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海猫日和

色々と思うこと,見たことについてとりあえず気の赴くままに書いてみる.

落雁

2007-10-13 | フィールドノート
天気予報では雨だったのだが.

よく晴れたので,何となく思い立って宮島沼まで行ってみた.

例年であれば10月の半ばになれば大部分が渡っていってしまうのだが,今年はどうも違うらしい.昨日のカウントで19000羽.今日数えてみても約18000羽であった.新十津川や砂川方面から帰ってくる個体が多く,岩見沢など南方から戻ってくる個体はほとんどいなかったようだ.これから行くと言うことなのか.

他のカモ類やハクチョウも南下してきたようだ.ハクチョウの多くは上空を通過していき,水面に降りることはなかった.今日はどこまで渡っていくのだろう.

晴れているので日が沈むとともに寒さもきつくなってくる.冬装備で行って正解だった.


16:20~17:40 宮島沼
カイツブリ,ハジロカイツブリ,アオサギ,マガン,ヒシクイ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,ヒドリガモ,コガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,ホシハジロ,ミコアイサ,トビ,キジバト,アカゲラ,モズ,ハシブトガラ,ヤマガラ,メジロ,アオジ,カワラヒワ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス



もうじき日が沈む.まだマガンは帰ってこない.


マガンがエサを食べに行っている間,水面はカモ達のものとなる.写真はミコアイサ.


上空をコハクチョウの群れが渡っていく.


水面にマガンが降りる.
翼を片方折り畳むことで錐もみ状に急降下し,水面が近づくと翼と尾羽を広げてブレーキをかける.この急降下を落雁という.



宮島沼071006

2007-10-06 | フィールドノート
いつのまにかピークが過ぎてしまったようなのだが,宮島沼までマガンの飛び立ちを見に行ってきた.何でも4万羽を越えたらしく,秋にしては珍しい.だいたい明確なピークがでにくいのだが,今年は違うようだ.何でかはわからないが.

風邪は治っていないが,それでも出かけてしまうのは性か業か.


ほぼ半年ぶりに彼らに会う.ロシアからはるばる渡ってきたのだ.

人が来たのに驚いたのか暗いうちに飛び立ってしまったようで,最初の飛び立ちは駐車場で聴くことになった.

秋の早朝.宮島沼は寒く,水面は靄に覆われていた.靄が晴れるにつれて続々と飛び立ってゆく.周りの田はほぼ稲刈りを終えており,彼らのエサ場としては申し分ない.刈り残したイネ,落ち穂などが彼らを待っている.そうしてエネルギーを補給し,また旅を続けるのだ.


マガンが飛び立った後の沼.水面にはカモ達がのんびりと浮かぶ.後方に見えるのは先日登った樺戸山系である.ツタウルシを始めとし,そろそろ紅葉が始まる.

秋は短く,じきに厳しい冬がやってくる.
それでも彼らに会う時,心が躍る.それは,長らく会えなかった友に会う,そういう気持ちに似ている.

秋風に山吹の瀬の響るなべに天雲駆ける雁に逢ふかも(万葉集:宇治川にて作る歌)


4:50~7:30 宮島沼
カイツブリ,ハジロカイツブリ,アオサギ,ツルシギ,マガン,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,ヒドリガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,ホシハジロ,トビ,アカゲラ,キジバト,モズ,メジロ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,ムクドリ,スズメ,ハシブトガラス

9:00~10:30 モエレ沼
カイツブリ,ハジロカイツブリ,アオサギ,オオバン,バン,マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,キンクロハジロ,ホシハジロ,トビ,キジバト,ハシブトガラ,シジュウカラ,アオジ,ムクドリ,スズメ,カケス,ハシブトガラス

今日のNFP070904

2007-09-04 | フィールドノート
学会発表のため,内地から他大の友人が来ていた.発表も終わったことだし,とりあえず森を歩いてみることにした.

昨日とは違い,雨は降っていない.午後の散歩としてはちょうどいい気温である.鳥を探しつつ,ブラブラと歩くことにした.

