うらうら楽しい日

花々楽しい日の妹ブログです。
トイプードル☆アンディ&チェリーの育児日記でもあります

知れば知るほど奥深い

2017-06-25 | フォト日記

「吉原の今昔散策~遊郭・遊女の歴史めぐり」ツアーに参加しました

「吉原」は宮尾登美子ファンとしては
とても興味深い場所と歴史です

今現在どうなっているのか?という予備知識は全くありませんでしたが
ただ、一人で彷徨うような場所ではなさそうという認識はあったので
ガイドさんが解説して下さるツアーに申し込みました
(同じく宮尾登美子ファンの友達と一緒に参加)

集合場所は南千住

駅前に松尾芭蕉さんの銅像がありました
奥の細道のスタート地点だそうです

線路を越える陸橋を渡る直前にストップ!
向こうに見える大きなお地蔵様を紹介されました

首切り地蔵(延命寺)

この辺一帯は刑場(小塚原刑場)だったそうです

首切り地蔵の近くにある
「小塚原回向院」

ここには処刑された罪人たちも葬られています

回向院の壁には
前野良沢、杉田玄白の『解体新書』の扉絵がついた記念碑あり
刑死者の解剖が『解体新書』を作り上げたのだそうです

まったく写真を撮っていないのが残念ですが
撮る気になれなかったというのが本音です

 ここを越えて、吉野通りをまっすぐ行くと

泪橋の交差点があります

裏道に入ると山谷「ドヤ街」の名前の元になった
簡易宿所が密集しています

ドヤ街のドヤ は宿(ヤド)の逆さ言葉

山谷地区といえば…

あしたのジョー

あちこちにいらっしゃいました

にしても…

似てない。。。

山谷の商店街は
シャッター街となっていました

「山谷」という地名は今はもうありません
「日本堤」となっています

そして、「吉原」という地名も今はなく
「千束」となっています

日本堤を抜けると千束に入ります

老舗の天麩羅屋さん「伊勢屋」は大行列でした
お隣は桜鍋(馬肉)の「中江」

吉原大門という交差点には

見返り柳がありました

一夜を共に過ごした遊女が
別れを惜しんで手を振っているかのように
枝を揺らす柳の木

ん?これってもしかして??

私が高校生の頃暗唱した
「たけくらべ」に出てきた「見返り柳」なのかな?

樋口一葉の「たけくらべ」の最初の一節だけ覚えています

廻れば大門の見返り柳いと長けれど
お歯ぐろ溝(どぶ)に燈火(ともしび)うつる
三階の騒ぎも手に取る如く…

大門ってここか!

吉原はお歯黒どぶに囲まれていたんだ!

と、ガッテンガッテンガッテン!でした(笑)

お歯黒どぶの石垣の一部が残っていましたが
吉原全体は一段高くなっていて
生活用水などで黒ずんだ水のどぶに囲まれ
遊女たちが逃げ出さないようにされていたそうです
出入り口は一カ所(大門)のみ

見返り柳から大門までは

不自然なカーブになっていますが
(これは大門側から見ています)

それは、吉原の中が外から見えないようにということと
位の高い人たちがお忍びで来る時に
目隠しになるように…などの理由があるそうです

大門を過ぎて通りをまっすぐ行くと
初めて見る世界・・・ソープ街

ドヤ街が素泊まり1500円とかだったのに
こちらは2万円~5万円??
高っ!高っ!と思いながら通過

病院の看板に「性病」という字が見え
そういう世界なのだと改めて思いました

 

 

吉原神社では御朱印を頂きました

少し先には吉原弁財天がありました
関東大震災で逃げ場を失った遊女たちが
ここの池に逃れ亡くなられた(主に圧死だったそうです)

亡くなられた遊女たちを供養する

吉原観音像

※ この写真は参加したツアーのHPからお借りしてきました

不幸な歴史を知り、合掌。。。

この後、樋口一葉さんの住んでいた「竜泉」を通り

「投げ込み寺」と呼ばれている浄閑寺へ

遊女たちの霊を慰めるために建てられた石積みの塔(新吉原総霊塔)があります
「生まれては苦界、死しては浄閑寺」と刻まれた石版が埋め込まれています
塔の中には骨壷が積み重ねられていました

ちょっと異様な雰囲気のお寺なので
霊感の強い方は行かないほうがいいと思います

霊感の強くない私ですが
写真を撮る気にはなれませんでした

浄閑寺のすぐ近くの三ノ輪駅で解散

解散後、友達と二人で
都電三ノ輪駅近くで、メンチカツ&イワシの刺身定食を食べ帰宅

かつての吉原を感じる歴史的建造物等が
何一つ残っていないことは予想外でした

そして、撮影好きな私が
殆ど写真を撮っていないというのも珍しいです

なぜか異常な睡魔を感じ
帰宅後1時間ほど爆睡しました

知れば知るほど奥深い

確かにそういう街歩きツアーでした

以前映画を(テレビで)見たことはありますが
宮尾登美子さんの「吉原炎上」を
読んでみようかな?



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2 コメント

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Unknown (藤子)
2017-06-26 10:58:40
江戸時代を舞台にした小説には
吉原がよく出て来ますよね。
以前はむごい場所としか認識していませんでしたが、小説を読んで行くとそれだけではない
吉原の存在する意味とか価値のような
物を知ることが出来ました。
とは言えやはり悲しい場所に違いないのですが・・
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藤子さんへ (◆kana2)
2017-06-27 16:08:01
悲しい場所ですよ
吉原を知りたいと思って参加したツアーだったのですが、いきなり「刑場跡」からスタートしたので
気持ちがどよ~~~んとなってしまい
最後は遊女さんたちが葬られているお墓で積み重なった骨壺を見てずど~~~ん。。。
今の時代に生まれてよかったと思いました
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