思うところがあって、今月から東京学習会議の資本論講座に参加している。一昨日28日が第一回目の講義があった。感想については、別途 書きたいと思う。できれば近いうちに。
その前に、『資本論』もしくはマルクス経済学に関連して、最近感じたことを書きたい。
マルクス経済学の講義がない大学、それも経済学部であっても、と言う状況が進んでいる。公務員試験などの参考書でも、マクロだミクロだは展開されていても、マルクス経済学・『資本論』は、一般教養で、いろんな事件や著作の一つとしてのみ登場する状況になっている。『資本論』やマルクス経済学は古い、有効性を失っている、そのような見方も一部ではされている。
しかし、一方で『資本論』やマルクス経済学が再び注目を浴び始めている、そんなことを最近感じることがあった。それは、去年末以降に出版された2冊を見たからだ。
1.『「資本論」を読む』伊藤誠 講談社学術文庫 2006年12月
2.『マルクスる? 世界一簡単なマルクス経済学の本』 木暮太一 マトモ商事 2007年1月
前者は、いわゆる宇野派と呼ばれるマルクス研究の一潮流を代表する経済学者による、『資本論』入門書。それが、大手出版社から文庫版で出版された事実である。
後者は、自分とほぼ同世代の若者(彼はマルクス経済学がまだ残っている貴重な大学出身とのこと)が、あえて挑んだマルクス経済学入門。木暮氏は、マクロ経済学、ミクロ経済学のいわば「超」入門書的な本も書いているいる。その彼がミクロ・マクロにくらべ履修している学生が少ないマルクス経済学の入門書を書いた動機の一つに「(マルクス経済学を)一番おもしろいと感じた」ことだ。
マルクス経済学、『資本論』の理解については、多様な解釈・学派・見解がある。しかし、この時期にベテラン研究者、一方で非常に若い世代の研究者ではない人が書いた本が出されたこと、ふたたび注目され始めているのではないかと思うのである。後者は、非常にかみ砕いた表現で、マルクス経済学を紹介している。ちょっと読んでみたが、不適切ではないかという表現もあったりもするが、ちょっとどんなものか知りたい方には一読を勧めたいと思う。本格的には学習するため本ではないけど、ちょっと軽くかじりたいとかいう人にはイイかもしれない。賛否両論あるかもしれないが、裾野を広げていく一つの可能性かもしれない。
不破哲三氏(日本共産党社会科学研究所所長、元議長・元衆院議員)の日本共産党の専従者などをあつめおこなった講義を編集した『「資本論」全三部を読む』(全7冊 新日本出版社)、『図解社会経済学』(大谷禎之助 桜井書店)など学習の道しるべとなる出版もこの5年ぐらいの中で進んでいる。
≪蛇足≫
むかし『経済セミナー』(たしか日本評論社)で大学教授と称する人間が、マルクスの価値論を曲解することを書いていて、憤慨した記憶がある。商品の価値は、社会的平均的労働時間で決まるとマルクスは念を押しているにも関わらず、長ければ長いほど価値が大きいというねじ曲げた話を展開(コメント:非常に怠慢である!!もう一度高校から勉強しなおせ!)。某野球球団の監督(確かバレンタイン)が、先週の練習時間が短いと激怒した話を展開して、氏の考え方は長ければ長いほど価値が大きいというマルクスの価値学説のようだという話。『資本論』をはじめの方、少しよめば学のない青年でも理解できることを、平然と書き連ねる自称「大学教授」と称する愚男が時々いて困る。君、もうすこし頭を使いたまえ。君よりは、ちょっとは資本論読んで賢くなったぞ!!一度は、労働学校とか勤労者通信大学とか受講して修了したら、もっとマトモな論文が書けるぞ!
その前に、『資本論』もしくはマルクス経済学に関連して、最近感じたことを書きたい。
マルクス経済学の講義がない大学、それも経済学部であっても、と言う状況が進んでいる。公務員試験などの参考書でも、マクロだミクロだは展開されていても、マルクス経済学・『資本論』は、一般教養で、いろんな事件や著作の一つとしてのみ登場する状況になっている。『資本論』やマルクス経済学は古い、有効性を失っている、そのような見方も一部ではされている。
しかし、一方で『資本論』やマルクス経済学が再び注目を浴び始めている、そんなことを最近感じることがあった。それは、去年末以降に出版された2冊を見たからだ。
1.『「資本論」を読む』伊藤誠 講談社学術文庫 2006年12月
2.『マルクスる? 世界一簡単なマルクス経済学の本』 木暮太一 マトモ商事 2007年1月
前者は、いわゆる宇野派と呼ばれるマルクス研究の一潮流を代表する経済学者による、『資本論』入門書。それが、大手出版社から文庫版で出版された事実である。
後者は、自分とほぼ同世代の若者(彼はマルクス経済学がまだ残っている貴重な大学出身とのこと)が、あえて挑んだマルクス経済学入門。木暮氏は、マクロ経済学、ミクロ経済学のいわば「超」入門書的な本も書いているいる。その彼がミクロ・マクロにくらべ履修している学生が少ないマルクス経済学の入門書を書いた動機の一つに「(マルクス経済学を)一番おもしろいと感じた」ことだ。
マルクス経済学、『資本論』の理解については、多様な解釈・学派・見解がある。しかし、この時期にベテラン研究者、一方で非常に若い世代の研究者ではない人が書いた本が出されたこと、ふたたび注目され始めているのではないかと思うのである。後者は、非常にかみ砕いた表現で、マルクス経済学を紹介している。ちょっと読んでみたが、不適切ではないかという表現もあったりもするが、ちょっとどんなものか知りたい方には一読を勧めたいと思う。本格的には学習するため本ではないけど、ちょっと軽くかじりたいとかいう人にはイイかもしれない。賛否両論あるかもしれないが、裾野を広げていく一つの可能性かもしれない。
不破哲三氏(日本共産党社会科学研究所所長、元議長・元衆院議員)の日本共産党の専従者などをあつめおこなった講義を編集した『「資本論」全三部を読む』(全7冊 新日本出版社)、『図解社会経済学』(大谷禎之助 桜井書店)など学習の道しるべとなる出版もこの5年ぐらいの中で進んでいる。
≪蛇足≫
むかし『経済セミナー』(たしか日本評論社)で大学教授と称する人間が、マルクスの価値論を曲解することを書いていて、憤慨した記憶がある。商品の価値は、社会的平均的労働時間で決まるとマルクスは念を押しているにも関わらず、長ければ長いほど価値が大きいというねじ曲げた話を展開(コメント:非常に怠慢である!!もう一度高校から勉強しなおせ!)。某野球球団の監督(確かバレンタイン)が、先週の練習時間が短いと激怒した話を展開して、氏の考え方は長ければ長いほど価値が大きいというマルクスの価値学説のようだという話。『資本論』をはじめの方、少しよめば学のない青年でも理解できることを、平然と書き連ねる自称「大学教授」と称する愚男が時々いて困る。君、もうすこし頭を使いたまえ。君よりは、ちょっとは資本論読んで賢くなったぞ!!一度は、労働学校とか勤労者通信大学とか受講して修了したら、もっとマトモな論文が書けるぞ!