アカゲラ,ヒヨドリなどがさっそく出てくる.が,基本的に静かである.時間帯もそうだし,季節の問題でもあるだろう.ちょうど渡りが始まったころで,夏鳥は移動を始めている.

池に行くとカイツブリやマガモが泳いでいる.カイツブリはまだヒナを連れていた.遅くに繁殖したのだろうか.まあ,まだ水は凍らないし,ここらでカイツブリが移動を始めるのは10月になってからである.まだ余裕があるのだろうか.

池近くの湿地ではトリカブトが綺麗な花を咲かせている.この時季に咲く花は数えるほどしかないが,その中でも存在感がある.まあ,有毒だからというのもあるのだろうけれども.


アイヌ語では「スルク」と呼び,矢毒として用いていた.


赤く熟したマイヅルソウの実.基本的に色のつく実というのは鳥が食べて種子散布をする事が多いのだが,これは誰が食べているのか気になる(注:一般に鳥は視覚,哺乳類は嗅覚がメインである.その為果実に色を付けるという選択をする場合,多くは鳥がターゲットである).林床でウロウロしてるツグミの類だろうか.


ツリガネニンジン.キキョウ科.全然ニンジンっぽくないのだが,何でも根っこが高麗人参に似ているかららしい.掘ったことは無いので真偽のほどはわからない.

・・・そもそも高麗人参なんて見たこと無いけどね.

鳥はあまり出てこなかったが,花を見,虫を見,森を見てゆっくりと歩いたのだった.それもまた良いものだ.


帰り道でエゾリスに会う.もうじき冬支度を始めるのだろうか.夏毛から冬毛に換わりかけだった.

16:00~17:30
育種場~大沢園地~四季美~大沢池堰堤~キャンプ場~育種場

カイツブリ,マガモ,アカゲラ,キジバト,ヒヨドリ,コガラ,アオジ,カワラヒワ,ハシブトガラス

開花
ツリガネニンジン,ツリフネソウ,キツリフネ,エゾトリカブト,キンミズヒキ,ヤブハギ,サラシナショウマ,ゲンノショウコ,エゾノコンギク,セイタカアワダチソウ,オオハンゴンソウ,ハンゴンソウ,ドクゼリ,ノラニンジン,ノブキ,ミゾソバ

結実
マイヅルソウ,ホウチャクソウ,オオアマドコロ,キンミズヒキ,ヤブハギ,トチノキ,クリ,ミツバ,ウマノミツバ,ハウチワカエデ,イヌゴマ,ハイイヌガヤ,ノラニンジン,ミズヒキ,ノブキ,オオチドメ,ガマ, エゾイラクサ,ケチヂミザサ

その他
ヒラタシデムシ,アキアカネ,ノシメトンボ,カメムシsp., ヤママユガの繭

今朝のNFP070903

2007-09-03 | フィールドノート
久々に森を歩いてみることにした.

・・・が,入った早々雨が降り始める.少し待ったがどうやら天気は良くなさそうなので途中であきらめる.まあ,仕方あるまい.
















っていうか学会発表当日に何をやっているのかと怒られたのかもしれない.



5:25~5:45
大沢口周辺

アオサギ,アカゲラ,クロツグミ,ウグイス,アオジ,ハシブトガラ

開花
キツリフネ,ミミコウモリ,エゾトリカブト,キンミズヒキ,ノブキ,エゾノコンギク,ミゾソバ,ゲンノショウコ,サラシナショウマ,ノラニンジン

結実
キツリフネ,ヨブスマソウ,ミミコウモリ,キンミズヒキ,ノブキ,イヌゴマ,ミズヒキ,アメリカオニアザミ,チシマアザミ,ミツバ,ノラニンジン

肌寒く,季節柄か鳥もあまり鳴かない.花も殆ど終わりで続々と実が熟し始めている.夏は終わり,もう秋になった.

<写真追加>


ノブキ.キク科.夏から秋にかけて咲く地味な花.


