Cogitatum qua cogitatum

ちょこちょこっと載せています。

完成!

2008年02月29日 23時15分33秒 | flexaret Ⅳ レストア

今日は四年に一度の誕生日でした!めでたい日に完成できました!

革の全面張替えが終わりました☆



そんなわけで、いろいろな角度から、完成した我がflexaret Ⅳを載せますw



巻き上げノブが輝いているところがよいですね☆



上側は、何も変えてません。もしかして、全面張替えでないことになるのかな?うーむ;;





「MADE IN CZECOSLOVAKIA」!それにしても、シリアルナンバーの桁数が多すぎですw



「meopta flexaret」誇らしげに見えます!



植毛紙は、フィルム板付近を少し整形しましたが、また調整の必要があるかもしれません。今日、鋸山でフィルム4本分の写真を撮ってきたので、それがあがってきたら、調整しなければならないか否かがわかるはずです。

そんなわけで、今日は、めでたい日になりました☆








※flexaret Ⅳのレストアについてはflexaret Ⅳのレストア、まとめに、まとめを載せてあります。

flexaret Ⅳ 植毛紙貼り付け その2

2008年02月26日 22時03分06秒 | 内面反射対策
※この記事の状態だと植毛紙が写真に写りこむ為、2008年7月に植毛紙の調整をしました。その結果は2008年8月中に掲載予定です。

植毛紙の貼り付けが完了しました。貼り終わった状態が↑↑の写真。真っ暗です。ちょっと変にこだわって、細かいところにも貼り付けたり、余分に切ってみたりしました。



触り心地抜群です!ちなみに、光に当ててみると…



こんな感じです。

明日、早速試し撮りして、確認してきます!雨あがれー!




ところで、ファインダーフードの止め具なのですが、諦めようかと思っています。どうも、技術的に使えるものは全て試してみたけれど上手く行かない。外出時は速写ケースに入れて持ち運んでいるので、ファインダーフードが止められなくてもいいかなぁと。うーむ。




ちなみに、植毛紙貼り付け前と後、つまりはbefore und afterをば一つ。

まず、貼り付ける前のヘリコイド内側です。分解したて、前板を外したばかりの頃。大量に砂が付いています。早くも一ヵ月前くらいか。。。



それが現在では、次の写真の状態!



次に、フィルム室側です。貼り付ける前は…



これが、貼り付け後だと…



貼り付け途中の写真ではありますが、こんな感じに!湯呑みが見えているのは愛嬌ということで;;

後は試し撮りで、周辺光量が落ちているだとか、ケラれているだとかがないことを祈るばかりです。




※flexaret Ⅳのレストアについてはflexaret Ⅳのレストア、まとめに、まとめを載せてあります。

FOMAPANで失敗;;

2008年02月26日 12時31分20秒 | flexaret Ⅳ 冬
flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 FOMAPAN classic 100

先日、初めて使ってみたチェコ製フィルム「FOMAPAN classic 100」。「START」が沢山書いてあって、矢印がなくて、どこを合わせればいいんだろうと迷って適当に裏蓋を閉めたのでした。

一枚半分後に合わせるところがあったようです。現像したら一枚目が全く写っておらず、二枚目の上半分から写っていました。ううう。

上のは、脚だけ写真です。ファインダーを覗きながらシャッターを切る頃合を見計らっていたのですが、ファインダーから見える狭い視界。耳から入ってくる足音だけを頼りに、そうしていると、足音が際立って、いつもとは違う感覚でした。

