Cogitatum qua cogitatum

ちょこちょこっと載せています。

小さな自然で再挑戦

2008年03月25日 23時07分26秒 | flexaret Ⅳ
flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 ASTIA100F F5.6 1/50s

埼玉の山に行った時に、斜め上からとればよかったなぁと思った小さな滝。東京のど真ん中、法政大学の大内山庭園で試してみました。



flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 ASTIA100F F45 1s

もともと三脚の足場になるようなところがなく、岩が写ってしまうのはしかないのですが、さらにパララックスの影響を初めてもろに受けました。

二眼レフはビューレンズとテイクレンズとがあり、位置が別なので、ファインダーで確認した構図とはずれた位置から写真が撮れます。至近距離での撮影になるとこの影響が大きくなるのですが、今回の場合、構図自体に大きな変化をもたらすほどの影響でした。手前の岩が写りすぎなのです。。。

一枚目の写真も二枚目の写真もともに、東京の外堀の内側、法政の大内山庭園で撮ったものです。小さな自然。写真が360°の世界から一部分を切り取るからこそ、そこに都会の風景を感じずにいられる。いいですねぇ。




※flexaretⅣのF45は、推定F45です。詳しくはflexaret Ⅳ (PRONTOR-SVS) の最小絞りはF45ちょい?をご覧ください。

山歩き考

2008年03月20日 13時20分28秒 | flexaret Ⅳ 春
flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 Velvia100F F16 1s




この記事に掲載してある写真はすべて、先日4人で行った埼玉の正丸峠から高麗川源流までの写真です。この日を境に、山に1人で行くときにのみカメラを持っていこうと決めました。

複数人で行くと時間がなくてゆっくり撮れないってことも確かにあります。この日は、「写真撮るので、先入っていてください」、「じゃあ、先入ってるよ」とやり取りをして写真を撮る。撮り終わったらすぐに走って追いかける。そういった仕方で写真を撮っていました。どうしても、急いでとらなければならないし、そもそも山歩きの方が主題なので、写真を撮ることが迷惑にもつながります。しかし、なによりも、山の中に一人でいるときこそ、写真を撮りたいし、そこで写真を撮ることが、ある楽しみをより大きくしてくれることが私にとっては重要です。



flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 Velvia100 F5.6 1s




2月29日、私自身の誕生日に、一人で鋸山に行ってきました。その時に感じたものを友人に話したところ、その友人が誰かの言葉を引用してくれました。正確には覚えていないけれど、「人間は街の中では孤独だが、自然の中では孤独ではない」といった旨のことでした。鋸山で感じたものは、まさにそれに同意するに充分なものでした。

おそらく、「私」に対する任意の「あなた」が眼前に存在しないことが、第一なのでしょう。任意の「あなた」は個人です。つまり、個別存在。その時に、「私」は個人としての「あなた」とは別でありながら、同じ人間であるがために、「あなた」にたいして個人としての「私」が定立される。孤独は、個人であるために生じるものだとすれば、山の中に一人だけでいる時に、個人ではなく孤独を感じないのも納得です。と、しちめんどくさい話は置いておいて。ともかく、山の中に一人でいる時の感覚。それは、孤独とは反対に、自然の中に溶け込んでいる感覚なのです。私にとっては。



flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 Velvia100 F4 1/25s




山の中で一人だけ。そして、自然に溶け込みながら写真を撮る。その時の自然との関係。それを、とても心地よく感じます。

先日4人で埼玉の山に行った際、昼飯休憩の時間に密かに立てていた計画通り、一人だけ飯を食わずに、離れました。一人で、道のない岩場に行って、わずかに足場のになる岩の上に登り、写真を数枚撮りました。いざ、昼食を食べているところへ戻る時になって、足もとに生えていた緑が優しい木を、すごく撮りたくなりました。時間がなかったので、適当に撮りましたが。その木は、さっきから足もとにあり、幾度も視界に入っていた木でした。短い時間そこにいたわけですが、その間にすごく親近感を覚えたようです。もちろん、自然は時に猛威です。しかし、山の中に一人だけでいて、自然が穏やかな時。その時に、自然はとても親近感をもって包んでくれるものでもあるようです。



flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 Velvia100F F11 1s




複数人で「山歩き」をしに行く時、そういうときに目につかないものがあります。どうしても、先に行くことが先行します。しかし、一人で山に行く、そして、時間を忘れて、自然に溶け込みながら写真を撮る時には、見えないものが見えてきます。少なからず、被写体に注視するのですから。細部の質感等々。そういったことも、一人で山に行った際のよさでしょう。しかも、ただ山に一人だけで行くのではなく、カメラを持っていくことによって得られる快感です。どうやって、被写体から感じるものを撮って「あげよう」かなと考えたり。複数人で「山歩き」に行くと、その被写体に向き合う時間がなくなってしまうのが、とても残念です。



flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 Velvia100 F4 1/25s




私は、複数人で山に行くことを否定してはいません。複数人で山に行くことは、一人で行くのとはまた違った感覚があります。また、高い山、危ない山に一人で行く気にはなれませんし、複数人でこそできることもあります。加えて、私は、もっと一人で写真を撮る時間を与えてくれとダダをこねたいわけではありません。複数人で山に行くのだから、お互いの迷惑にならぬように気を遣うことくらい至極当然ですし。ただただ、カメラを持っていくのは、一人で山に行く時のみにして、複数人で行く時はカメラを持っていくことはやめようと決めたにすぎません。一人の時と複数人のときでは、そもそも目的も違いはずですし。

