うりぼうのシネ煉獄

映画・ゲーム・テレビ・本の感想をまったり書きます。

ミスト・モノクロ観賞

2013年06月10日 | 日記
 スティーヴン・キングの原作をフランク・ダラボンが映画化し、衝撃の結末がなにかと話題を呼んだ2007年の映画。

 監督はもともとこの映画をモノクロで公開しようと考えていたのですが、映画会社側が拒否、渋々カラーで公開したという経緯がありまして、諦めきれなかった監督はDVD化の際の特典として「モノクロバージョン」をつけたのでした…

 そのモノクロバージョンが観たかったんですが、そのためにわざわざお高い「コレクターズエディション」買うのもなぁ~と思っていたら、なんと!テレビの設定に画面をモノクロにする機能があるじゃないですか!
 ということで、買ったら4500円もするコレクターズエディションが通常版レンタル100円で済んだので嬉しい限り。


 カラー版自体を観たのがけっこう前なので比較にはなりませんが、モノクロだとゴシックホラー的な”味”が出ていいですね。監督がモノクロにこだわった理由もわかる気がします。
 内容に関してはもちろんカラー版と一緒ですが、衝撃のラストはともかくとして、これだけ作中”宗教”が盛り込まれているのに作品自体には”神(=慈悲)の不在”が貫かれているのがすごい。この作品の神が徹底して「報われなさ」を描いているからですが。もちろん神とはカーモディが狂信するユダヤの神ではなくてダラボンとキングのことですが…


 ということで、
 久しぶりに観た「ミスト」はやはり面白かった!これから観る人はぜひモノクロ版で観てみてほしい!そしてDVDを買う余裕がある人は監督のコメンタリーも聞いて欲しい!という映画でした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