なんちゃって英語道!

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BSプレミアム蝶の山脈と幻の蝶タッパンを追った上原健滋先生

2015-12-12 02:57:16 | 高山蝶
NHKのBSプレミアムで11月29日と12月5日(再放送)、田淵行雄氏の高山蝶を追った半生がドキュメンタリータッチで放送されました。
実は、この番組の美術を私の義弟、竹内公一が関わっていました。番組紹介の葉書も、もらっていましたので、番宣を前もってしようと思っていましたが、忙しさにかまけていまい、この番組を見た後、本当に後悔しています。より多くの方に田淵氏の功績を知っていただきたいという思いです。
山岳、写真、美術、特に蝶に興味がある方また以外の方でも。
一人の人間が高山蝶への情熱、執念をもって大自然とどう向き合って生きたかを2000メートルを超える悪天候の高山での観察、高山での写真撮影や自宅での蝶の細密画など、終戦直後の昭和20年代の物がない時代の苦難の仕事を見事に再現していました。

また、当ソフィア学院の先生で、蝶の研究をされ平成15年に亡くなられた上原健滋先生と重なり、涙があふれました。先生は、田淵氏に比べるとしがない研究者でしたが、足が不自由にも関わらず、週末には愛車パジェロを運転し、九重、祖母などに収集、晩年は環境を考え、写真撮影をされていたと思います。
フジミドリシジミを採集するために一緒に登った、太宰府の霊峰、宝満山、悪い足を引きずりながら、這いつくばりながらも山頂にたどり着き、ブナの木の周りを飛ぶ蝶フジミドリをネットに入れられたときのクールな笑顔が忘れられません。
ただ、心残りは台湾では普通の蝶のようですが、九州では迷蝶、幻の蝶タッパンルリシジミを採集できなかったことでしょうか。当時は、「タッパンは男のロマンたい。」と言われていたと思います。
男気があり、友人も多く、親分肌の先生でしたが、蝶という自然美を愛されていることとのギャップも、何か上原先生の魅力でもありました。
身近で蝶に対する情熱、執念、自然への愛を見てきましたので、二人がクロスオーバーして放送後半は涙が止まりませんでした。


その上、その中でも田淵氏が描いた蝶の細密画と歯科医院の壁のレトロ感のあるポスターの再現に義弟、竹内公一(映画美術監督)が本物のように再現することにかかわっているのです。感動が2倍にも3倍にもなりました。

ぜひ、NHKの関係者の方がこの記事を読まれたなら、再々放送、またはこの作品のスピンオフ番組を制作されることを願います。






追伸:その後スピンオフの番組が制作され、びっくりしました。NHKの関係者の方に感謝いたします。
追伸2:上原先生の愛車、三菱パジェロが、2020年にて生産中止になりました。
上原先生のパジェロは、I型のロングExceedで春日市の永田自動車にてフロントガード、フォグランプ、などの装備を付けられて個性的なフォルムでした。パジェロが、もう生産されなくなるのと同時に上原先生との思い出も薄れていくのかと心配です。


コメント
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