上の写真を見て、内面反射対策はしなくちゃなと改めて思いました。

ちなみに、秋葉原でした。

flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 FOMAPAN classic 100




地元に戻って、試しに真逆光でとってみました。シャッターを切ろうとしたら切れない。チャージし忘れでして。。。ふと信号を見ると歩行者用の青が点滅している。やばい。急いでチャージしてシャッター切って走って歩道に逃げました。そんな事情の下での写真です;;


flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 FOMAPAN classic 100

左下にお化けがいますね。

flexaret Ⅳ 植毛紙貼り付け その1

2008年02月26日 01時26分29秒 | 内面反射対策

ヘリコイドや、レンズシャッターユニットを止めているカニ目の上に植毛紙を貼り付けてみました。

半径19mm強 ― 17mm弱、半径17mm ― 12.5mmといった二つの輪が、上の写真では見えます。また、ヘリコイドの内側に106mm×1.3mmの植毛紙が張ってあり、前述の17mm ― 12.5mmの植毛紙の下に、半径17mm ― 15mmと半径15mm ― 12.5mmの植毛紙が貼ってあります。

一度はったところの上からもう一枚貼っているのは、「のり」という名の両面テープつきの植毛紙を買ったところ、うまくいかなかったからでした。うーむ。植毛紙の台紙を黒にしてくれればよいのに、なぜに白なんだろう。。。そんなボヤキが理由を示しております。

結局、部分的に、両面テープを取り除き、台紙も出来るだけ削って接着剤で接着したりしました。

ヘリコイドの内側に黒い筒がついていたのですが、それを取り外して、前述の通りそこに植毛紙を貼りました。半径19mm強 ― 17mm弱のものもその筒のあったところに貼ったものです。筒は、内径34mmなので17mm弱だと筒をはめたじょうたいよりも若干内側まで覆ってしまいます。ケラれていないか、ちょっと不安でした。念のため、すりガラスを使って確認しましたが、特に問題はなさそうです。



あとは、フィルム室側にも貼って、ファインダーフードの止め具の代替品を取り付け、最後に前板の革を張る。心配だから、植毛紙を張り終えたところで、一度試し撮りもしたいです。

遅くとも、四年に一度の誕生日までには、全工程を終えて、完成させたい。そう思っています。




※flexaret Ⅳのレストアについてはflexaret Ⅳのレストア、まとめに、まとめを載せてあります。

flexaret Ⅳ 革張り

2008年02月25日 16時12分29秒 | flexaret Ⅳ レストア
いろいろ作業をしようと思いながらも、なかなか手をつけられないこの頃。とりあえず、巻き上げノブ側の革だけ先に張ろう。そんなわけで、深夜零時を回ってから作業を開始しました。革の切り出しに一時間強、張り付けに一時間弱かかりました。張り終えた状態が上の写真のものです!

使用した革は、JAPAN-HOBBY-TOOLから出ているカメラ用張り革のライカタイプ1です。人工皮革です。ヨドバシカメラで1,932円で購入しました。ちょっと高めだけれど、革は現物を見ないとかえないなぁと思っていたので、これにしました。革自体の見た目が一番気に入るものだったからライカタイプ1にした次第です。

ところで、買った後で中古カメラ屋に行きました。そこでflexaretを見かけたのですが、ライカタイプ1だと合わないかも;;なんて思いました。服もそうなのですが、私は実際に付けたり着たりしてみないと、どんな感じになるかわかりません。上手く想像できないんです。

しかし、幸いにも、張ってみたらいい感じ!しかも、触り心地がいい!革の目を斜めになるように使ってみたことも功を奏したようです!

それにしても、私、革を切るのはド下手なようです。



左が新しく切り出した革。右が元々張ってあった革です。丸穴が上手くあけられず。。。また、直線部分も微調整している時に、少し切りすぎたり。。。デザインカッター1本だったのだけれど、上手い人は同じ道具でも上手くできるんだろうなぁ。。。

両面テープでくっつけとくだけにしようかとも、思いましたが、接着剤で張ることにしました。接着剤は、いつもお世話になっているセメダイン スーパーX クリアを使いました。以前、厚紙を用いた紙工作や、家の壁の補修に使いました。懐かしの戦友です。

よく接着剤のガスがレンズに悪影響を云々と見かけるので、接着剤はどうすりゃあいいんだろうと思っていました。aki-asahi.comに、セメダイン スーパーXが[
「シャッター幕の貼り付けに最適」だと書いてありました。「ふむふむ、カメラの内部に使っても問題ないんだな。じゃあ、革張りに使っても問題ないだろう。そんなわけで、セメダイン スーパーXに決めたわけです。屋外でも大丈夫、さらに氷点下60℃から120℃まで大丈夫と書いてある接着剤だし!

