの3パターンではないだろうか。
私は 2. の方向で行くべきだと考えている。
でも・・・ 最近は少し考えが揺らいでいる。
下の嘉田滋賀県知事のテレビ番組での発言などを聞いていたら、もっと強硬な脱原発姿勢でいいのかもと思ってきてる。
20120601 橋下知事の朋友、嘉田知事が語る、大飯原発再稼動容認の舞台裏
本当はこのような、お前が悪いのだからなんとかしなさい、というような物言いは嫌いだ。
自分には責任がなく、相手だけにあるというような。
だけれども脱原発の考えは多数の考えなのだから、供給側の立場などを慮る必要などないのかもしれない。逆にそのような甘いことでは、結局は大震災前となにも変わらない、というようなことになるのではないか。
多数派が相手のことに配慮せずに強行に主張を通すような社会は、原発だらけの社会と同じくらい嫌いなんだけどなぁ。
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