Cogitatum qua cogitatum

ちょこちょこっと載せています。

flexaret Ⅳのレストア、シャッターユニット完成!のはずが。。。

2008年01月31日 14時48分07秒 | flexaret Ⅳ レストア
※この記事は途中経過です。flexaret Ⅳのレストアしている方や、しようとしている方で特に初心者の方は必ずflexaret Ⅳのレストア、まとめを先にご覧下さい。

はじめに追記です。後の方で、爪の問題を扱っています。この記事を書いた時点では完成だと思っていましたが、後々、この爪のために不具合が出ています。そのため、只今、思案中です。爪に関しての結論は明日以降になります。失礼いたします。

前回の続きです。目次としては、次の8項目です。

1.シャッター羽のある面の洗浄
2.シャッター羽の取り付け
3.バネの働きと取り付け
4.シャッターの開きの悪さとその対処(チャージレバー)
5.シャッターが閉じない問題とその対処(シンクロプラグまわり)
6.シャッターが最後まで閉じない問題とその対処(スローガバナー)
7.シャッターが開かない問題とその対処(セルフタイマー)
8.これから



1.シャッター羽のある面の洗浄



前回、この黒い汚れや、輪を曇らせている油が動きを悪くしているのだろうと考えここを、洗浄することにしました。ベンジンにつけてから、ピンセットで紙を挟んで溝の汚れを拭き取りました。



ちなみに、使った紙は、エツミから出ているレンズ用のクリーニングペーパーです。ティッシュでこすると細かい屑が出てきますが、この紙だとそれが出ない。輪の方も同じ仕方で拭き取りました。輝いています!しかし、後に思ったことですが、輪の拭き方に問題があったのかもしれません。その点については、この記事の「6.シャッターが最後まで閉じない問題とその対処(スローガバナー)」で。



次に組み立てていきます。注意点が一点。次の写真の赤丸で囲んだワッシャーだけ他のものより一回り小さくなっています。分解中には気付かなかったけれど、後で見たら一つだけ小さい。記録用に撮っておいた写真に助けられました。





2.シャッター羽の取り付け

シャッター羽を、分解した時の逆手順で絞り羽の方の面に組んで取り付けようとしましたが、二度やって二度とも失敗しました。並べるのが大変な上に、いざ、はめようとしてもはまらない。そこで、作戦変更。チャージレバのある面を裏返しにして、そこに載せていくようにしました。



一枚目の羽は、そのまま乗せても、他の羽を乗せていくときに重さで落下し易すそうだったので、中心に一円玉5枚を重ねて、落ちそうになっても下から羽を支えるようにしてやってみました。こういう工夫はどんどんやると作業が楽になります。



羽の順番は、このようになっています。次に、羽を乗せたら、逆さまの状態のまま絞り羽のある方の面に取り付けます。次の写真の赤丸で囲ってあるシンクロプラグと、面との間に滑り込ませるようにして、さらに、矢印で示したところのような可動する部分とチャージレバーの乗っている面の凹凸とを目印に合わせるて組み込みます。絞り羽を動かすレバーについた針が邪魔になるので、邪魔にならないところに動かすか、針だけ取り外してやるとよいでしょう。

組み合わせたら、すぐに、シャッターユニット裏の4本のネジを締めます。折角組み合わせたところが浮いて、また羽がばらばらになるのは嫌です。この4本のネジの内、セルフタイマーの切り替えをするレバーの下辺りにあるネジだけが長くなっています。なぜかと言うと、このネジが一番上の面の表まで到達し、その部分にバネを取り付けるからです。



ここまで組み立てた状態でシャッターを切ってみたら動きが軽くなった感じがしました。




3.バネの働きと取り付け

シャッターユニット裏からネジを締めた時に一本だけ長かったネジは、次の写真の矢印で示してある突起になっています。ここに、バネを取り付けます、このバネはネットでよく見かけるクチバシってやつでしょうか?



