まだ、私が八ヶ月の赤ん坊だった頃、当時76歳の祖父と写っている写真です。祖父は12年前に他界しました。
40年くらい前の写真から、母の修学旅行の写真、両親の結婚式の写真。それから家族写真。フィルムの残っているものを今の内にスキャンしておこうと、少しずつやっています。
今は亡き懐かしい母の伯母や父方の祖父母の顔があります。そして、赤ん坊の頃からの私の写真も。子供の頃の自分の写真を見ると、なんだか潤んできます。変な話かもしれないけれど、子供の頃の自分の笑顔を見て、もっと頑張らないとと心新たにさせられる次第です。
ちなみに、35mmフィルムだけじゃなくて、大量に110フィルムがあるんですよね。先に35mmを全部スキャンして、その後でマウントを自作して110フィルムをスキャン出来ればいいなと考えています。マウントはプラ板と黒い厚めの紙があればできるかなぁ。。。
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千葉県は松戸駅からちょっとしたところ。車で行ったんですが、松戸市のHPによると松戸駅東口下車徒歩10分だそうです。
水戸藩11代藩主、徳川昭定が1884年に建設した二階建ての建物です。徳川昭定は15代将軍徳川慶喜の実弟で、1867年にパリ万博に行ったり、その後留学したりもしたそうです。戸定邸のパンフレットには徳川慶喜が明治31年に撮影した客間の写真も載っています。
表座敷の客間に足を踏み入れて一瞬で気に入りました。私にとっては隠れた名所です。入館料は150円。そこまで大きい建物ではないけれど、ゆっくりできます。開放感があって、風通しもいいし、木の質感も柔らかい。そして、部屋に伸びる影が印象的でした。時間がゆっくり進みます。
豪華絢爛ではなく質素な感じです。それがまたよくて。東京都から橋を渡って10分もかからないところだけれど、雰囲気ががらりと変わります。まだまだ、蒸し暑い夏だけれど、戸定邸に行って、なんだか詩的な夏の雰囲気も感ぜられたような気がします。
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上の写真の矢印の先のところ。黒いゴミが写りこんでいます。同じMEで撮った他の写真でも同じ位置にゴミが見えます。
フォーカルプレーンシャッター(フィルム面の直ぐ前面にシャッターがある構造)でこうなる場合は、大概シャッターの前後の枠のところにゴミが付着しています。
そんなわけで、この部分の掃除をしました。
MEはシャッターをねじ込めないので、ケーブルレリーズをつけて、
バルブでシャッターを開き、
開いたまま留め具でねじ込んでケーブルレリーズのボタンを固定。
次の写真の○で囲んだようなゴミが、写りこんでいるゴミだと思いますが、これをマスキングテープでペッタンペッタンして取り除きました。マスキングテープなら粘着力もそんなにないし、シャッターの動きにも害はないだろうと考えてのことです。無水エタノールなんか使って拭いた日には、ことによると内面反射防止のための塗装まで取れちゃうでしょうから。
ちなみに、内面反射防止のための塗装というのは、次の写真のミラーボックスの壁にあるような塗装です。
これが、カメラの内部で光が反射してフィルムに写りこむのを抑えているんですね。でも、塗装が灰色になって光を反射しています。かなり劣化しちゃっているみたいです。
ところで、写りこんでいたゴミは、思ったとおり、劣化したモルトプレーン(遮光用のポリウレタン製スポンジ)のカスの様でした。フォーカシングスクリーン横のLEDを差し込む溝のところにあったモルトもボロボロで除去して貼り替えたのですが、残ったカスがスクリーンの中に入り込んでいたりします。もうちょいしっかりとっておけばよかったかなぁ。それにしても、モルトって。。。
矢印の先の、よく見ると見える黒いものがLEDを差し込む溝を遮光しているモルトです。
貼り替え前の劣化した状態は、
こんな感じ。確か計ったら、縦17mm×幅2mm×高さ5mmでした。
ちなみに、他のフォーカルプレーンシャッタのものでは、例えば、Zorki-4には、糸状のゴミが傷や塗装のムラになっているところにはまって付着していましたが、ピンセットで慎重につまんで取り除きました。普通はどうやって掃除するのでしょうか?多分、同じようにされていることと思っているのですが??
