電車での移動時間中を使って、携帯のワンセグ放送を録画したNHK大河ドラマ『平清盛』を見た。
今回の大河ドラマは、はじめの方は見てたんだけど、最近は見てなかった。けれど保元の乱ということなので気になって録画した。
久しぶりに見た感想だけど・・・
うーん、悪くはないとは思うんだけどね。時代考証とかをきっちりして作りこんでる感じだし。
でもなんだろう?
清盛に全然感情移入できない。
これが戦国時代を舞台にした大河ドラマなら、天下を平定して平和な世の中を実現するとか、主人公の夢に、見ている自分が共感できるところがあったと思うんだよね。
でも清盛の実現したいことってあまりわからないし、武士の世をといってもそれが何を意味するのか全然伝わってこない。(きちんと見てないからかもしれないけど。)
大河ドラマは、話の大筋や大体の結末もわかっているわけだから、そういった共感できるところをつくっておいてくれないと、主人公のやっていることが、見ているこっちとしてはもうどうでもいいよってな感じに。
あとは、この時代を扱ったドラマはだいたいそうなんだけど、庶民の扱いが悪い。完全に蚊帳の外で、生活がどうなっているかとかどうでもいいという感じ。
だからだと思うんだけど、登場人物が何か大きなものに殉じて行動しているというのではなく、自分たちの私利私欲(敵討ちも自己都合の話だしね)の行動にしか見えない。
この点も共感できないところだし、何か作品全体に暗いじめっとした感じを与えているように思える。