ここ1週間以上ぐずつき気味の天気です。
こんな日は本を読みたい。。。うん!!??
平成25年7月の第149回直木賞受賞した桜木紫乃さんの「ホテルローヤル」
釧路湿原を見渡せるラブホテルにまつわる男女の話です。
シャッターチャンス 恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員の話
「やっと見つけた目標なんだ、ここからまたスタートなんだ、もう挫折したくない
んだ」と恋人に言われるまま素直にダイエットし、彼のヌード写真モデルになる
女性の心をあぶり出している。
本日開店 人格者だが不能の貧乏寺住職の妻の話
住職の妻(お大国)の幹子が檀家総代の男と寝るシーンから始まるのだが
そのことにまずビックリしましたが、住職が不能なことと寺を維持するための寄付を
身体で得る意味が不思議でもあり幹子の性の哀しさが身につまされます。
そのことにまずビックリしましたが、住職が不能なことと寺を維持するための寄付を
身体で得る意味が不思議でもあり幹子の性の哀しさが身につまされます。
えっち屋 ラブホテル経営者の娘が取った終焉の一幕の話
役所で上司の妻との醜聞がもとで解雇され現在アダルトグッズ販売している男と
ラブホテルの娘がホテルを廃業する際、その男に仕掛けた思い出作りのラブなの
だが・・
バブルバス 舅との同居で夫と肌を合わせる時間の無い専業主婦の話
この話は一般の主婦の生活っぽくて書くほどのことがない。
せんせぃ 親に家出された女子学生と妻の長年の浮気に耐える高校教師の話
高校時代当時から担任教師との関係を続けている妻理沙とその担任教師からの
紹介で理沙と結婚した野島。春分を含む三連休に単身で着任している木古内駅から
始まるストーリー
星を見ていた 働かない十歳年下の夫を持つラブホテルの清掃係の女性の話
ミコというホテルの清掃員の生き方で「一生懸命に身体を動かしている人間には
誰も何も言わねえもんだ。聞きたくねえことには耳ふさげ。働いていれば良く眠れ
誰も何も言わねえもんだ。聞きたくねえことには耳ふさげ。働いていれば良く眠れ
るし、朝になりゃ忘れてる。」という母親の言葉を大事に働いているが・・・
ギフト ホテル経営者の心の内は・・
「俺よぉ、何時かでっかい会社の社長になって、おまえに楽させたいと思ってん
の。」なんてことを言う大吉の男としての心根がいじらしい。
この本は何か不可思議ではあるけれど、人間の性やしがらみ
生き様が表現豊かに書かれた小説だった。
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