そんなわけで、次は植毛紙の貼り付けです!




※flexaret Ⅳのレストアについてはflexaret Ⅳのレストア、まとめに、まとめを載せてあります。

flexaret Ⅳ 再分解

2008年02月22日 23時16分13秒 | flexaret Ⅳ レストア
1.革の張り付け
2.植毛紙の貼り付け
3.カウンターの調整
4.バカになったファインダーフードの止め具の代替品の取り付け

以上の四点のために、再度、ファインダーと前板と本体の三つに分解しました。何度も分解するのは、少なくともよいことではない。それはわかっているけれどもです。今日は、カウンターの調整だけにとどめました。

以前の記事で書いたように、枚数表示の円盤と他の部品との間で衝突するところがあり、一枚目の時に、巻き上げできなくするために出てくる金具の出が悪かったのでした。油で、巻き上げが止まる最低限のところまで金具が出てくるようにはしてありました。しかし、不安でしたし、他にも一箇所不安な箇所もあったので、中を開けて手を加えました。



この写真の矢印で示した突起。結局これを削りました。これによって、部品が抵抗なく動くようになりました。ただ、形にあっていないヤスリを使ったので、多少、周りに傷が付きました。でも、安定して動くことが大前提。これで安心して、この箇所を開けるためのネジの上から革を張り付けらそうです。(カウンターについて詳しくは、先日書いたflexaret Ⅳのレストア、巻き上げカウンターに載せてあります)



何をファインダーフードの止め具の代替品に充てるかは、まだ考え付いていませんが、月曜か火曜辺りまでに、再度組み立てしできるようにしたいなぁと考えています。




※flexaret Ⅳのレストアについてはflexaret Ⅳのレストア、まとめに、まとめを載せてあります。

人目が気になる

2008年02月20日 18時39分36秒 | Zorki-4
Zorki-4 Jupiter-8 50mm/F2 Pro400

出来れば、人を撮りたい。例えば、秋葉原で見かけた半ばホームレスの様な人の後姿。例えば、駅のホームに出来た列。けれども、人目が気になる。

ファインダーを覗き込んでいると視界が狭くなるから、なお気になる。ファインダーに写る人でさえ、たまに怪訝な視線をこちらに送ってくるのだから、見えないところにいる人も怪訝な顔してこちらを見ているかもしれない。言葉にすると、以上のような感じでしょう。声をかけようにも、気楽にかけられるわけでもない。

(※もちろん、人の顔を当人の許可なく正面から撮るのは大問題なのでしょうし、許可なくそんなことする気も出来る気もありません。)

上の写真は、先日、飲み会の後で、友人とともに、その友人の元彼の家に泊まり、次の朝、電車に乗るときに撮った写真。これでも、かなり、周りを気にしながらです。東京近郊の人の少ない駅だったから、そこまで気にならなかったけれど。

酔っていれば、少しは気楽に撮れるかもしれません。酔っていると、撮るか撮らないかの選択が緩くなるらしく、気楽。でも、酔っているとカメラを壊しそうだし、失くしそうだから、あまり呑みにはカメラを連れて行かない。


新宿の「坐・和民」で呑み終えた直後 ( Zorki-4 Jupiter-8 50mm/F2 Pro400 )

ここまでが、前ふり。flexaret Ⅳは自分で直したからか自信が出てきている様で、ちょっと人目を気にする程度が軽減する。だから、昨日、秋葉原で人を撮ってみた。でも、脚だけ。ファインダー覗いてから撮るまでが、面白かったです。その写真については、現像上がってきてからです。

