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貞慶の釈迦念仏会

2012年06月09日 | 鎌倉・室町時代

 前回紹介した釈迦念仏会、毎年秋に唐招提寺で行われている。鑑真和上が唐からもたらした3000粒の釈迦の遺骨を納めた金亀舎利塔を本尊として、「南無釈迦牟尼仏」と唱え続けられる。この釈迦念仏会は、1203年に戒律復興を目的に解脱上人・貞慶が創始したもので、貞慶が作文した『釈迦念仏会願文』は今も長老によって読誦されており、800年後の今日も南都の古刹に生きているのである。鑑真によって仏教徒が守るべき戒律が初めて我が国に伝えら、鑑真創建の唐招提寺は戒律を学ぶすべての人に開かれた。唐招提寺は国が定める律の学問所となり繁栄を築いたが、鑑真没後は衰退の一途だった。そこで貞慶は戒律復興を目的として釈迦念仏会を創始したのである。鑑真がもたらした3000粒の「遺身舎利」は、「渡航中に海に落としてしまうが、鑑真の持戒力を恐れた龍神が舎利を返した」という逸話を有する。貞慶は「日本における舎利の流布は聖徳太子が始めといわれているが、その太子の舎利よりも、鑑真将来の舎利の方がさらに功徳が厚い」とその功徳を説いている。

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