「あなたにとって一番大切なものは何ですか?」と聞かれると、たいていのアメリカ人は迷わず「家族(Family)!」と答えます。
アメリカ人にとっての家族とは「子どもと親がいる家庭」のこと。夫婦だけのカップルでいるうちは "家族未満"。 子どもを育てるようになって初めて ”raising family(家族形成)” をはじめたと言われます。
サンクスギビング(感謝祭)からクリスマスまでのホリデイシーズンはそんなファミリー(家族や親族)が集う季節です。11月の最終木曜日が感謝祭。その前後にはアメリカ中が帰省ラッシュで大混乱します。日本のお盆とお正月が一緒に来たような騒ぎです。ハイウェイには長距離を移動する車がテールランプを連ね、空港にも駅にも長蛇の列ができます。
家路を急ぐ人々を待っているのは”家族でかこむ”食卓。そうアメリカ人にとっての ”家族の情景” は感謝祭の食卓が原点ではないかと思います。今日のトップイメージはアメリカンファミリーの日常を描かせたらこの人の右に出る画家はいない、ノーマンロックウェルの描いた感謝祭の食卓です。
さぁ11月。楽しみは月末の感謝祭の休暇。それまでは勉強と仕事にいそしみます。
さて、 そんなアメリカンファミリーの原点、 ”ふるきよき” 時代の感謝祭の情景を、ディナーの準備をめぐるエピソードで綴り、描いた絵本が "An Old-Fashioned Thanksgiving(昔ながらの感謝祭)" です。
An Old-Fashioned Thanksgiving | |
Ideals Childrens Books |
サンクスギビングの日、おばあちゃんが急病になったという知らせが来ました。お料理の途中だったお母さんは、あわてて出かけて行ってしまいました。
でも・・・今夜は親戚のひとやお客さまがたくさんディナーにみえることになっているのです・・・。それなのに、いつまで待ってもお母さんは帰ってきません。残された子どもたちは、待つのをやめ、力を合わせてお料理をして、お客様を迎えることにしました。
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