ちなみに、自家現像したいのだけれどしていません。以前、大学の時の後輩が「金がないから薬品かってください」と募集していました。それに応募して、ダークバック等々を買い取ったのですが、しかし、タンク等、ちょっと高いけれど必要なものを買うだけの金がありません。現在無職なもので。どうせ買うならステンレスタンクがいいなぁと思っているので。今春に就職して(希望;)、それから、自家現像を出来るようにしようと思っています。

というわけで、flexaret Ⅳで、昨日と今日で撮った久しぶりのモノクロ写真は、早くて月曜、遅くとも火曜に上がってくるとのことです。モノクロはプロラボの方で扱っている日と扱っていない日があるらしく、そのためですが、けっこう長いことかかりますね。

光と影

2008年02月19日 13時13分53秒 | flexaret Ⅳ 秋
flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 ACROS100

先日、テレビで『犬神家の一族』を放映していました。追悼番組なのでしょう。最後に、市川監督の「映画は所詮、光と影だと思います。」との言葉が出てきました。これを見たとき、モノクロだなぁと思いました。含意は豊富にあるのでしょう。きっと、その中で、所詮、人の見ているものは、物質に反射した光。見えるのは光と影だけと思った次第です。

ちなみに、上の写真は、フィルムカメラを使うようになって間もない頃、フィルム二本めの時の写真です。店の人にスタート位置を間違えて教えられ、そのため、12枚目が途中で切れるという大失態。そんなことをしていた頃です。これ以来、中判でモノクロ撮ってません。

昨夜、友人と長いこと電話をしていて、写真の話にもなり、モノクロが好きだの何だのといった話になりました。それから最近、父の趣味の机の上に差す、日差しがとても好きです。写真に撮りたいなぁと思いながら、フィルムを切らしている上に、なかなか、動けない。

そんなわけで、無性にモノクロの写真が撮りたい。今は、そんな気分です。当初は、植毛紙を買って、flexaretに貼ってから、写真を撮りにいこうと思っていましたが、今日、フィルム買って、ちょこちょこ撮ろうと思っているところ。これから買いに行きます!




追記:そんなわけで、何本か買って、その内の一つを買ってすぐに外でflexaretに装填しました。flexaret Ⅳがチェコスロバキア製だから、ちょっと気になっていたチェコ製のモノクロフィルム「FOMAPAN classic 100」を入れました。「START」のところに矢印がなくて、どこを合わせればいいのかわからず、この辺かなってところで適当に裏蓋閉めました。だから、12枚ちゃんと写るか、ちょっと心配;

flexaret Ⅳ 皮型 ( 革型?)

2008年02月18日 16時48分25秒 | flexaret Ⅳ レストア
flexaret Ⅳの皮型です。この型はflexaret Ⅳaの前板と巻き上げノブ側の側板の皮をスキャンしたものです。flexaret Ⅳには、Ⅳ, Ⅳa, Ⅳb, ⅣSPの4種類があるようで、前板の下の皮の要らないものや、側板の皮の穴の数が違うものもありますので、ご注意ください。

<使い方>

1.A4でそのままスキャンしてあります。以下の写真をクリックすると大きな写真が出てきますので、皮型を使用される場合は、そちらをご使用ください。ちょっと斜めになっているのは愛嬌ということで。



2.jpgで保存してあります。A4でスキャンしてありますので、私のプリンタでは、幅297.0mm、高さ210.0mmで印刷したところ、ほぼ実寸になりました。しかし、スキャンや印刷の際に生じる歪みや誤差は免れ得ないので、ご注意ください。