バネの円になっているところをネジで軽く締めて、真っ直ぐに伸びている部分をエイヤァと輪から出ている突起のところに引っ掛け、その後できちんとネジを締めます。次の写真の状態にします。



このバネが何をしているかというと、矢印の方向に輪を押しています。シャッターを開くときには、この輪は矢印とは逆の方向に動きます。シャッターチャージの際にも矢印とは逆の方向に輪に力がかかります。結論として、このバネがないと、シャッターチャージ時にシャッターが若干開いてしまいます。このバネはそれを防いでいる。もしかすると、開いたシャッターを閉じるときの速度にとっても重要なのかもしれませんが、それはわかりませんでした。動作を確認しつつ取り付けていくことで、バネの役目がわかり、それが結構面白いです。

余談ですが、チャージレバーのしたについているアームの下にバネが引っ掛けられています。このバネはチャージレバーを浮かせたりしていると、簡単に取れてしまいます。今回、チャージレバーをいじくっていたら外れてしまいました。絞り羽のある方の面と、チャージレバーのある面とを組み合わせる時に、元の位置に戻してからやったのですが、戻したつもりで実は戻っておらず、苦労しました。



この写真は、バネがアームに引っかかっていない状態です。円で囲ったところに引っ掛ける突起があり、バネは、その奥になければなりません。バネは矢印の方向にアームを押し出していて、このバネの力のおかげで、チャージ時にアームが、輪から出ている突起をきちんと噛み、それによって、シャッターが切れる様になっています。なので、このバネが外れていると、シャッターが切れなかったりします。




4.シャッターの開きの悪さとその対処(チャージレバー)

スローガバナーを取り付けて、シャッターを切りました。そうしたら、シャッターの動きがまたもや重くなりました。最後まで羽がちゃんと開かない状態で止まります。スローガバナーは注油済みですし、あれこれ考えました。そんな中、チャージレバーを動かしながら、指に伝わってくる感覚に注意してみると、どうもざらついた摩れを感じる。そこで、試しに、チャージレバーとそれを締めているネジとの間に注油してみました。ネジのかさの裏側に極微量の油をつけてネジを締めてみました。



すると動きがよくなりました。100発100中でシャッターが最後まで開きます。おぉっ!ちなみに、後々、また動きが悪くなったときに、今度はチャージレバーの側のネジと接する銀色の部分に極微量の注油をしました。



ところで、バルブ(シャッター速度を「B」に)しているとシャッターを押しているときはシャッターが開きっぱなしになり、外すと、勝手にしまりますよね?チャージレバーへの注油で開くのはよくなったのだけれど、その後です。どうも、たまに引っかかる。たまに開いた状態から動かない。シャッターユニットの蓋をはずしている状態だとバルブの状態になっています。まぁ、スローガバナーの方は、ほぼ1"の状態になっているので、シャッターを切って外してから1"後に閉まる変なバルブですが。チャージの際に、チャージレバーを止める金具が二段階で出てきます。シャッターレバーを右に動かすと一段目の止め具がはずれ、シャッターが開き、そこから、シャッターレバーがバネの力で左に動くと二段階目の止め具が外れてシャッターが閉じる仕組みです。しかし、バネの力で左に動く動きがどうもわるいのです。シャッターレバーのネジで抑えられている箇所は、チャージレバーと同じようなつくりになっているので、こちらにも注油してみました。よくなったような、変わらないような。。。




5.シャッターが閉じない問題とその対処(シンクロプラグまわり)

開くようになったものの、その後、閉じる動作にならなく入らなくなりました。前述のシャッタレバーが戻らないといった問題ではなくてです。どうも、シンクロ関連の部品に問題があるようでした。



写真がボケていて済みませんが、シャッターが開くときに、銀色の金具が矢印の方に動きます。そして、銅製の部品を押します。ここに問題があるようでした。回転する銀色の金具の動きが悪いのかと思い、ネジと接している軸に注油しても動きがよくなりません。ちょっとネジを緩めると動きがよくなります。しかし、どうも動きが悪く、シャッターが素早くは閉じません。ここの金具は、ストロボを使わない限り使わないので、いっそのこと外してしまいました。この銅製の部品が緩衝の役目もしているかもしれませんが、外してもあまり音を聞いた感じ違いは感じられなかったので、ちゃんと動くようになった今も、外してあります。ちなみに、一部だけ取らずに残してあります。バネがついること、それから、スローガバナーに注油しすぎた際に、この金具が、どうやら油を受けて下に油が落下せずに済んでいるようだからです。

