松田喬和氏、総裁選語る

2006年06月12日 | アート・文化

Matsuda010

松田喬和氏、総裁選について語る

06年6月9日京王プラザホテルで、「今後の政局を読む」と題して講演を行った。松田喬和(まつだたかかず)氏は1945年群馬県生まれ、69年早大(文)卒業後、毎日新聞入社、74年から政治部、99年から現職の論説委員・専門編集員である。今の政局ではポスト小泉が最大の話題。小泉首相の誕生のときから総裁選の見方が変わった、つまり国民世論を巻き込んだ構図。安部晋三官房長官と福田康夫元官房長官の戦い、(二人とも正式には立候補表明していないが)、本命安部氏に対抗福田氏が猛追している現状だ。松田氏の分析で面白い見方だと興味を持った指摘が二つあった。一つは安部晋三氏の母(岸信介元首相の長女で故安部晋太郎元の妻)が志し半ばで世を去った晋太郎氏のことから息子に是非宰相になって欲しいと願っているはず。もう一つは福田氏は絶対に勝てると言う背景がなければ立候補しないだろうという説。自民党にとっては来年の参議院選挙が勝負。5年前の「小泉人気」で獲得した64議席が改選期を迎えるので、2年前最強の小泉総裁-安部幹事長(当時)でも民主党に1議席負けただけに、誰を総裁に立ててもいかに敗北を縮小するかが焦点、この観点からも安部氏優位だと述べた。

この講演会は家庭用ミシンで世界のトップメーカーである蛇の目ミシン工業(加藤澄一社長)の協力会(会長・村越政雄氏・ムラコシ精工社長)の総会のあと開催された。蛇の目ミシンは15年前の株式問題を抱えて苦しい経営となったが、この06年3月期決算で株式問題を一掃し、「JUMP-2 PLAN」で現在は財務体質の強化と株式時価総額の倍増を柱に筋肉質な経営体制への転換を図っている。家庭用ミシンとともに湯名人の24時間風呂、整水器や産業機器ロボットも順調に伸ばしており、ここ数年の経常利益は確実なものとなっており、来年には復配するのではという予測も強い。

 


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