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8月31日、国立西洋美術館の特別展「コロー 光と追憶の変奏曲」の最終日に行ってきました。
展覧会に行くのは何年ぶりかです。昔、ブリヂストン美術館で『ヴィル・ダブレー』を見てからコローは好きでして。風景にしても絵画には絵画のよさがあって。絵画でしかできないことって凄いですね。簡単な例でも風景の前景と遠景をぼかして間にある教会の尖塔だけがシャープにするなんて、写真で出来るんでしょうか?ましてや、空気遠近法(遠くのものほど霞んで見えるのを使った遠近法)を逃れてそれをするなんて、絵画でしか出来ないのではー?と素人ながらに思ったものでした。
芸術については素人な私なりのコローの見方なんですが、風景画の場合は、描かれている影を手がかりに太陽の位置を考えて想像してみると、なんだかハッとします。つまり、想像の光を加えるんです(なんて大袈裟なことを言ってみました)。そうしてみると勝手ながら、コローさんの画と自分の感覚とを「なんだか同じだ」と思ってしまいます。なんだか絵の中の「そこ」が実際の風景として現前しているかのような感覚になるんです。そして、その時が感情が!
絵画の風景画って現実とは形象も色彩もかけ離れていながら、しかし写真よりも現実的であって、逆に現実そのままの写真(と言っても勿論、写真は既にありのままのものの像が変様されているものだと思っていますが)は、なんだか無機質で現実離れしていたり。
さて、国立西洋美術館の建物を出たら天気が回復していました。
写真は、国立西洋美術館の屋外に展示してあるブールデル「弓をひくヘラクレス」です。「へラクレスが怪鳥ステュムファリデスを射るために渾身の力で弓をひき、まさに矢を放とうとする瞬間を捉えている。」 ( 国立西洋美術館HPより ) のだそうです。しかし、安心して下さい。怪鳥ステュファリデスはいませんでしたそれにしても、筋肉の躍動感。力強い後姿ですね。
ロダンの『地獄の門』もあります!
地獄の直ぐ傍まで来た記念か何かのように門を背景に写真を撮る少年がいたり。なんだか変な感じです。門の向こう側は上野駅。上野駅は地獄??
それはさておき。この写真、MEにリバーサルフィルムのTOREBI 100Cを入れて撮ったんですが、露出補正をマイナスにかけたつもりが、プラスになっていたという始末(黒いものが大きい範囲を占めているものをそのまま写真に撮ると、カメラは黒がグレーになるように撮ってしまいます。なので、本来の黒さを出す為には露出補正でマイナス補正をかけれるんです。真っ白いものはその逆。)。使い慣れていないとこんなことがって感じですね。次からはちゃんと段階露出(段階的に露出を変えて一つの構図で何枚かの写真を撮ること)をしようと思います。ちなみに、うちのMEの露出計は、ほぼ一段ずれていたので、ISO 100のフィルムですが、カメラの方のASA感度を50に合わせて撮ってきました
ところでですが、国立美術館を後にしてからは、東照宮の方に向かいました。
フィルムが余っていたんです。フィルムが余っているというのは私にとっては重要。暑いし疲れたからそのまま帰ろうかなって時でも、中途半端にフィルムが余っていると、写真を撮りに帰るのをやめて歩き出したりです。カメラがあると、そこにいる時間も長くなるんですね。でもデジカメだと、そうはならないんです
というわけで、今度は東京都美術館の「フェルメール展」に行こうかなぁ。
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土曜日の午後、雨と大雨との間の晴れていた何時間かで「DNP CENTURIA 200」を入れて試し撮りをしてきました。
MEは世界初の「絞り優先AE」専用カメラなのだそうですが、これが気楽で使いやすすぎる!今までは露出計(明るさを測る機械)が内蔵されていないカメラだけを使っていたので、ちゃんと撮りたい時はコンパクトデジカメを露出計代わりにして測光、感覚で「絞り(レンズを通す光の量の調節)」を決めて、測光した値と「絞り」との二つを元に計算してシャッター速度を決めて撮っていました。
これが「絞り優先AE」だと絞りを決めると後はカメラが内蔵されている露出計を元に自動でシャッター速度を決めて撮ってくれるんですなんだか、気楽過ぎて撮りまくってしまいそうです。実際、一枚撮るのにかかる時間もかなり短くなるし、24枚を今までにないはやさで撮り終えてしまいました。
これで、集団で山登りに行く際にも、周りの迷惑にならずに写真が撮れます!今までは、上に書いた次第だったので、一人取り残され走って追いついてを繰り返していたのでした。それは、まずいので、もう山に行って写真を撮るの時はコンパクトデジカメだけにしようかなと思っていた程でした。
ちなみに、世界で初めて「絞り優先AE」を搭載したカメラは1971年にでたPENTAX ESなんだそうです。今では当たり前のように一眼レフには「絞り優先AE」が搭載されています。モード切替のダイヤルの上に「Av」って書いてあるやつです。
つまり私は、2008年の御時勢にありながら、1970年代の感動を味わったといったところなんですなぁ
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ところで、クラッシックカメラっていつ頃までのカメラをさすのでしょう??MEは1976年発売だし、クラシックカメラではない気が…。