というわけで、シンクロ関連の部品を一部残して外し、次の写真の状態になりました。






6.シャッターが最後まで閉じない問題とその対処(スローガバナー)

シャッターはちゃんと開くようになりました。スローガバナーもチャージレバーに押されて動いています。しかし、最後までシャッターが閉じません。問題になっていたのは、次の写真で下から出ている爪。



この写真では、シャッターが開いた状態です。シャッターが閉じる時、この爪の先がスローガバナーの爪をこの写真で言うと右側に押しのけながらスローガバナーの下に入り込みます。今回、問題だったのは、この爪がスロガバナーの部品にぶつかって、最後まで入り込まないことでした。スローガバナーの取り付け位置をほんのちょっとずらしても、治らなかったので、あまりやりたくはありませんでしたが、スローガバナーを外して、爪の先の曲がっている角度をペンチで微調整しました。すると、ちゃんと下に入り込むようになりました。

この爪が、拭いている時とうに若干ゆがんでしまったのかもしれません。元々歪みが出ていたのかもしれませんが(ベンジンの中でちゃんと動いていたのは、ベンジンで滑っていたからと考えれば、その可能性もあります)。スロガバナーやセルフタイマーの動きにこの爪は直結しています。狭いところにある爪で、とても重要です。




7.シャッターが開かない問題とその対処(セルフタイマー)



ここまで来て、後は、セルフタイマーのブロックをつけるだけ!ドキドキしてきます。しかし、またまた、問題が発生しました。セルフタイマーを取り付けるとシャッターが全く開かない。写真の円で囲ったネジを少し緩めるとちゃんと動いてくれます。一晩あれこれ考えて、結局、「6.シャッターが最後まで閉じない問題とその対処(スローガバナー)」で触れた爪の問題なんだと特定し、微調整に入りました。

問題をちょっと詳しく説明します。原因は、次の写真の赤矢印で示した部分です。爪とセルフタイマーの部品がぶつかっています。シャッターが開くときには、爪は青矢印のの方向にすぐ側にある半円形の部分を押しながら動いていきます。しかし、赤矢印のところでぶつかっているために動けなくなってしまっています。



セルフタイマーの仕組みは、ここの部分に関わるところだけを説明すると、チャージの際には、赤矢印とぶつかっている部品が、緑矢印とは逆の方に動きます。それによって、ちょうどこの写真と同じように爪が押さえられます。シャッターを切ると、バネの力で内部のギアが動き、それによって、爪とぶつかっている部品が緑矢印の方向に動いていき、ついには、爪と離れ、シャッターが開きます。今回の問題では、爪がゆがんでいて、緑矢印の方に動けるだけ動いても爪を押さえたままになっていたというわけです。

セルフタイマーを外して爪を微調整します。調整前はこのような次のような状態でした。



調整後は、次の写真の状態になりました。若干ですが、写真で見て爪の下側を左に寄らせています。



これでセルフタイマーもスローガバナーも動くようになりました!全て部品を取り付けてちゃんと動いているのを見たら、もう嬉しくて!

ただし若干、爪を左に寄せすぎたようで、セルフタイマーのブロックがまだ動いている最中にシャッターが切れはします。それでも、セルフタイマーのブロックが止まるところで、シャッターが切れるのが、正常だとして、それと比べて1秒変わるかどうかですし、嬉しいです!




8.これから

というわけで、シャッターユニットの分解、洗浄、注油、組み立て、全て完了です!前述の通り、シンクロ関連の部品を外したままにしていますが。シャッター速度を測定して(と言っても1~1/10くらいまでした測定できませんが)これから、一週間くらい動きを確認して、もし大丈夫だったら、レンズを取り付けようと思います!それまでの間は、ボディ等に手を出さないでおこうと思います。それというのも、シャッターユニットのことばかり毎日考えて、家にいる間、かなり時間をかけて作業をしていたので、他に当てる時間が殆どなくなっていたからです。大概、夜に作業をしていたので、熱中して午前4時くらいまであれこれ考えながら作業したりしていましたし。ちなみに、うちの父は、紙模型にはまっていて、翌日朝から仕事でも明け方まで作り続けていることが日常茶飯事になってます。今日、四ヶ月間の海外出張から帰ってきたので、また今夜から、紙模型なのかな?帰ってくるなり、すぐにカッター板や工作道具を出した形跡があります。

これから、一週間くらいにレストア関連で動作確認以外にするとすれば、今まで書いたブログの記事の加筆修正くらいにしておこうかな。加筆修正して、かつ、一週間経ってもちゃんと動いていたら、シャッターユニットのまとめを書こうと思います。

flexaret Ⅳのレストア、実験失敗だったということですか?

