雑記帳

日常の楽しみや感動を写真や絵で表現したい

東山彰良 - 流 -

2017-03-24 09:28:08 | 

        

本 今月の読書本は東山彰良さんの「流」
 
本 物語は台湾に住む主人公の「葉秋生」の成長を
  70年代から80年代の台湾を背景に描かれています。
 
  中国共産党と国民党との(日本を交えた)戦争内戦で
  家族は台湾に移り住み、祖父は台湾で商売を始める。
 
   蒋介石の死後、祖父は何者かに殺され、高校生だった秋生は
  犯人を探し始めます。土着台湾人との軋轢や荒々しい暴力的な
  流転の人生を歩き始める秋生の人生の光と影。
 
本 淡い恋の終わりを暗示する毛毛との会話も気になった。
「わたしは水の中で暮らしているのだから、あなたにはわたしの涙が見えません」
  
本 一緒に過ごした宇文叔父の悲しみや恨みや覚悟
  ヤクザ的な義理人情の友情も熱く語られている。
 
「流」とは自分のルーツと思う。。
 
そして、台湾と中国そして日本の関係を改めて考えさせる作品
でもありました。 
 
 

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