労働組合 社会運動ってなんだろう?

労働組合のこと、社会運動を考える
「万国の労働者団結せよ!」というコトバが好きです(笑)

資本論を学ぶために・・・本文に即し読むための基本文献

2009-09-22 22:05:12 | おりおりのコトバ
 資本論のはじめは難しい。著者本人も難しいと公認している。翻訳という過程という側面があるにしても、著者本人の難しいといっている。オリジナルがあって、その上での教科書というわけではない。資本論そのものがオリジナル。解説書は多々ある。マルクス主義入門、資本論入門は多々ある。
 ただ、資本論本文に注釈をつけたものは少ないであろう。その少ない(いや1つかみたことが、ここ最近ではない)例としては、『資本論商品章詳注(学習用)』山内清訳注(草土出版・1987年)。資本論を読もうと試みる者に取って鬼門となる第一章(商品章)に詳注を施したものである。この章って、少なくない資本論読者が、資本論を放り投げる(いや、挫折する・・・)ある意味で有名な章である。おいらも数度放り投げ挫折したことか・・・・。まあ、どこぞかの大学で学友と一緒に学んだとかいう諸氏は別として・・・・。山内氏の注釈本と講義で、数年前に第一章は読了した。労働日の章は、いや「ずるがしこい資本家諸君に対面!」。キャノンの便所野郎(御手洗会長)の先祖、カルロス・ゴーンの先祖みたいな連中を見てきた。意地汚い資本家というものを拝見。
 それはさておき、我らが山内清氏に新作が刊行された。『コメンタール資本論 貨幣・資本転化章』(八朔社)。前著は、1章・2章の注釈本だったが、今度は3章・4章の注釈本。資本論を呼んでいる人・読もうと予定している人・挫折した人、とりあえず買って置いた方がいいだろう。昨今の出版事情を考えると、うっかりすると品切れ・絶版・・・・。ちょっとまって必要な時に買う、それがなかなかできない事情になっている。当面は手がつけられない・ちょっと先の本でも、興味関心分野・将来読みそうな本は、とりあえず調達せざるをえない状況。研究者・院生なら、所属する組織の蔵書なるものが利用できるが、在野の趣味人・かわりものにとっては、蔵書がいのちってか。


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