2008年01月29日 01時23分31秒 | flexaret Ⅳ レストア
※この記事は途中経過です。flexaret Ⅳのレストアしている方や、しようとしている方で特に初心者の方は必ずflexaret Ⅳのレストア、まとめを先にご覧下さい。

前回の続きで、今回は、1.セルフタイマーのブロックの取り出し方 2.スローガバナーの取り出し方 3.ちょっと失敗 の3点にわけてお伝えします。シャッターユニットごとベンジンで洗浄し、いざ注油!といった感じだったのが前回までです。今回は、各所取り出して裏と表の両面から注油したのですが、シャッターユニットごと洗浄したのが多分今回の失敗のもとでした。




1.セルフタイマーのブロックの取り出し方

セルフタイマーを取り出すために外すネジは次の写真の赤丸で囲ったネジです。ふってある数字の順番にネジを外しました。「1」と書いてあるところのネジは、バネの下にあります。



まず、バネの下にある「1」を外すためにバネを外します。バネの一方ははめ込まれていて上手く取り外せるかわかりません。もう一方は引っ掛けてあるだけなので、こちらをピンセットで外しました。



シャッターを切った後の状態で、最も収縮した状態になっています。写真のものはこの状態になっています。チャージするとこのバネは引き伸ばされるので、ピンセットで引っ張っても問題ないだろうと考えました。このバネは結構強いので慎重にゆっくりと、ピンセットに引っ掛けるようにして軽く引っ張り、外しました。

下に出てきたネジを外すためは、軽くドライバーで中心の方にバネをよけながら回せば大丈夫です。

「2」のネジは難なくとれます。「3」のネジは、長いネジです。



写真のように浮いた状態で空回りするところまで回してネジを抜かずに、そのままセルフタイマーのブロックをシャッターユニットから取り出しました。取り出しにくいのは確かで、動くところを慎重に動かしながら何とか取り出した感じです。



取り出したセルフターマーのブロックが、これ。何かの形に似ているけれど、なんだったかな。。。バハムートラグーンのドラゴンか、タツノオトシゴか。。。



裏から見るとこのようになっています。先程の写真で長くのびていたアームは、ただはめてあるだけです。この状態でギアの軸に注油しました。爪楊枝の先に油をつけてちょんちょんと数回。

表の面は動かすと一番大きいギアの軸が出てきます。



何個かのギアは、表の板を取り外さないと表側の軸に注油できない構造になっているのですが、しかし、板をあけるとバネやギアが落ちたりして難しいことになるんじゃないかと思い、やめておきました。




2.スローガバナーの取り外し方

スローガバナーを取り外すには、次の写真の円で囲ってあるネジを外します。そのうち一本は、またまた下に隠れています。



隠れているネジは、シャッターチャージした状態にすると外せるようになります。二本ともネジを外したら取り出します。今回セルフタイマーのブロックに注油して取り付け直してからスローガバナーを何とか外したのですが、セルフタイマーのブロックは取り外したままの状態にしてスローガバナーを外したほうが断然楽です



狭い場所から取り出すので、そのままでは取り出せません。動かせられる爪があるので、スローガバナーを持ち上げつつ矢印の方向にこれらの爪を動かしながらやるとある程度楽に取り出せます。



裏から見るとこのようになっています。表裏の両面から軸に注油して注油終了。




3.ちょっと失敗

注油を終えて、取り付けなおし、いざシャッターを切ってみました。セルフタイマーはちゃんと動いていますが、しかし、シャッターが開いたまま閉まりません。何回かシャッターを切りながら、いろいろ考えてみました。セルフタイマーのブロックだけ外した状態でシャッターを切ってみたりもしました。しかし、シャッターちゃんと閉まりません。