ミゾソバ.タデ科.葉の形から「ウシノヒタイ」などという別名もある.


ミミコウモリ.キク科.コウモリが翼を広げたような形の葉を持つことから.春先から葉が目立つが,花が咲くのは8月になってから.

今朝のNFP070805

2007-08-05 | フィールドノート
台風も来なかったことだし,森に行ってみることにした(なんでやねん).

天気予報では晴れと出ていたが,まあ,当たらないこともあるだろう.今日もくもりである.やっぱり寒くて暗い.かなり葉が繁っているので当然といえば当然なのだが.とはいえ,あまり暑いのも勘弁して欲しいし,気温が上がらないうちの方が虫がうるさくないので楽である.

まあ,しっかりと蚊には刺されましたが.

それにしても,もさもさと繁った葉に隠れて「チッ」とか「ツィー」とだけ鳴かれてもねえ.

誰だかわからんではないか.

葉が揺れるので,その辺に居るなあと言うのはわかるんだけど・・・.

やはり地鳴きは難しい.

それでも,巣立ったばかりのヒヨドリのヒナが親からエサをもらっているところとか,この季節でも求愛行動をしているキジバトとか,見るものは色々あった.花は目立たないものが増え,森の中で虫の存在感が増してくる.気温も上がらず,あまりらしくはない.だが,これも夏なのだ.


ノッポロガンクビソウ.キク科.花を煙管の雁首に見立てたもの.


キンミズヒキ.キンポウゲ科.熟した実はトゲを持ち,服などにくっついて運ばれる.いわゆる「ひっつきむし」の一種.


タチギボウシ.ユリ科.湿ったところを好み,初夏の森を彩る.そろそろ花期も終わる.


カメムシ科の一種. トゲカメムシ?やはり虫は難しい.


AM5:30~7:30
育種場~大沢園地~四季美往復

カイツブリ,アオサギ,キジバト,アオバト,アカゲラ,コゲラ,クロツグミ,ウグイス,ヤブサメ,センダイムシクイ,ハシブトガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,アオジ,カワラヒワ,イカル,ハシブトガラス

開花
ノッポロガンクビソウ,ヒメジョオン,オオハンゴンソウ,ハンゴンソウ,ヨツバヒヨドリ,コウゾリナ,ノリウツギ,タチギボウシ,ミミコウモリ,ヨブスマソウ,キツネノボタン,ヤブハギ,ハエドクソウ,イヌタデ,イヌゴマ,ミヤマトウバナ,セリ,ノラニンジン,ウマノミツバ

結実
オオアマドコロ,エゾニワトコ,クロイチゴ,ハウチワカエデ,キツリフネ,キツネノボタン,ツバメオモト,ヤブハギ,キンミズヒキ,カラフトダイコンソウ

その他
サッポロマイマイ,カメムシsp., 鱗翅目sp., エゾゼミ,アマガエル

今朝のNFP070801

2007-08-01 | フィールドノート
いつのまにやら8月になってしまった.

そのはずなのだがやはり朝は寒い.まあ,曇っていたせいもあるのだろう.
天気の所為もあってか森は暗く,虫もあまり飛び交っていない.早く体温を上げようというのか,葉の上に止まっているものたちもいる.もう繁殖期もほぼ終わり,鳥もあまり囀らない.地鳴きという,仲間内のコミュニケーションに使うような声ばかりになり,これだけで識別するのは難しい.花もあまり目立たず,ひっそりと咲いている.夏の朝,森は静かだった.


なんだかわからないがとりあえず昆虫.あとで調べてみます.
*ツマジロハグロハバチらしい.膜翅目.


クロイチゴの実.食べられる.


ツバメオモトの実.


ナミキソウの花と蜜を吸いにきたマルハナバチ.・・・エゾトラマルハナバチ?


ガマの穂.蒲鉾の由来はこの形から.

帰り道,少し気温が上がってきたのかエゾゼミが鳴き始める.それでもエゾハルゼミのような大合唱ではないので,森はやはり静けさの中にあった.

