おっぱい飲んでねんねして・・・と歌われる赤ちゃん。でも、実はもうひとつ大事なことがあります。そう、おしっことウンチですね。子どもが使う英語では"Pee"(おしっこ)と "Poop"(ウンチ)です。
赤ちゃんは一日中、飲んで、食べて、寝て、そして「出して」います。生命の根源は(摂食ー消化ー排泄)の活動に尽きるのだなぁと納得させられます。食べなくても、出なくても一大事。命に関わりかねません。それに比べれば、あとのことは・・・いわば二の次、三の次と感じられるくらいです。
生命体としての基本が、食べてー出すことだとすれば、ヒトとしての基本はトイレット・トレーニング。 おむつがとれて、おしっことウンチがちゃんとトイレでひとりでできるようになったら、一人前の子どもです。
が、トイレの自立は子どもによって個人差があり、早く教えるようになってさっさとおむつがとれてしまう子もいれば、いつまでもおもらししてお母さんを悩ませる子もいます。どうせ遅かれ早かれとれるのですが、でも、よその子との数ヶ月の差が、実に悩ましいもの。 アメリカの親も悩みは同じ。だから、子どものトイレット・トレーニング応援する絵本がいろいろあります。
たとえば ”The Potty Book"(おまるの本)。女の子篇と男の子篇が出ています。
Potty Book for Girls, The | |
Barron's Educational Series |
The Potty Book for Boys | |
Barrons Juveniles |
なんといっても決定打は五味太郎さんの「みんなうんち」でしょう。「おおきなぞうは大きなうんち・・・」からはじまって、「いきものは、たべるから、みんな,ウンチをするんだね」の最終ページまで、いまだに暗唱できるくらい、さんざん読まされた絵本です。
みんなうんち (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん) | |
福音館書店 |
実は、この絵本、アメリカでも大人気です。でも、英語版があることを知ったのはまったくの偶然でした。たまたま観ていたテレビ番組で、主人公のひとりが職場の同僚の出産祝いにこの絵本をもって行く場面があったのです。思わず「あ~!」と叫んで、翌日すぐに買いに行きました。英語版もタイトルはズバリ "Everyone Poops"です。
ドラマのために絵本を選んだのはその俳優さん自身で、実生活でも愛読書だったと、後で雑誌の記事で読み、すごく嬉しかったのを憶えています。なにしろ日本には優れた絵本がたくさんあるのに、あまり翻訳されていなくて残念だと、常々思っていましたので。
Everyone Poops | |
Turtleback Books |
子供が幼児の頃トイレ嫌いで、うんち出したくないから食べない!と拗ねていたことをふと思い出しました。
まりーちゃんと羊も、物欲や大切な心について考えることができ忘れられません。