ノルウェーのノーベル賞委員会は8日、2010年のノーベル平和賞を中国で服役中の反体制作家、劉暁波氏に授与すると発表した。
急速に経済発展を遂げる中国に対し、人権状況の改善や民主化を進めるよう圧力をかける狙いもあるとされてるそうだ。
現在、服役中の人に同賞が贈られるのは戦後初めてで、中国政府の反発は必至の様相であるとの憶測も。今後、中国と欧州の対立の火種となる可能性もあり、今や世界的にニュースターゲットである主役、中国関連の報道に目を離せない状況ですね。
尚、ノルウェーのノーベル賞委員会は先月、中国政府が「中国とノルウェーの関係が悪化しかねない」として劉氏に賞を与えないよう圧力を加えていたと明らかにしたとの事。やはり、政治的に圧力を掛けてたんですね。
中国は急速な経済発展で存在感を増しましたが、欧米による中国の為替政策に不満が高まったうえ、日本の尖閣諸島を巡る問題でも中国の領土的野心が各国で批判されてましたよね。中国が資源確保の観点からアフリカなどで非民主的な体制との経済協力を強めていることにも欧米の不満が強まっている状況です。
授賞式は12月にノルウェーのオスロで開かれますが、本人の出席は当然困難ですから、果たして誰が出席するのか....
因みに、賞金は1000万スウェーデン・クローナ(1億2500万円)だそうだが、その賞金も中国政府に行ってしまうのか?
昨年、ノーベル平和賞は、就任間もない米国のオバマ大統領に贈られましたよね。
各賞が、政治色を強めているのは、これからの時代も続くのでしょうか。
それにしても、これからの中国政府の動向が大変気になります。