AM5:30~7:20
育種場~大沢園地~四季美~志文別~イヌツゲ~大沢~大沢園地~育種場

カイツブリ,アオサギ,アオバト,キジバト,アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,ヒヨドリ,ミソサザイ,クロツグミ,ウグイス,ヤブサメ,センダイムシクイ,キビタキ,ヒガラ,ハシブトガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,アオジ,カワラヒワ,イカル,ニュウナイスズメ,ハシブトガラス

開花
ノッポロガンクビソウ,オオハンゴンソウ,ハンゴンソウ,メマツヨイグサ,ヒメジョオン,ブタナ,ノリウツギ,トモエソウ,イヌゴマ,ミヤマトウバナ,ナミキソウ,ハエドクソウ,トリアシショウマ,ヤマブキショウマ,キンミズヒキ,イヌタデ,キツリフネ,キツネノボタン,コウゾリナ,ミツバ,ウマノミツバ,タチギボウシ,ヨツバヒヨドリ,ミミコウモリ,ヨブスマソウ,ゲンノショウコ,ヤブハギ

結実
オオアマドコロ,ツバメオモト,マイヅルソウ,ツルシキミ,ハウチワカエデ,ヤマモミジ,キツネノボタン,クロイチゴ

その他
マルハナバチsp., サッポロマイマイ,オバボタル,ベニボタルsp., エゾゼミ,ヒラタシデムシ

今朝のNFP070711

2007-07-11 | フィールドノート
なんだか早く目が覚めたので森に行ってみた.
最近は昼間は暑いが朝晩は涼しいという,気温差がやっかいである.少しカゼっぽいので気をつけよう.

キビタキは相変わらず良い声で鳴いている.ちょっと奥の道にはいると,クロツグミが路上でエサを探してウロウロしている.少し遅めに入ったので,食事中にかかる種も多いのだろう.立ち止まって耳を澄ますとあちこちから音がする.コツコツとつつく音,剥がれた樹皮が落ちてくる音,笹藪のなかでカサカサいう音.葉が繁ってしまい姿は見つけづらいが,どこかで彼らの存在を感じることができる.


それにしても暗いのでブレまくりの写真しか撮れない.・・・やはり鳥を撮るのは厳しいか.


バイケイソウやオオハナウド,チシマアザミらはそろそろ花も終わり,実をつけている.道ばたの主役はオオウバユリやヨブスマソウに入れ替わっている.


バイケイソウ.花も終わり,実をつける.背が高いので目立つ.

林床の草本は少ないながらも咲いている.目立つものも目立たないものもある.


トチバニンジン.トチノキの葉に似ているからだろう.秋には赤い実がなる.


イヌゴマ.シソ科.役に立たないゴマの意.


ツチアケビ(未開花).ラン科.ナラタケとラン菌根を形成する腐生植物.また様子を見に来るとしよう.

AM6:30~8:30
大沢口~中央線~モミジコース~志文別線~エゾユズリハ~大沢口

ツツドリ,キジバト,アオバト,アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,ミソサザイ,ヒヨドリ,コルリ,クロツグミ,トラツグミ,ウグイス,ヤブサメ,センダイムシクイ,キクイタダキ,キビタキ,オオルリ,ハシブトガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,イカル,ニュウナイスズメ,ハシブトガラス

開花
ヨブスマソウ,コウゾリナ,ブタナ,ハナニガナ,ヨツバヒヨドリ,メマツヨイグサ,カタバミ,オオウバユリ,ツルアリドオシ,コナスビ,エゾタツナミソウ,ウツボグサ,イヌゴマ,ミヤマトウバナ,エゾアカバナ,トチバニンジン,ミツバ,ウマノミツバ,セリ,キツリフネ,ハエドクソウ,イヌタデ,エゾノギシギシ,タカアザミ,チシマアザミ,キツネノボタン,ナワシロイチゴ

結実
エンレイソウ,オオアマドコロ,マイヅルソウ,ハイイヌガヤ,バイケイソウ,ヤブニンジン,クルマバソウ,オククルマムグラ,ズダヤクシュ,ヤマグワ

その他
ツチアケビ,サッポロマイマイ,エゾマイマイカブリ,甲虫目sp., オオアシトガリネズミ,蜻蛉目sp., 鱗翅目sp.

