道草備忘録

本サイト安彦良和WORLDとあまり関連のない「道草」的ページ。 SHINJIが時々関心を持ったことを備忘録として記録。

機動戦士ガンダムUC[ユニコーン] GA2008年6月号

2008-04-27 00:26:30 | Comic
GA2008年6月号 今月の機動戦士ガンダムUCは休載でした
代わりに福井氏のインタビュー記事が掲載されています。
以下、インタビューのまとめ。

5章「ラプラスの亡霊」が終わった時点でストーリーの半分を消化。予定通り進行しているが、一番最初に考えていたものよりは膨らんでいる。既に、自著で最も長い「終戦のローレライ」に追いつく分量で、おそらく自著で最大級の長編になりそう。

プロットはこちらで作ってしまうが、その後メカニックやキャラクターの打ち合わせを重ねていくなかで、安彦良和氏やカトキハジメ氏から提案されることがあり、それを話に盛り込んだ結果、豊かなものが出来上がったという実感がある。

ガンダムの形になることが重要・・・たとえばユニコーンがガンダムにならなかったら、この話は「ガンダムシリーズ」かどうか判然としない。随所に過去作のデジャブを仕込んでいても、実は過去の「ガンダム」の定型を相当崩した筋運びになっている。でも、一章のラストでユニコーンガンダムに変身したら、「ガンダム」以外何物でもない匂いを放ち始めた。「ガンダム」という言葉の力に引っ張られたんです。

作者もカーディアスの心境。すまん息子よ、頑張れ・・・オードリーがいなくなり目的を失ったバナージ。次から次へ起きる問題に対処しなければならず、状況に流され結果的に悪い方向へ転んでしまっている。基本的に素直で良い子。普通でないところは5歳くらいまでカーディアスに徹底的に仕込まれた知識や理想が内在していて、それと生身の自分との折り合いがつけられていない。

これから地球で苦労して自分の生きる道を見いだすことが出来れば変わってくると思う。人間目的を見つけられない状態が一番辛い。でもそれを自分で見つけない限り大人になれない。だから早々にミネバとは引き離して悩んでもらうことにした。

今という時代には、「現代社会の結果」を提示するモデルケースの一つ。・・・「ガンダム」は三国志みたいな戦争や国造りのシュミレーションモノではない。人間が地球を含む世界とどう向き合っていくべきかという命題に取り組んでいる物語。

最近言われている経済危機とか環境破壊とか過去にあった事例とは位相が違っている。現代の「後がない感じ」はちょっと普通じゃない。我々は「地球の危機」という言葉をリアルに捉えていかなくてはならない最初の人類かも。ここがUCをやる上で作り手として意識している部分。バナージの視線に託して読者と考えていける作品にしたい。

付録のリファレンス・ブックはキャラクター・MSの紹介と、今までのストーリーの振り返り。特に新たな情報もありませんでした。

それと、4巻単行本が発売されていますが、どうやら特装版と通常版は表紙カバーが違うらしいです・・・ しょうがないので、近所の書店で通常版買ってきましたよ、特装版もアマゾンに注文してあるので、中身一緒のモノを二度買うハメに・・・くっそ!角川ふざけんなッ!! こんな手法で販売部数増やすやり方はフェアじゃないだろうに・・・。

しかも特装版、未だにアマゾン配送手配中・・・二日も手配中ってどんだけ時間かかるんだよアマゾン!仕事しろ!

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