3.上記「2」で表した通りですので、ご使用の際は、型紙を起こし、それを本体にあてがって微調整してから、皮の加工にご使用ください。

※この型を使用しての失敗等について、私は一切の責任を負いかねます。使用については、使用される方の自己責任でよろしくお願いいたします。




※flexaret Ⅳのレストアについてはflexaret Ⅳのレストア、まとめに、まとめを載せてあります。

flexaret Ⅳのレストア、まとめ

2008年02月16日 15時17分45秒 | flexaret Ⅳ レストア
Zorki-4 Jupiter-8 50mm/f2 Pro400

PRONTOR-SVS B,1~1/300 搭載のflexaretⅣについての私のレストア記事のまとめです(flexaretⅣには、PRONTOR-SVSではなく、METAX搭載のものもありますのでご注意ください)。レストアについての記事を書いたのは、私自身の備忘録としてとともに、同じように分解して行き詰った方や失敗した方、またはこれから分解しようと思っている方の参考になればとの考えからでした。

もちろん、私はレストアについてはド素人です。私の書いたことは、鵜呑みにするのではなく参考程度にしていただきたいと思っています。よく、レストアについての記事に、「分解は自己責任で」とあります。これは、書いてある通りに分解した人に対しては逃げに見えるかもしれません。しかし、的を射ています。カメラのことを思うなら修理はプロに任せるべきです。下手に手を出すと失敗して、大切なカメラを再起不能にしかねません。金額のことを気にして、修理店に出すのを躊躇している方がいらっしゃるかもしれません。しかし、自分で修理するにしても、道具や油、グリス、皮、薬品等、結果的に初期投資でかなりの金額になります。この記事が、それでも自らの手でカメラを直したい方や、既に分解し途方に暮れている方にとって一助になれば、幸いです。

このまとめでは、今まで書いた記事の中から参考になるだろうと思われる箇所を、項目ごとに目次と付記の形式で表したいと思います。その中から、自分の目的にあった記事を探して読んでいただければと思います。構成としては、「一、各部分別」で各部品ごとの記事を紹介しています。そして、「二、問題・症状別」では、問題や不具合について、その症状別に記事を紹介しています。ただし、問題や症状別に、その原因を載せてありますが、必ずしも「同じ問題・症状であればここに書かれている原因のいずれかに当てはまる」というわけではありません。一つの可能性としてご参照ください。

※私が、正式名称を知らない部品もあり、そういった部品については私的な名称を用いて書いていますので、ご注意ください。




一、各部分別

1.シャッターユニット

 .前板およびシャッターユニットの外し方

  flexaret Ⅳのレストアへ向けてをご覧下さい。私は、深いところまで届くカニ目回しを持っていなかったので、安全のため、前板を外してからテイクレンズとシャッターユニットとを外しました。深いところまで届くカニ目回しがあれば、前板を外さずにシャッターユニットを外せます。ただ、後玉を傷つけない等の安全のこと考えると前板を外してからシャッターユニットを外した方がよいでしょう。ちなみに、シャッターユニット裏側の4本のネジは、シャッター羽や絞り羽に用がないなら、外すべきではありません。

 .セルフタイマーユニットの外した方

  flexaret Ⅳのレストア、実験失敗だったということですか?の「2.セルフタイマーブロックの取り外し方」をご覧下さい。必要最低限のネジを外して取り外せるように説明してあります。他のネジを外すと、セルフタイマーユニット内のギアがバラバラになり兼ねません。また取り付けは、ここに示してある手順の逆をすれば出来ます。

 .セルフタイマーのギアをバラバラにした場合の対処

  まず、コメントにお応えしますの「1.セルフタイマー」をご覧下さい。これは、怜さんからのコメントに応えたものです。しかし、これだけでは、ギアの位置の調節までは話及んでいません。それについては以下ので。

 .セルフタイマーのギアの位置の調節

  flexaret Ⅳのレストア、セルフタイマーユニット復活!をご覧下さい。セルフタイマーユニットを取り外すだけでなく分解をもした場合、セルフタイマーユニットのギアは、ただ組み立てるだけでなく、ギアにある突起の位置を調節する必要があります。長い記事ですが、参考になると思います。