・・・ヤマグワも熟したようだし,そろそろ採集するかな(公園外でね).

今朝のNFP070707

2007-07-07 | フィールドノート
煮詰まってきたのでちょっと森に逃亡.

日が昇ってくるとけっこう暑い.といっても風はあるし,日陰は涼しくていいのだが.

チョウやトンボが色々と飛び始め,深緑の中に彩りが添えられる.花も一時期に比べ少なくなったとはいえ,これから咲き始めるものもある.ヒヨドリやカイツブリを筆頭とし,幼鳥がウロウロし始めている.


オオウバユリ.花が咲き,最終的には葉(歯)が落ちることとかけて,「大姥百合」と呼ぶ.アイヌは根を「トゥレプ」と呼び,食用とした.


ハエドクソウ.有毒成分をハエ取り紙に使ったところから.クマツヅラ科.


キツネノボタン.キンポウゲ科.有毒.


カイツブリの幼鳥.ピッピッと鳴きながら親にくっついて動き,まだうまく水に潜れない.

AM9:30~11:00
育種場~大沢園地~四季美~大沢池堰堤~キャンプ場~育種場

カイツブリ,トビ,マガモ,カッコウ,ツツドリ,アオバト,キジバト,アカゲラ,コゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,ミソサザイ,ヒヨドリ,モズ,ノビタキ,クロツグミ,ウグイス,ヤブサメ,センダイムシクイ,キクイタダキ,キビタキ,オオルリ,ハシブトガラ,コガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,アオジ,ホオジロ,カワラヒワ,イカル,ニュウナイスズメ,ハシブトガラス

開花
キツネノボタン,オニシモツケ,ヤマブキショウマ,コウゾリナ,ハナニガナ,ヒメナミキ,ウツボグサ,カラフトダイコンソウ,オオチドメ,ヘラオオバコ,ツルアジサイ,ツタウルシ,ハエドクソウ,トチバニンジン,タチギボウシ,ノラニンジン,ヤブジラミ,セリ,ウマノミツバ,ヒメスイバ

結実
エンレイソウ,スミレsp., オオアマドコロ,エゾヤマザクラ,クルマバソウ,オククルマムグラ,ズダヤクシュ,ツクバネソウ,ヤブニンジン

その他
オサムシsp., エゾマイマイカブリ,サッポロマイマイ,トンボsp., エゾハルゼミ


帰り道,見事な飛行機雲.
今日も良い天気だ.

今朝のNFP070620

2007-06-20 | フィールドノート
明け方,まだ暗いのにハルに起こされる.
時計を確認するとまだ3時半である.・・・もう少し寝させてくれよ.

しかし,ハルは一度起きるとしつこいのである.もう少し寝ようとしたら鼻をかじられた.仕方ないので起きてエサをやる.

まだ4時だが,目が覚めてしまったので,そのまま森に行くことにした.

外は薄曇りで,ちょうど日の出くらいである.ぼちぼち明るくなってくる.

森に着くと,クロツグミやアカハラがさえずっている.遠くでカッコウが鳴く.

薄暗い森が少しずつ明るくなり,キビタキやアオジも鳴き始める.葉に遮られて姿は見えない.近くの笹藪からクロツグミが飛び出してくる.ミミズでも探していたのだろうか.池の脇を通ると,カイツブリのヒナが鳴いているのが聞こえる.

ウマノミツバ,トチバニンジンなどが咲き始め,チシマアザミもかなり咲いている.ホオノキも花を咲かせた.ヤマザクラやイタヤカエデは実をつけ始めている.

蚊がずいぶんとうるさくなったが,まあ,それは仕方ない.そういうものだ.