そこで、動作を確認して安全を確かめてからスローガバナーも外してシャッターを切ってみました。すると、どうもチャージレバーの回転する力がシャッターを開くことで、尽きかけている様でした。セルフタイマーとスローガバナーを外した状態にするとバルブの状態になっているのですが、チャージレバーが回転しているところに指で軽く抵抗をかけると、その場で動きが止まってしまいます。こんな軽い抵抗で止まるとなると。。でも、ただスローガバナーのどっかが引っかかっていて、このくらいの回転力で正常なのではないかとも思っていろいろ試してみましたがやっぱりだめ。あれこ考えて、結論としては、シャッターユニットごと洗浄したために油が落ちずに、さらに解けた油が溜まってシャッター羽を回している輪の抵抗しているのだろうと。

そこで、シャッター羽のある面を開けることにしました。念のため、邪魔になりそうな部品で後であまり困難なことにならずに取り付けなおせそうなものを外しました。

まず、次のバネです。バネを上から押さえているネジを外して取り外します。



他に次の写真の矢印で示しているバネも外しました。円で囲ってあるネジを外し、後は、それに伴って外せるものを順々に外せば取れます。ただ、何処まで外す必要があったかは、また後で考える余地があります。



チャージレバーからシャッターレバーまでの辺りの部品は、取り外す必要もないし、取り外すとバネを元の通りにするのが難しいだろうと思うので、手をつけていません。

ここまで来て、シャッター羽のある面へと向かいます。まず、シャッターユニット裏にあるネジ4本を取り外します。



ネジを取り外し状た態で、表から真ん中の筒を持ち上げるだけでシャッター羽のある面に到達できます。裏返してネジを外すとぽろっと一番上の面が取れて羽がばらばらになるかもしれないと考えていたので、慎重にやりました。取り出すときの動き次第では、シャッター羽が中でずれたり、元の状態がわからない状態になりえます。念のため、絞りを最小絞り(22)にしておくと、いざ、シャッタ羽が中でずれても絞り羽が下から支えてくれるので安心です。

出来るだけ分解したくないからシャッターユニットごと洗浄したけれど、結局、シャッター羽まで開けることになったわけです。シャッター羽の配置は一番上に載せた写真で。



シャッター羽は今外した面の裏についている輪によって動いています。その輪と上の面との間が、一番気になっていた部分でした。畢竟、油がついているだろうと。この輪を外します。外したばかりの面の裏側の5本のネジを外すと取れます。



思ったとおり、油で曇っていたり、黒ずんだりしています。



ちなみに、試しに綿棒でこすってみたら、綿棒が黒くなりました。



シャッター羽にも油が残っていました。



ちなみに、シャッター羽は、一番上になっている羽から重なっている順に一枚ずつ取り出し番号を書いた付箋をつけて管理していますが、後で確認したら全て同じ形状でした。まぁ、念には念をということで。

シャッターユニットごとベンジンにつけても油が残り、そのためにシャッターが上手く動かない。これがわかっただけでも、収穫だったと思っています。ただ、これから洗浄して組み立てなおしてちゃんと動くようになるかは、まだわかりませんが。ベンジンの中ではちゃんと動いていたから、大丈夫かな。

長いこと作業していると、そのうちにいい加減になってくるので、今日はこの辺でやめておきました。次回、ゆっくりと洗浄して、元気に動くシャッターを見たいと思います。

flexaret Ⅳのレストア、洗浄まで

2008年01月28日 01時56分14秒 | flexaret Ⅳ レストア
※この記事は途中経過です。flexaret Ⅳのレストアしている方や、しようとしている方で特に初心者の方は必ずflexaret Ⅳのレストア、まとめを先にご覧下さい。

 まだ、シャッターユニットをベンジンで洗浄したところで止めていますが、各所の動き方や、取り外す方法は理解できたと思うので、明日は、スローガバナーやセルフタイマーを取り外して注油するつもりです。

 一応、前回の続きで、前玉を取りはずして、シャッターユニットをあけるところまでをお伝えします。

 前玉は、カニ目を回せば取れます。しかし、このカニ目のある輪は、前玉の入っている筒を蓋する役目も負っています。前玉の入っている筒の奥にはもう一枚レンズがあります。今回、カニ目を回して筒の蓋が開いてしまいました。一度カニ目を締めなおして、再度カニ目を回したら、筒ごと取れてくれました。



