Cogitatum qua cogitatum

ちょこちょこっと載せています。

flexaret Ⅳ組み立て完了

2008年02月08日 20時58分04秒 | flexaret Ⅳ レストア
※flexaret Ⅳのレストアについてのまとめはflexaret Ⅳのレストア、まとめにあります。

とりあえず組み立てまで完了。後は試し撮りをして必要があればテイクレンズのピント調整です。前板と巻き上げ側の側板は皮を剥いだままの状態です。光漏れする箇所がないか確認してから試し撮りにいってきます。多少のピントのずれはあまり気にしないつもりです。

今回、分解していろいろして組み立てる中で、落としたネジを探す早さが格段にあがりました。疲れたので今日はこの辺までに。

flexaret Ⅳのレストア、巻き上げノブ

2008年02月08日 01時20分12秒 | flexaret Ⅳ レストア
※flexaret Ⅳのレストアについてのまとめはflexaret Ⅳのレストア、まとめにあります。

今回は巻き上げノブです。ヘリコイドは簡単に無限遠が出せたけれど、ヘリコイド用でない油を使ったら動きがカキカキ。けちらないで油買ってやり直します。

巻き上げノブは、上の写真に写っている部品で出来ています。写真の時点では、洗浄済み未乾燥状態です。何も難しいところはないけれど、分解したときに部品がぶっ飛んだだとか、記録し忘れたといった方のために。では、さっそく組み立てです。

まず、筒にバネを入れます。バネの端が一方だけ曲げられていて、この部分を筒の穴に入れます。



次に裏返して輪を乗せます。この輪はなくても大丈夫!



次にギアのついている黒い筒を入れます。筒の外側のバネと接する面に油を塗ります。輪との接点にも塗ってみました。巻き上げノブについては、油を塗る箇所はここだけで問題ありません。



黒い筒を入れたら、裏側からバネを入れます。



次にクランクです。前の持ち主がこの辺りに油をつけまくっていたけれど、まったく不要です。こんなところに塗ったって。。。



ASA感度表示板を置いて、その上に今まで組み立ててきたものを乗せ、ネジを締めます。クランクは落っこちやすいです。落ちたら落ちたで、後で上の蓋をつける際に、内側から押し込めばいいのです。



次に金色の長いバネをつけます。これだけは分解した際に元の位置がわからなかったので、適当に多分こうだろうって感じでつけました。このバネ、実は無いほうが使い勝手いいのではないかと思っていますが、とりあえず付けました。



で、そこにノブを付けます。直前に付けたバネのために、この二つの部分は、ある程度までしか外せなくなります。



で、真っ先に本体につけたクランク等の上から被せます。この時に赤矢印のところに注意です。



この写真の赤矢印に、次の写真の赤矢印で示した突起がはまっていないと、巻き上げが滅茶苦茶重たくなります。逆に言うと、巻き上げが滅茶苦茶重い場合は、油切れか、この突起がノブの穴にはまっていないかのどちらかだと考えて問題ないんじゃないかなと思います。



ちゃんとはまっている場合は、ノブをネジで締める際に、ドライバーで回すとクランクが連動します。

最後に、「6×6」か「24×36」かを表示できるようにするマスクを付けて真ん中にネジを入れて締めます。クランクが落ちないように注意。下と上とから押し付けながらネジを締めましょう。



ちなみに、「6×6」と「24×36」を選択する部分ですが、単に自分がどのフィルムを入れたかを忘れないようにするためだけのものです。変えたところで、何にも変わりません。

ところで、本体の板が銀色なのは、皮を剥いで残骸を取り除いてあるからです。flexaretⅣはセミオートマットです。チャージは手動ですが、巻き上げは、一枚分巻き上げると、シャッターを切らない限り、それ以上は巻き上げられないようになっています。しかし、巻き上げノブを取り付けて、いらない試験用のフィルムを入れてやってみたら、巻き上げて1枚目2枚目と表示は変わるのに、巻き上げ出来ちゃいます。そこで、側板の中のカウンターを直すことになりました。結局最後は、注油頼みでしたが、4時間ほどかけて何とかなりました。



一日も早く、flexaretⅣで写真を撮りたいです。上手く行けば、明日完成して、試し撮り、必要があればピント調整です。


flexaretⅣ Belar 80mm/f3.5 KODAK PORTRA 400VC