労働組合 社会運動ってなんだろう?

労働組合のこと、社会運動を考える
「万国の労働者団結せよ!」というコトバが好きです(笑)

よみがえるマルクス経済学

2007-01-30 23:40:42 | おりおりのコトバ
 思うところがあって、今月から東京学習会議の資本論講座に参加している。一昨日28日が第一回目の講義があった。感想については、別途 書きたいと思う。できれば近いうちに。
 その前に、『資本論』もしくはマルクス経済学に関連して、最近感じたことを書きたい。
 マルクス経済学の講義がない大学、それも経済学部であっても、と言う状況が進んでいる。公務員試験などの参考書でも、マクロだミクロだは展開されていても、マルクス経済学・『資本論』は、一般教養で、いろんな事件や著作の一つとしてのみ登場する状況になっている。『資本論』やマルクス経済学は古い、有効性を失っている、そのような見方も一部ではされている。
 しかし、一方で『資本論』やマルクス経済学が再び注目を浴び始めている、そんなことを最近感じることがあった。それは、去年末以降に出版された2冊を見たからだ。
1.『「資本論」を読む』伊藤誠 講談社学術文庫 2006年12月
2.『マルクスる? 世界一簡単なマルクス経済学の本』 木暮太一 マトモ商事 2007年1月
 前者は、いわゆる宇野派と呼ばれるマルクス研究の一潮流を代表する経済学者による、『資本論』入門書。それが、大手出版社から文庫版で出版された事実である。
 後者は、自分とほぼ同世代の若者(彼はマルクス経済学がまだ残っている貴重な大学出身とのこと)が、あえて挑んだマルクス経済学入門。木暮氏は、マクロ経済学、ミクロ経済学のいわば「超」入門書的な本も書いているいる。その彼がミクロ・マクロにくらべ履修している学生が少ないマルクス経済学の入門書を書いた動機の一つに「(マルクス経済学を)一番おもしろいと感じた」ことだ。
 マルクス経済学、『資本論』の理解については、多様な解釈・学派・見解がある。しかし、この時期にベテラン研究者、一方で非常に若い世代の研究者ではない人が書いた本が出されたこと、ふたたび注目され始めているのではないかと思うのである。後者は、非常にかみ砕いた表現で、マルクス経済学を紹介している。ちょっと読んでみたが、不適切ではないかという表現もあったりもするが、ちょっとどんなものか知りたい方には一読を勧めたいと思う。本格的には学習するため本ではないけど、ちょっと軽くかじりたいとかいう人にはイイかもしれない。賛否両論あるかもしれないが、裾野を広げていく一つの可能性かもしれない。
 不破哲三氏(日本共産党社会科学研究所所長、元議長・元衆院議員)の日本共産党の専従者などをあつめおこなった講義を編集した『「資本論」全三部を読む』(全7冊 新日本出版社)、『図解社会経済学』(大谷禎之助 桜井書店)など学習の道しるべとなる出版もこの5年ぐらいの中で進んでいる。

≪蛇足≫ 
 むかし『経済セミナー』(たしか日本評論社)で大学教授と称する人間が、マルクスの価値論を曲解することを書いていて、憤慨した記憶がある。商品の価値は、社会的平均的労働時間で決まるとマルクスは念を押しているにも関わらず、長ければ長いほど価値が大きいというねじ曲げた話を展開(コメント:非常に怠慢である!!もう一度高校から勉強しなおせ!)。某野球球団の監督(確かバレンタイン)が、先週の練習時間が短いと激怒した話を展開して、氏の考え方は長ければ長いほど価値が大きいというマルクスの価値学説のようだという話。『資本論』をはじめの方、少しよめば学のない青年でも理解できることを、平然と書き連ねる自称「大学教授」と称する愚男が時々いて困る。君、もうすこし頭を使いたまえ。君よりは、ちょっとは資本論読んで賢くなったぞ!!一度は、労働学校とか勤労者通信大学とか受講して修了したら、もっとマトモな論文が書けるぞ!
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納豆