 前玉の入っている筒を取り外すと、この写真のようになっています。内側にある半円形の波の形をした輪を取り外します。赤○で囲ってあるネジは、この輪が回るのを止める役目をしています。ネジの半分弱が欠けているので、ドライバーでネジを回して、欠けている方を輪に向かせます。これで、輪が回るようになります。輪は、マイナスドラーバー等で東京競馬場と同じ左回りに丁寧に押していくと板を傷つけずに回ります。前の人が、開けようとして付けた傷が生々しく残っていました。

 ところで、前に分解したflexaretⅣもそうだったんですが、前板を外した時に、ボディに砂が入り込んでいました。



 写真だとわかりづらいかも知れませんが、相当入っています。二台開けて、二台とも砂が入っているし、ネットで探したflexaretのレストア報告でもヘリコイドが砂を噛んでいたって話が載っていました。flexaretを持っていると海に行きたくなるのでしょうか??でもどうやって使えば、こんなに砂が入るんでしょう??子供見たく砂場で、遊びながら写真を撮らない限り、こんなに砂が入ることはないと思うのだけれど。。。謎です;;

 さて、話を戻します。半円形の波型のついている輪を外すと、「VXM」の表記がある板が外せます。その下には、シャッター速度等を調節する板がついています。



 どのようにシャッター速度を操っているかは、また今度にするとします。ただ、一言だけ。表記されているシャッター速度以外に中間速があるもんだと思って、例えば以前、1/100と1/300の間でを使って、多分、この辺で1/150だろうなんてやっていましたが、そんな器用なことが出来るようには出来ていません、このシャッター。でも簡単に中間速を創れそうな気がするんですけどね。。。ただ、逆に言えば、表示にあわせて、速度を決める場合に、シャッター速度の目盛りと少しずれていても、思った通りのシャッター速度で切れる様になっているので、実用重視で、カメラは設計されているんだなぁとも思ったり。

 シャッター速度を調節している板を外すのですが、シャッターユニット裏側の四本のネジがちゃんとしまっていることを確認してから外したほうがよいと思います。この四本が締まっていないと、スローガバナーやチャージレバーが載っている面がシャッター羽の面から浮き上がることがあります。そして、浮き上がるとそれだけで、シャッター羽がばらばらになります。ストロボを差し込むシンクロプラグが止め具の役目をしていて、そう簡単に浮き上がらない構造にはなっていますが。次の写真の矢印で差している突起がシンクロプラグです。



 さて、このシャッター速度等を操っている板を外すと、次の写真の状態になります。これで、スローガバナーやセルフタイマーに手が出せる状態になります。ただし、これは洗浄後の写真ですが。。。



 次に洗浄についてですが、ほんとなら、更に分解して、シャッター羽や絞り羽を単体で洗浄できればいいのでしょうけれど、今の自分にとって、それはリスクが大きすぎます。そのため、今回は、シャッターユニットごとベンジンにつけて、油を落とす行為を何回か繰り返しました。



 以前、工作用に買った植木鉢の皿が数枚あり、それがちょうどいい深さだったので、そこでベンジんに沈めました。最初は水で5%くらいに希釈したベンジンを使いましたが、それを二回やった後で、ベンジンを希釈せずに何回かかけました。換気をきちんとしていても、気化したベンジンで頭がほんの少し痛くなります。煙草を吸うと、鼻についたベンジンの味がして、鳥肌たちます。いいのか悪いのか知りませんが、シャッター羽や絞り羽、さらにその周辺の油が落ちるようにと思って、ベンジンに沈めた状態で、何回かシャッターを切ったしました。セルフタイマーつきでやってみると、面白いぐらいよく動くこともありました。最も滑らかに動いた時の様子をデジカメの動画で撮影し、時間のわかるプレイヤーで再生して調べたらシャッター速度1"の状態で、1"3位でした。あまり細かい時間は計測できないけれど、動画もなかなかやるなぁと。