内地はもう梅雨入りしたらしいし,こちらはこちらで気温も上がってきた.湿気が少ないのは過ごしやすくてありがたい.

AM4:30~7:00
林木育種場~大沢園地~四季美~志文別~イヌツゲ~大沢~大沢園地~林木育種場

カイツブリ,トビ,カッコウ,ツツドリ,キジバト,アオバト,オオアカゲラ,コゲラ,コルリ,クロツグミ,アカハラ,ウグイス,ヤブサメ,センダイムシクイ,メボソムシクイ,キクイタダキ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,アオジ,ホオジロ,カワラヒワ,イカル,ニュウナイスズメ,ハシブトガラス

開花
オオハナウド,ウマノミツバ,ヒメジョオン,コウゾリナ,ハナニガナ,ブタナ,チシマアザミ,バイケイソウ,ツクバネソウ,ズダヤクシュ,ヤマシャクヤク,コケイラン,サイハイラン,トケンラン,トチバニンジン,フタリシズカ,ツルアジサイ,ホオノキ,クマイザサ,チシマザサ,ケチヂミザサ

結実
ヤブニンジン,ズダヤクシュ,コンロンソウ,ホウチャクソウ,チゴユリ,エゾヤマザクラ,イタヤカエデ,フタリシズカ,マイヅルソウ,エンレイソウ,クマイザサ

その他
エゾオオマルハナバチ,シジミチョウsp.,オオアシトガリネズミ


チシマアザミ.キク科.今ごろ咲くアザミは殆どがこの種.


ホオノキ.モクレン科.大きな葉が特徴的.

今日のOCP070619

2007-06-19 | フィールドノート
何となく昼メシを外で食べたくなり,OCPまで行ってみた.

ちなみにまたしてもカメラを忘れたので写真は無いです.

ベンチに座って少しの間ボーっとしてみる.たまにはこういうのも良い.クロツグミやキビタキのさえずりがよく聞こえる.ハシブトガラスはここでも営巣しているようで,近くで声がする.が,とりあえず私が居ても容認してくれているようだった.警戒範囲の外だったと言うことだろう.

食事を終え,少しウロウロしてみることに.ちなみにここではなるべく藪には入らないようにする方がよい.ツタウルシがやたらと多いのだ.

OCPには2つの池があり,オシドリやカワセミが営巣している.カワセミは今日は見かけなかったが,オシドリは居た.他にはコムクドリがちょうど子育て中なのだろう.盛んに声がする.親も忙しく動いている.

巣穴のある樹の近くにハシブトガラスがやってきた.

それを二親とも受けて立ち,警戒声をあげて迎撃しに行った.その隙にもう一羽やってきたが,そう上手くいくわけがない.きっちり撃退されていた.しばらくすると陽動役の個体も去っていった.別のエサを探しに行ったのだろう.かくしてこの場はコムクドリ夫婦の勝ちと言うことになった.

別にカラスが他の鳥の巣を襲うのは普通のことであり,それをとやかく言う気はない.コムクドリにしたところで,多くの虫を屠り,エサとしているのだから.

こう言うところでカラスを悪者扱いする人間というのは,どこかおかしいと思う.そういう理屈は,クジラを食うのは残酷だがウシなら殺して喰ってもいい,という考えと似ている.

どちらであろうと殺すことに違いなぞないのだが.

そんなことをふと考えた.

まあ,ヒトというのは斯くも不思議なものなのだ.


12:40~13:20
オシドリ,アカゲラ,コゲラ,クロツグミ,ウグイス,ヤブサメ,センダイムシクイ,キビタキ,オオルリ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,アオジ,カワラヒワ,イカル,コムクドリ,ニュウナイスズメ,ハシブトガラス

開花
ハリエンジュ,ホオノキ,ヤナギトラノオ,ヒメジョオン,クルマバソウ,オククルマムグラ,クマイザサ,カタバミ,イヌガラシ,ヒメスイバ

その他
エゾオオマルハナバチ