 .スローガバナーの外し方

  flexaret Ⅳのレストア、実験失敗だったということですか?の「3.スロガバナーの取り外し方」をご覧下さい。スローガバナーはシャッター速度を操る重要な役目をしています。スローガバナーを取り外すには、チャージした状態にする必要があります。スロガバナーのギアの軸受けへの注油ですが、爪楊枝で、一回スピンドルオイルをギアの軸の見える範囲にいきわたるくらい最低限の量だけ注油し、スロガバナーを何回か動かし、もう一度同じように注油する。このように都合2回の注油で十分だと思います。明るいところでやるとわかりやすいです。

 .バネについて

  flexaret Ⅳのレストア、シャッターユニット完成!のはずが。。。の「3.バネの働きと取り付け」をご覧下さい。シャッターユニットを分解する際に外れやすいネジが二つあります。一つはシャッターユニット裏の4本のネジを外すと外れます。もう一つはシャッター羽の回転輪を外した時に外れやすいものです。

 .シャッター羽回転輪の取り付け

  flexaret Ⅳのレストア、シャッターユニット完成!のはずが。。。の「1.シャッター羽のある面の洗浄」をご覧下さい。回転輪を取り付ける際に、一つだけ他より一回り小さいワッシャーがあるので注意です。

 .シャッター羽の取り付け

  flexaret Ⅳのレストア、シャッターユニット完成!のはずが。。。の「2.シャッター羽の取り付け」をご覧下さい。一円玉を重ねて取り付けていますが、慣れてくれば、そんなものは要らなくなります。

 .絞り羽の取り付け

  flexaret Ⅳのレストア、絞りバネの組み立てと爪の謎の「2.絞り羽の組み立て」をご覧下さい。この記事の「1.爪の謎」はあまり役に立たないと思いますし、かえって失敗のもとになりますので、参考にしないようにしてください。

 .チャージレバー

  flexaret Ⅳのレストア、絞り羽の組み立て爪の謎の「3.現状」に多少書いてあります。私は、チャージの際に引くレバーをチャージレバーと呼んでいます。このレバーがシャッターを切った際に回転することでシャッター羽が開閉する。つまり、シャッターの根本の動作をしています。この箇所を外して軸に注油することで、シャッターの動きがかなりよくなりました。しかし、汚れを落とすだけで、注油は不要だったかもしれません。取り付けに時間がかかること、また止めているネジが弱いことから、汚れを落としただけの状態では実験せず、油を注油してから取り付けた次第です。また、チャージレバーから出ている回転輪の軸をつかむアームと、そのアームを回転輪の軸に押さえつけているバネとの間の摩擦が激しかったので、こちらにも油をつけました。


2.ヘリコイド

  flexaret Ⅳのレストア、ヘリコイドに載せてあります。これは、一つの実験で、もし、ケガキを入れてやったかたも、そうでなかった方も、ここに書いてある方法に収まる結果になったとすれば、きっとflexaretのヘリコイドは同じ規格で出来ているのだろうと。そうなれば面白いだろうと考えての報告です。もちろん、ケガキや記録を忘れた方の参考になれば幸いです。


3.ビューレンズ

  flexaret Ⅳ分解番外編の「2.ビューレンズ」に載せてあります。ただ組み込むだけですが、もし、記録し忘れた方がいらしたら、その方のために。


4.巻き上げカウンター

  flexaret Ⅳのレストア、巻き上げカウンターに載せてあります。flexaret Ⅳはセミオートマットです。このセミオートマットの仕組みを実現している機構。これが、分解してみたところ、不具合を起こしやすい構造になっていました。私は注油で解決しましたが、他にも解決策があるかもしれません。製造された当初の状態を知らないので、これ以上は言えないのが私の現状です。


5.巻き上げノブ

  flexaret Ⅳのレストア、巻き上げノブにあります。特に難しいことはありません。一箇所、取り付け方のわからないバネがあったので、もし、正しい付け方を知っている方がいらしたら、ご一報いただけると幸いです。