2007-01-21 12:34:58 | おりおりのコトバ
ここ数日、不可解な現象がありました。
近所のコンビニに行っても納豆が一つもないんです!それも数日にわたって。コンビニとはいえども、売り切れとかでないときはあります。それは理解できます。しかし、大概は翌日に行けばあります。納豆とか豆腐とか基本的商品はそうです。つまみや弁当とかならともかく。
しかし、今回に限っては翌日いっても、その次にいってもないんです。納豆が。
理由がようやく分かりました。「あるある大事典」なるふざけた番組が、私の好きな納豆という食品についての<効用>を宣伝し、それにつられた一部消費者が店頭から納豆を買い占めたということです。しかし、なぜその事実が分かったか。「あるある大事典」という番組の真実、じつはウソウソ大事典であったことがマスコミで報道で判明したからであります。
しかし、同番組がウソツキであろうと納豆は大変美味であり、健康食品である事実は変わりがありません。しかし、ある番組がある食品を取り上げたからといって飛びつくような消費者ではないと、自分は思っています。いや少なくともそうなりたくはないと思っています。食べたいなーと思って店頭にいったら、番組のせいで変えないという不合理を味わいました。
みのもんた症候群とも言うべき症状をもつ、みのもんたファンがおばさんを中心に跋扈しています。「あれがイイ!」とヨン様ならぬ みの様 が言うとかけ走る人々です。その手のたぐいが、今回の納豆入手困難事件になっています。
納豆ファンとして、「あるある大事典」を有害番組と認定し、ボイコットをすることを呼びかけます。そして、本家ともいうべき日本テレビ系で昼にやっている「おもいっきりテレビ」なる みのもんた番組を、中止に追い込むまで断固としてたたかいたいと思います。
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資本論第1部を読み切るぞ!(何度目の正直?)

2007-01-08 21:20:22 | おりおりのコトバ
今日、東京学習会議が主催する資本論講座の開校式・公開講座に参加し、資本論講座(第1部)の受講申し込みをしました。

 資本論、数回読もうと試みて、結局途中で止めてしまって読めずにきている。マルクス公認の難解箇所の第1章商品のどこかでであったことだけで、どこでストップしたかも記憶がない。はじめの方のちょっとだけは、結果的に何回か読んでいることになる。(マルクス)経済学入門書のたぐい、勤労者通信大学テキストでの学習などで基礎理論の入口をかじってきた。だけど、憧れの『資本論』は読めていない。
 じつは数年前、東京学習会議の資本論第1部講座申し込みました。学習運動の関係で半額で受講できる方法があり、よしやろうと思って申し込みました。しかし怠惰な人間に器用なことはできず、はじめの数回参加しただけで見事に挫折。それ以来、入口の入口あたりをぐるぐる回っていました。気がつけば三十路一歩手前、多分むかしはなかったと思う30歳未満の場合は会費割引制度なるものが誕生していて、今期なら若干安く(数ヶ月後には未満ではなくなりますが、、)受講できることがわかり、年末突然やろうと思いました。
 過去に申し込んだ関係もあり、本当なら『資本論』第1部部分の訳書(新日本出版社の新書版、第1分冊~第4分冊)は購入済みのはずですが、すぐには見つかりそうもないため(第2、第4分冊は出てきたが)、とりあえず第1分冊を書店で購入してきて序文から読み始め鬼門の第一章のほんの冒頭部分を読み進めています。いちおう手元には、筑摩書房版(マルクスコレクション)もあります。
 開校式の受付で会費を納入し、隣の書籍売場を見ると、『資本論商品章詳注(学習用)』(山内清訳注・草土文化)なる見たことのない本が1冊だけありました。中を見ると、資本論第1章・第2章の詳細な注釈本です。1987年に出版された本の初版です。2800円と少々値が張りますが、とりあえず購入しました。この本も利用しながら、まずは1章2章をクリアしていきたいとも思います。第4回目講義まで、講師はどうも山内先生(国立鶴岡高専教授)のようです。
 会場で知り合いに何人かあいました。労働学校などで何度か顔を合わせた方もいましたが、予想外の人もいました。仕事関係で会うことのある事務職員のTくん、N医師も来ていました。新聞広告で知ってきたのでしょうかね。
 とりあえず頑張って読了、修了したいと思います。今度こそ。何度目かの正直にしていきたいです。
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あけましておめでとうございます

2007-01-01 12:26:45 | おりおりのコトバ
 あけましておめでとうございます。
 2007年が始まりました。いっせい地方選挙(春)、参院選(夏)と2大選挙戦がたたかわれる年です。「ごくつぶし」「税金ドロボウ」を追放する大事な選挙です。石原妄言都知事(山口二矢、三島由紀夫を礼賛する駄文作家殿)はフリータ・ニートを穀潰しといいましたが、自身が穀潰しであったことが明らかになっています。お金持ちの穀潰しには、穀潰しとして責任を果たしていただきたいと思います。
 今春闘は、いっせい地方選挙と平行してたたかわれます。残業代未払いを合法化する労働法制改悪を阻止、医師・看護師を増やし安全安心の医療実現させるたたかいも重要な課題です。仕事も厳しいなかでたたかわれます。ことしも、平和・民主主義・生活向上・革新民主勢力前進のため頑張りたいと思います。

 新年ブログ始めということで、憲法の一部をあえて載せます。
日本国憲法
前文
 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

9条
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

19条
 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。 

20条
 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
 2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
 3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

21条
 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
 2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

25条
 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
 2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

99条
 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

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 もう一度憲法を読み直してみよう。
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