先週の金曜日に書いていたもの。
うまくまとまらなかったのでブログに上げるのやめようと思ったけれど、まあ一応書いたので上げておく(貧乏性)。
それで今回は尖閣諸島などの領土問題についてちょっと書いていきたいと思う。
領土問題は、日本も中国の両国ともにもうこれ以上エスカレートしていってもお互いにマイナスしかないので落としどころを探りはじめているだろう。
中国でデモというか暴動がおこっていたけど、それももうそろそろ収まってくることだろうと思う。
だからもう重要度は下がっているような気はするけれど、今回のことではかなり腹が立ったのでちょっと思うことを書いていきたい。
何に腹を立てているかというと石原慎太郎に対してである。
もう敬称も略だ。
彼のように、交渉では相手になめられないように威圧的な態度で臨まなければいけないと考える人間は、本当にやっかいな存在である。
私は仕事やプライベートで交渉や会合のセッティングをすることがそれなりにあるのだけれど、そうやってセッティングした交渉の場を自己顕示欲なのか相手方に対する偉そうで無礼な行為でめちゃくちゃにする人間がけっこういて、そういった連中に悩まされているのである。
連中は、交渉の場をセッティングするなどの関係構築に努力した労など想像することができず、逆に、そういった努力した人間に対して弱腰だとか言って非難してきたりするのだ。
さらには交渉の場をセッティングした人間を相手方の回し者のように言う人間までいる。
ああ、思い出しただけでもムカムカしてくる。
こちらの方が圧倒的に強い立場であるならばかまわないが、交渉でしかこちらの要求が実現できないのならばその交渉の場を壊してしまうような行為こそが、非難されなければならない非常に愚かな行為だ。
ああいった連中には、一度『MASTERキートン』(著:浦沢直樹 、勝鹿北星)の「交渉人のルール」という話を読んでもらいたい。
漫画なので実際に交渉で使えるテクニックというわけではないだろうが、目的の実現のためには血も涙もない凶悪犯とも信頼関係を結びお互いが守るべきルールを構築していくという考え方は、現実においても非常に大事だと思う。
威圧的な無礼な態度ではなく、かといって卑屈に相手の要求をすべて呑むのでもない。
相手方の主張を聞きつつ、こちらの主張もする。そうやってお互いに目的実現のため、この交渉の場、交渉のできる関係を大事にしようという共通認識を構築していくことが大事なのだ。
石原慎太郎のようにあのような乱暴なことをする人間というのは、外交交渉において全く役に立たない。
これまで何一つプラスのものを獲得できていないから、あのような態度をとることができるのだ。
逆に、相手方に対して交渉のできるチャンネルを持つ者は、相手方に対する配慮を自分の味方に求めることになる。
相手方との信頼関係が壊れれば、これまで獲得してきたもの、積み重ねてきた関係がご破算になってしまうからだ。
現在の日本では前者が賞賛され、後者は売国奴と罵られる。
けれど本当は、前者のほうが自分自身の欲求のために国を犠牲にしているのだ。
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=aa950343-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4091841635
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=aa950343-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B00005H098