お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

ともだちが自閉症だったら

2013-11-21 | about 英語の絵本


 あまり知られていないのですが、アメリカは自閉症に関する研究、治療、教育などの先進国です。研究や治療が進んだ理由のひとつは、自閉症児の出生率の高さ(あるいは自閉症の確定診断率の高さ)。保健省(CDC: Center for Disease Controle and Prevention)の調査によれば、アメリカで生まれる子どもの平均100人から110人に1人が自閉症と診断されており、実は、これは小児がんの出現頻度よりも高い数値。女児よりも男児に数倍多く、女の子では240人に1人なのに、男の子では80人に1人という高率で、誰にとっても人ごととは思えない実態なのです。自閉症対策が国家的課題の一つになっていても少しも不思議ではありません。

 自閉症に焦点をあてた絵本も少なからず出版されています。

 まずは「自閉症とはなにか」を子どもにわかりやすく解説する絵本からご紹介します。たとえば "Since We're Friends" 。自閉症の男の子マット(Matt)についての絵本。マットの様子を、友達の男の子が読者に紹介しながら解説するというスタイルで書かれています。マットはバスケットボールの練習を指示された通りにするのがむずかしいんだ。マットは”大きな音”が苦手だよ。マットは話し相手が言うことを”おうむ返し”することもあるんだ。マットは驚いたり、分かりにくい指示で混乱したり、嫌なことがあると、騒いだり、訳の分からないおかしな反応をすることがあるんだよ。でもね、これはぜ~んぶ、彼が自閉症だからなんだ。マットが混乱したら・・・?大丈夫!そんなときは、どうすればいいか教えてあげればいいんだよ。だからボクは、いつも教えてあげる。だって、ボクらは友達だもん。

Since We're Friends: An Autism Picture Book
Sky Pony Press


 "A is for Autism, F is for Friend..." それから"My Friend with Autism" などもお薦めの絵本です。

A Is for Autism, F Is for Friend: A Kid's Book on Making Friends With a Child Who Has Autism
Autism Asperger Pub Co


My Friend with Autism
Future Horizons Inc



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