6.前板、側板の皮型

 flexaret Ⅳ 皮型にスキャンした画像を載せてあります。使用される際は、<使い方>を読んでから、ご使用ください。




二、問題・症状別

1.開いたシャッターが閉じない

  この症状について、いろいろと原因が考えられます。そのうち、私が経験したものや、怜さんの経験されたものについて書きたいと思います。

 .バネの欠落

  シャッターユニット裏側の4本のネジの内、一本だけ他より長いネジがあり、このネジを抜くと、チャージの際にシャッターが開くことを防止しているバネが外れてしまいます。どうやら、このバネがシャッターを閉じる際にもそれを助けているようです。特に、スローガバナーを広い範囲にわたってチャージレバーが押すことになる速度のシャッターでは、このバネがないために、シャッターが上手く閉まらなくなることがあるようです。このバネについては、コメントにお応えします。の「2.シャッターが閉まらないことについて」をご参照ください。

 .スローガバナーにシャッター羽の回転輪の爪が衝突し引っかかる

  シャッター不動のジャンク品を買った場合、かつ、前の持ち主が分解して手を加えていた場合、内部でゆがんでいる部品がありえます。きっと私が経験した問題もそのために出ていたのでしょう。シャッター羽を動かしている回転輪から出ている爪。シャッターが閉じる際には、これがスローガバナーの下に入り込むのですが、爪がゆがんでいるらしく、途中で引っかかって最後までシャッターが閉じない状態になっていました。これについて私がした対策はflexaret Ⅳのレストア、シャッターユニット完成!のはずが。。。の「6.シャッターが最後まで閉じない問題とその対処(スローガバナー)」に載せてあります。ただし、金属ですので、いじくりすぎると、一気に劣化します。また、私はこの時にはペンチでやりましたが、その後は、マイナスドラーバー二本ではさんで整形するようにしています。いずれにせよ、大きく失敗すると再起不能になりますので、最終手段として。

 .バネと部品との間の摩擦

  前述の「一、1..チャージレバー」で触れた箇所ですが、チャージレバーから出ているシャッター羽を動かす回転輪の軸をつかんでいるアームと、そのアームを回転輪の軸に押さえつけているバネとの間の摩擦がかなり激しい。アームがこのバネの上を滑る構造になっているのですが、これは構造上の欠陥だと考えています。押さえ込みながら金属と金属が擦れ合うのですから、バネの表面が新品同様ならまだしも、経年変化で劣化すれば、摩擦が大きくなるのは至極当然でしょう。シャッターが開いたところで、指で押さえ、少しずつシャッターを閉めていくとわかりますが、バネとアームとの間の摩擦のために、「クシュクシュ」と音を立てながら、「カキカキ」した動きで羽がしまっていきます。私は、バネに注油することで解決しました。この箇所については、flexaret Ⅳのレストア、シャッターユニット完成!のはずが。。。の「3.バネの働きと取り付け」を参照くださるとよいと思います。ちなみに、他のシャッターの様子をネットで見ていると、バネの取り付け方が違う仕組みになっているシャッターをよく見ます。

 .チャージレバーの汚れ

  チャージレバーを引いて、そこについているバネに力を与え、シャッターを切ることで、この力が解放される。それによって、チャージレバーが回転し、その力を基礎として、シャッターが開閉する。つまり、チャージレバーの回転力を如何に効率よく出すかで、シャッターが閉まらない症状を改善することも出来そうです。この点については、前述の「一、1..チャージレバー」をご参照ください。