 希釈していないベンジンで洗浄した後、注射を使って勢いよくベンジンを吹きかけ、さらに、ブロアーを使って、シャッター羽に残っていたベンジンを外側に吹き飛ばしたり、ガバナー等の隙間に入り込んでいるベンジンを吹き飛ばしたりしました。揮発性が高いのは確かで、ほっておいてもすぐに乾きますが、でも、まぁ、なんだかベンジンごと残っている微細な油がどうでもいいところに飛んでいかないかなぁと思って、やってみました。

 結果、吉と出るか凶と出るかは、注油して、様子を見た後で、わかるだろうし、その時に報告するとして、途中経過として、今日はこの辺までに。

flexaret Ⅳのレストアへ向けて

2008年01月26日 01時16分37秒 | flexaret Ⅳ レストア
※この記事は途中経過です。flexaret Ⅳのレストアしている方や、しようとしている方で特に初心者の方は必ずflexaret Ⅳのレストア、まとめを先にご覧下さい。

 初めて買ったフィルムカメラにしてマニュアルフォーカスのカメラがflexaretⅣでした。何も知らずに委託品を買ったんです。店の人は、大丈夫だといった感じで売ってくれました。しかし、ヘリコイドは滅茶苦茶重い。シャッターは低速で動かないし、高速でも感覚で言って、ちょっと遅い。だから分解してレストアしようと思い立ちました。

 でも、素人がいきなり直したいカメラを分解するもんじゃないようです。本やネットで調べてからやってみたけれど、シャッターチャージしたときにチャージレバーを止める金具をぶち壊してしまいました。凄く落ち込みました。50年も一つのカメラとしてあり続けたカメラをぶち壊したのですから。カメラに対して、申し訳ない。心からそう思いました。写真撮るのやめようか。カメラ全部売って忘れようかなんて頭に浮かびました。

 しかし、今回の経験を無駄にして、このまますますわけにはいかないって思いました。レンズは綺麗だし、ボディーだって全然綺麗です。ニコイチ(二つのジャンクカメラから一台のカメラを組み立てること)になってもいいから、ぼろぼろのジャンクを買って、それと合わせて直せたらって思い立ったんです。そこで、早速、あそこならあるだろうと直感的に思った新宿の中古カメラ屋で外見はそこそこだけれど、中身はぼろぼろなflexaretⅣを買いました。シャッターは、シャッター速度が1-1/300,BのPRONTOR-SVS搭載のものです。買った時点でシャッター不動でボディぼろぼろ油まみれです。ちなみに、一昨日行ったのですが、他にシャッター速度が1/400まであるMETAX搭載のflexaretⅣが一台ジャンクでありました。

 現在、シャッターユニットをベンジンで洗浄したところまでで止めています。今回の日記では、シャッターユニットを取り出し、洗浄したところまでを詳細にお伝えしたいと思います。他に、前に直そうとして壊したflexaretⅣのシャッターユニットで研究した部分を示したいと思います。もしflexaretⅣを持っていてレストアしたいと思っている人がいて、その人が不要なところで失敗しないためにも。

 先ずは前板の外し方からです。シャッターユニットだけを直すなら、前板を外さず、フィルム室の側から、後で挙げるかに目を回せばシャッターユニットが取り出せます。



 皮を剥いだ状態です。皮を剥ぐのは簡単で、四隅にマイナスドライバーを食い込ませてテコの原理でぐいぐい剥いで行けば剥げます。



 前板を外すには、シャッターレバーの止め具を外さなければなりません。先ずは、レンズ側の方を矢印の方向に向けて回します。ペンチの山と止め具の山をきっちり合わせて、山が潰れないようにします。と考えて回しているのに、多少、潰れました。



 外れたら、今度は外側の止め具です。矢印の方向に回します。外れにくい時は、レンズの側から指の爪の平らな部分等で外側に押し出しながらペンチで回すと取れます。その後、前板についているネジを外します。下半分についている径の大きいネジ4本はボディと前板とを締めていて、上半分にある径の小さな4本のネジはファインダーのブロックと前板を締めています。必要に合わせて外すネジを決めるとよいと思います。ちなにみ、今分解中のflexaretⅣの前板のネジは上からパテで埋められていました。パテの掘削に時間がかかった次第です。しかし、パテでネジを埋めるなんてことをしているのに、後玉が油まみれなのは何でなのかな。



