道草備忘録

本サイト安彦良和WORLDとあまり関連のない「道草」的ページ。 SHINJIが時々関心を持ったことを備忘録として記録。

安彦良和 つれづれ・・・第25回

2007-09-16 17:48:49 | 読書
安彦良和氏がアニメージュで連載しているコラム

「つれづれなるままひぐらしアニメ机に向かひて・・・」第25回
今回は、福井で行われている原画展のことを少しと、「伊吹山」について。

関ヶ原の北にそびえる「伊吹山」、ヤマトタケルの伝説が有名。
(東国遠征の帰路、この山の神様の挑戦を受け戦うが、氷雨を受けて体調を崩し、現在の三重県へと向かう途中で死んだ。その魂は白鳥となって河内へ飛んだという)

安彦さんは大学の講師として新幹線によく乗るが、その際車窓からよく見るそうです。その時に思いをはせたのがヤマトタケルの伝説。彼は殺されたのではないか?と。

伊吹山は畿内へ向かう関のような場所、東征帰路のヤマトタケル軍が関を越えようとし、それを反皇子の勢力・例えば大豪族息長氏などが阻止、皇子は敗れそれでも大和を目指そうと伊勢路を目指すが力尽き・・・といった想像をされたとか。

その伊吹山、石灰岩の採掘が進行し、山が切り崩されているそうです。氏はこの事態を憂いているようで、自然への畏怖を失った人間の環境破壊に対する警告が語られています。

宮崎駿さんなんかは、寄付を集めて森を守る活動されたりしてますよね。そういう地道な活動って必要なんだなと思う。
私の住んでいる地域も、最近は雨が降るとスコールのような土砂降りになるのですが、日本は亜熱帯気候のような地域になっちゃうんでしょうかね・・・環境破壊、怖い話です。