2.チャージ時にシャッターが開いてしまう

 前述の「二、1..バネの欠落」をご参照ください。


3.シャッターを切ってチャージレバーは動いているのにシャター羽が動かない

 チャージレバーから出ているアームがシャッター羽の回転輪の軸をつかむように、アームをシャッターユニット外側の方向に押さえ込んでいるバネがあります。このバネがアームから外れていると、チャージレバーは動きますが、回転輪をアームがきちんとつかまないことがあり、その場合、シャッター羽が動きません。この点については、flexaret Ⅳのレストア、シャッターユニット完成!のはずが。。。の「3.バネの働きと取り付け」をご参照ください。また、このアームとバネとの間の摩擦の問題については、前述の「二、1..バネと部品との間の摩擦」をご覧下さい。


4.セルフタイマーが正常に作動しない

 .ギアの位置の調整

  これは怜さんのブログ報告でされいたことです(勝手にリンク貼ってしまいました。差し支えありましたら、お手数ですが連絡ください)。シャッターを切る前に、勝手にセルフタイマーが最後まで動いてしまう、セルフタイマーが途中で止まるといった症状に効きます。セルフタイマーの仕組みを見ると、セルフタイマーユニットに分解された形跡のあるものや誤ってギアをバラバラにしてしまった場合は、セルフタイマーユニットの内部のギアの位置(ギアについている突起の方向)を調節する必要がありえます。私の記事では、flexaret Ⅳのレストア、セルフタイマーユニット復活!に載せてあります。

 .回転輪の爪がセルフタイマーが動ききってもぶつかったままになっている

  セルフタイマーの仕組みは、セルフタイマーから出ている部品がシャッター羽の回転輪からでている爪を押さえながら動き、一定まで動くと、この押さえが外れシャッターが切れるといったものです。私のものでは、この押さえがセルフタイマーが動ききってもぶつかったままでした。他に方法があるかもしれませんが、私は、爪を整形して解決しました。これについては、flexaret Ⅳのレストア、セルフタイマーユニット復活!の「4.成功」に載せてあります。また、この爪と周辺の部品との位置関係は怜さんのものを怜さんのブログに掲載していただいた写真の方が理想的です。私のものは、爪を整形する必要があったため、しかし、爪の強度を保つ必要もあったので、正常に動く最低限の位置関係になっています。


5.巻き上げが止まらない

  flexaret Ⅳはセミオートマットです。なので、一枚分巻き上げると、シャッターを切らない限り、それ以上巻き上がらない仕組みになっています。しかし、この仕組みを実現している構造が、どうも、不具合を起こしやすそうです。私は構造上の欠陥だと考えています。一枚分巻き上げても、止まらない。または、二枚目以降からはちゃんと止まるのに、一枚目だけ止まらないといった症状については、flexaret Ⅳのレストア、巻き上げカウンターをご参照ください。


6.本体のレバー式シャッターを下げても、シャッターが切れない

 シャッターユニットの位置が、カニ目の緩み等でシャッター速度を変えているうちに動くと、レバー式のシャッターの動きをシャッターユニットへと伝える部品と、シャッターユニットのレバーとの間の位置関係がずれ、シャッターが切れなくなりえます。詳しくは、flexaret Ⅳのレストア、ヘリコイドの中の一番下の写真と、その写真のすぐ上にある説明をご参照ください。




最後に、組み立てた後の試し撮りの結果はflexaret Ⅳ、試し撮り結果にあります。

以上、私の記事のまとめでした。これらの記事の幾許かが、flexaretⅣを分解して、行き詰ったり、途方に暮れたりしている方にとってお役に立てれば、幸いです。

文末になりますが、早い段階から怜さんとお互いにレストアの経過や解説等をお互いのブログでやりとりしながら、作業を進めることができました。もし、一人で孤独にやっていたら、途中でめげていたかもしれません。見ず知らずの他人だった怜さんとお互いにやりとりしながら作業できたことをとても嬉しく思います。また、怜さんの報告を参考にさせていただいたり、閃きを得たりもしました。重ね重ね、怜さんに感謝申し上げます。そして、怜さんの成功をお祈りいたします。


flexaretⅣ Belar 80mm/f3.5 ASTIA100F