最近は、就職してもできるだけ一人でカメラを持って山に行きたいなぁと思っています。



flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 Velvia100 F22 1s




それにしても、先日4人で行った山は杉花粉がすごすぎました。霧が立ち込めていた午前中はよかったのですが、日が出始めたと同時に、普段東京で暮らしている際にはなんともない私の鼻が反応し始めました。鼻みずが。。。

夕方の山は視界が悪くなっていました。おそらくこれも杉花粉のせいでしょう。飛散して辺り一面に立ち込めた杉花粉。それに太陽光が当たり光が反射する。そうして、山が白っぽく見える。そうなっていたのではないかと思います。花に見間違えた枯れ木を撮ったのですが、その写真に、この状況がよく写っていました。


flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 Velvia100 F10くらい 1/25s




ちなみに、私は言わずもがな、初心者で、何週間か前までは写りに興奮していました。ここのところは、どう撮るとどう写るのか、つまりは技術的なところを試しています。最近は、こういう風な写真を撮りたいなっていう考えが、なんとなくですが出来てきました。

flexaret Ⅳ (PRONTOR-SVS) の最小絞りはF45ちょい?

2008年03月17日 19時29分27秒 | flexaret Ⅳ
PRONTOR-SVS搭載のflexaretⅣには、絞りの表示がF22まであります。しかし、上の写真の様に、表示はないけれどF22よりもさらに絞れます。目一杯絞ったところのF値はいくつなんだろう?疑問に思っていたので、実験してみました。

実験方法はいろいろあるのかもしれませんが、撮って調べることにしました。フィルムはPRESTOを使って、まずはF22で適当に撮りました。その後、目一杯絞った状態にします。その状態で、F22で撮ったときのシャッター速度よりシャッターの長さを4倍、8倍、16倍、32倍にして撮りました。差し当たりの結論として最小絞りはF45ちょいだろうということまではわかりました。折に触れてまた実験してみようと思います。

そんなわけで、以下、実験結果です。目一杯絞った状態はF値がわからないので「F??」とおいてあります。


F22 1s


F?? 4s


F?? 8s


F?? 16s


F?? 32s

このようにしてみると、「F22 1s」に一番近いのは「F?? 4s」。F22の時の4倍でF22よりちょっと暗い。「F?? 8s」だと、見るからに明るい。だから、F45ちょいだろうといったところです。

上の載せたものを撮った後、実験がめんどくさくなったこともあり手抜きをしたのですが、この他に少しやってみました。


F22 1/100s


F?? 1/25s

F22と比べて4倍の長さのシャッターで、F22のものにかなり近い感じになっています。やはり、F45ちょいといったところでしょう。

一部拡大してみると…


F22 1/100


F?? 1/25

F??の方が精鋭ですね。風が強い日だったので、他にいろいろと要因もあると思います。だから、これだけでは何とも言えないけれど。この目一杯絞った状態。もしかすると、意外に使い道があるかもしれません!

体感

2008年03月10日 00時36分49秒 | flexaret Ⅳ
flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 Velvia50 トリミングあり

写真については初心者な私。体は360度、視覚や皮膚感覚、聴覚等々に包まれて感じているわけだけれども、そうして感じたものを写真に撮りたいと思っても、撮れるわけではない。けれども、撮りたい。どうすればいいのかな。なんて思ったり。そんな今日この頃です。

紅梅

2008年03月07日 10時34分08秒 | flexaret Ⅳ 春
日本寺にて flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 Velvia50

「紅梅は観賞用」と言われても、私は白梅の方が好きです。紅梅は、ちょっと色がきついかなって感じます。でも、この色のきつさが、たまによくも見える。一本でも、さびしさを感じないところなんかがいいな。





日本時にて flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 Velvia50

鋸山

2008年03月06日 08時19分56秒 | flexaret Ⅳ 春
flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 Velvia50

先日、誕生日に行ってきた鋸山での写真です。その数日前に植毛紙貼り付け後の試し撮りをしたときは、6枚半しか写らず、巻き上げが不良になったのかなと思っていましたが、何もいじくることなく、今回は4本とも12枚ずつ撮れていました。どうやら、試し撮りにつかった時のフィルムが不良品だったようです。枚数の表示のところが10で終わっていましたし。

初めてベルビア使ってみたのですが、すごいですね。ちなみに、三脚持っていき損ねたので、全て手持ちでした。そのため、あまり絞れないのでした。

父の作業部屋

2008年03月04日 14時57分25秒 | flexaret Ⅳ 冬
flexaret Ⅳ Belar 80mm/F3.5 FOMAPAN classic 100 (スキャン後トリミングあり)

私の父がいつも趣味の模型をつくっている部屋です。ここ何年かはカードモデル(ペーパークラフト)ばかり作っています。翌日仕事でも深夜まで作業しているし、机の上は、カメラの修理中だった数日前までの私の机なみに散らかっています。

午後二時。そんな父の作業部屋を日差しが照らします。隣の部屋から眺めていると、いつも快い。