うん、このところNHK朝の連続テレビ「てっぱん」がツラい。
別れた相手の子どもを妊娠して迷ってるというキャリアウーマンが引っかきまわしている(まわっている)というくだり。
私、末っ子を産むこと自体は全く迷いはなかったんだけど、じわじわ、きてたんだよね。子宮の状態の悪さを超音波画像そして自分自身の感覚で感じとっていたから。まだ癒えていない感じがするんだ。自分以外がこの深刻さを受け止めてない感じ。夫とは共有していない感じ、がね。押し寄せる不安を感じないものとして過ごしたこと。あれ、傷だったんだねー。
12歳離れて末っ子を産んだことを、素直すぎる人はセクハラまがいで言ってくることがある。悪気はないと思うし、傷つける意図などないけど、通り魔のように刺さる。これまで3人。3人目はついこの前だった。仕事の現場だったので不意を衝かれてすごく動揺してしまった。夫のほうは、もう数えきれないらしいほど言われたそうな。
そんなこんなで、子どもが授かったことがわかった瞬間に、「どうしよう」と思わざるを得なかった多くの人達のことがわーんと自分に押し寄せてきて。そして自分の中からもなんだかわけわかんないものが湧いてきて。ドラマの人達うますぎてリアルすぎて。つらいわー。タキザワ逃げるな。そっかー逃げる選択肢もあったんだー。
子どもが授かることが、人によってはすごく複雑だということ、みんな知らないんだろうな。ま、いっかー。野田聖子さん出産後、予後悪く再手術してたそうな。
NHKミドルクライシスで、40で出産した人が、復帰を難儀している話やってたね。結局戻れることになって。彼女まじめにさわやかにこう言ってた。「これからは人の2倍3倍働かないと、迷惑をかけてしまう」うーん。ごめん、違うよ。子育てしながら働くって2倍3倍「妥協」よー。エンジンが2倍3倍になったなら張り切ってイーブンだけど、同じ動力でパワーを注ぐ対象が増えて3倍がんばったら、コケる。
のぞみさんの、仕事がすべてだった人が、妊娠で急に「外された」感が押し寄せる感じもすごーくわかる。一生懸命やってることが急にできなくなるって、わかるかな。あれ、すっごくつらいんだなー。