トルコ旅行が人気

2007年07月13日 | 海外にお出かけ

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トルコ旅行人気急上昇

00002 最近旅なれた知人の多くがトルコを訪ねている。ヨーロッパなどの旅は飽きてちょっと珍しいところでもいう考えだろうか。地理的にも文化的にもヨーロッパとアジアが交錯するトルコ、さまざまな民族が来ては去りして作った文化がその歴史的遺産となり数多く残っているからだろう。

00003_2 アンクルサムの先輩である竹口さんもご夫婦で最近トルコを訪ねた。クロアチア紀行で彼の写真を紹介しているが、彼の撮る写真は素晴らしい。そこで今回も期待していたが、それを裏切らない数々の写真をコメントとともに送ってくれた。今回の旅行は関空からイスタンブールへ、エフェス2泊、バムッカレ1泊、アンタリア2泊、コンヤ1泊、カッパドキア2泊、イスタンブール2泊の旅程で数々の遺跡を訪ねたそうだ。

00004 「トルコに行く前から親日国だと聞いていたが、これほど親しく接してくれるとは思わなかった。ホテルの従業員、ショップの店員、旅行で接した多くの人が日本語を口にし、また日本語を覚えようと話しかけてくれた」というのが、先ず感じた竹口さんの印象。トルコを訪れる観光客の数ではドイツ人がダントツで、上位は欧州系、東洋系では日本人が1番だが上位に入っていないそうだ。彼が現地で得た“トルコが親日国である”根拠の一つは、(歴史は遡るが)

エルトゥールル号 明治23年9月トルコ(当時はオスマン帝国)の軍艦・エルトゥールル号が訓練航海で来日、横浜での公式行事を済ませたあとの帰路、台風による暴風雨に遭遇し和歌山県沖で座礁、死者587名、生存者69名という大惨事となった。やっとの思いで灯台に辿り着いた生存者からの遭難情報を聞いた灯台守の知らせで、串本町の住民が総出で生存者の救出にあたり懸命に介護した。翌年1月に元気なった水兵たちは日本海軍艦で無事イスタンブールに届けられた。

イラン・イラク戦争のとき これにはお返しのような話があって、1985年イラン・イラク戦争勃発時の3月17日、フセインがこれより48時間後いかなる航空機もイラク上空を飛ばせない、飛べば打ち落とすを声明を発表した。各国は自国の民間人などの救出に空軍機や民間機を飛ばして救出した。しかし残された邦人はどの航空機も満員で乗れず、日本政府は自衛隊機や民間機を送れずパニック状態。そんな状況でタイムリミット00007_2 の1時間ほど前にトルコ航空の2機が危険を冒して到着、邦人215名を乗せて成田に向かった。なぜトルコ機が来てくれたか政府もマスコミも知らなかったが、エルトゥールル号事故のお礼で飛ばしてくれたらしい。こんな話を聞いた竹口さん、トルコと日本との関係でこの二つのことがトルコでは普通に語られているのに、日本ではトルコのことをほとんど知らない。大変恥ずかしいことだと思い、このような親日国にはもっと日本は世界の友好国造りの拠点として活用すべきだと感じたそうである。

 

00006 彼はイスタンブールではヒルトンに滞在、ホテルの玄関に30本あまりの国旗が掲揚されていた。その順番は先ず自国のトルコ、次はアメリカ、ドイツ、スイスの順で、5番目が日本国旗だったそうだ。またカッパドキアでの縦看板での表示では、一番上はトルコ語、次は英語、下段は日本語で 「ようこそ、カッパドキアでお会い出来て大変うれしく思います。皆様の安心と安全の為・・・」 と軍警察の案内板でも英語についで日本語の記載があったそうである。

写真の説明(上から): 

  • イスタンブール新市街より旧市街を望む、右がブルーモスク、左がアヤソフィア、手前の海は金角湾
  • イスタンブール街角の陽気な焼き栗屋
  • イスタンブールのLRT 1989年に導入(連接2連×2)仏製
  • アイスクリーム売り 伸びるアイスクリーム、トルコアイスクリーム売りのパフォーマンスが面白い

竹口さんが現地で知ったトルコ事情

  • 00008_1 地形 山や山脈が少なく平野部が多い、昔のシルクロードがハイウエーになり、直線の道を2時間走っても景色はほとんど変わらない、シルクロード時代の旅人の移動は1日30km、その間隔で写真下のような隊商宿があった
  • 年齢と人口 ピラミッド型(欧州では珍しい)
  • 地震 日本と同様に地震国、到着1日目の夜、震度1くらいの地震の洗礼を受けた
  • 大卒の初任給 日本円で10万円くらい
  • トイレのチップ 多くが必要、0.5~1リラ
  • 飲み物 スーパーで500ccの水0.5リラ、缶ビール500cc1.5リラ(1リラ100円弱)
  • ガソリン 高い、1L2.5リラ(200円以上)
  • 男子トイレ 異常に高いので日本人にはシンドイ、現地でも背が低い人も多いのに何故か高い
  • 車の運転 街中は車が多くラッシュ状態、運転は中国並みで隙間があればすぐに割り込む、歩行者はほとんど信号無視で恐ろしい

00009 バムッカレ温泉(写真左)、トルコ有数の温泉保養地、プールの底にはローマ時代の遺跡がゴロゴロしている。(笑い話)ホテルでの食後のデザートにスイカが出た。奥さんと彼はスイカに塩を振って食べていたら、ウェイター二人が来て、不思議そうに見ていた。美味いから食べてみろと言ったら笑って逃げて行った。

次号より順に竹口さんが訪ねたトルコの遺跡を彼の写真とともに紹介。

 


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