 ボディと前板を締めているネジを外したら、前板を外します。今回は、名板が邪魔になっているような気がしたので、名板を外した状態になっています。名板は両脇のネジを外すと取れます。前板を外すには、○で囲った隙間にマイナスドライバーを差し込んで、後はテコの原理で取り外します。



 前板を外したら、後玉の周囲にある○で囲ったカニ目を回すとシャッターユニットが取り外せます。前の持ち主が、カニ目を外そうとしたときの跡がくっきり残っていました。前に分解したflexaretⅣも同じく、前の持ち主が取り外そうとした後を持っていました。

ちなみに、無限遠の位置だとヘリコイドは、次のような状態になっています。



 逆に最短距離だと次のようになります。


 この辺に関しては、いずれ完成したときに、また報告します。



 取り出したシャッターユニットを後玉の方から見ると、このようになってます。紫の太い輪を外した後に銀色の輪が入っているのですが、今回のものは厚い輪が2本に薄い輪が1本入っていました。以前分解したものやネットで探してみたものには、輪が一つしか入っていなかったのでした。この輪で微調整をしているのかな?



 後玉は、カニ目を回すと簡単に取れます。外したところでシャッターユニットを見ると、シャッター羽、絞り羽、共に、意図的に油を塗ったのではないかと思えてしまう状態でした。





 この油を洗浄したものが、最初に載せた写真です。先に書いた目標に達していないけれど、今日はこの辺までに。。。洗浄等については、また明日以降に。。。

StereoPinholeCamera

2008年01月23日 00時54分00秒 | StereoPinholeCamera
 今年の正月早々に学研の『大人の科学マガジン vol.14』を買った。付録は、ステレオピンホールカメラ。二枚同時に撮って、立体写真が楽しめるステレオカメラの機能と、パノラマ撮影の機能とを兼ねそろえたピンホールカメラ。これで2,300円なら安いものだと思った。

 どうもピンホールカメラの写りに何とも思わない時期もあったけれど、その時の気分次第で現像した写真をみて心動かされたりする。ここに貼ったティーカップの写真、二つの点を、寄り眼のようにして点が三つになった状態で絵を見ると立体になる画像と同じやり方で見ると、立体になって見えます。


Zorki-4

2008年01月19日 17時13分27秒 | Zorki-4
 Zorki-4 Jupiter-8 2/50mm TREBI 100c


 12月にヤフオクにて購入したZorki-4。1956年ソビエト製。どうもカメラを買うときには、なにか歴史だとか特殊性や何らかの縁に魅かれて選んでしまいます。イデオロギー対立や東西ドイツの分裂などの歴史の下につくられたっていう歴史性がZorkiの一つの魅力でした。ちなみに、今でも、レンジファインダーのカメラを買うならZorkiか、地元の近所に昔あったけれども一眼レフの波に呑まれて倒産した昭和光学のLeotaxに縁を感じて買うかしか考えられません。

 ヤフオクだから仕方ないのでしょうけれども、1/100と1/25の動きが悪かったり、1/1000は幕が少し写ってしまうなんていう難点もあります。しかし、購入してからフィルム4本撮りましたが、やはり愛着がじわじわ湧いてくるものでした。

 年末あたりから、初めてのリバーサルフィルムをZorkiに入れて使い始め写りに興奮しています。ただ、毎回、糸のようなものが写りこんでいます。バルブにして覗いたら、シャッターの枠?のところに細いけれど長い糸がありました。ピンセットですぐに除去してましたが、レンズばかり気にしていてこの糸に気づかなかったことに、ちょっぴり後悔しています;;他にも、写り込んでいるゴミがちょっと多いので、どうにかしようと思案中です。




クロ35

2008年01月10日 12時46分08秒 | クロ35
 家電販売店をうろうろしていた時に1,000円で売っているのを発見。クロ35は自分で組み立てるキットで買いました。組み立てて3枚撮って以降、クロ35は部屋の中に溶け込んだため、すっかり放置していました。先日、中からフィルムを取り出して現像に出したら…。私好みの写真が入っていました。



 クロ35については http://www.sha-ran.co.jp/p-sharan/std-35.htm