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海猫日和

色々と思うこと,見たことについてとりあえず気の赴くままに書いてみる.

太陽の仕業

2012-08-12 | 


暑い日が続いている。

1年過ごしたからか、多少は慣れてきたようだ。
と、言ったところで、暑いものは暑い。

窓から見えるモズも暑そうで、口を開けてボーッとしている。
尾も動かさずにいたので、ひょっとするとうたた寝をしていたのかもしれない。

木陰に行けば良いものを。

少ししてから気がついたようで、近くの樹まで移動していった。

こう暑いと、動く気がしなくなるのは、人も鳥も同じなのだろう。

地面の上には何がある?

2009-11-28 | 
構内を歩いていたら,地べたから緑色の塊が飛びあがった.

意表を突かれたが,どうやらヤマゲラが地面で何かをやっていたようだ.別の機会には,ゴジュウカラやシジュウカラがやはり同じような場所から飛び上がってきた.

ヒトが通りがかって驚いたと言う事だと思うが,それにしてもその地面に何があるというのか.

場所は何の変哲もない芝生であり,時々キノコが生えるが今は無い.彼らが居た辺りを見てみたが,特に何があるわけでもなく,何とも不思議な事であった.

ヤマゲラは基本的に雑食で,アリやシロアリ, 甲虫類の幼虫を主食とし, 地上や倒木, 樹木の枯死部での採餌が多いとされる(中村,中村1995).また北海道で報告されているヤマゲラのエサとしては,トビイロケアリ等の小型アリ類,フクログモ類やウルシの種子などがある(Matsuoka and Kojima 1979, 1985).

実際に見ていても地上におりて何やら食べている事が多いので,今回もアリなりクモなり,何らかのエサを捕まえていた可能性がある.具体的に何を捕っていたのかは残念ながらわからなかったのだが.

ついでに,ヤマゲラでは他のキツツキ類,特にクマゲラの食痕で採餌するという行動が知られている(Matsuoka 1976). 基本的にクマゲラが立ち去ってからやって来てエサを食べていくらしい.案外,ちゃっかりしているようだ.


参考文献
Matsuoka, S. 1976. Autolycism in the foraging of the Grey-headed green woodpecker (Picus canus). Tori 25: 107-108.
Matsuoka, S. & Kojima, K. 1979. Winter food habits of Grey-headed green woodpeckers, Picus canus. Tori 28: 107-116.
Matsuoka, S. & Kojima, K. 1985. Studies on the food habits of four sympatric species of woodpeckers I. Grey-headed green woodpecker, Picus canus in winter. Tori 33: 103-111.
中村浩志, 中村雅彦. 1995. 原色日本野鳥生態図鑑 (陸鳥編). 保育社, 東京.

島青鵐

2009-11-24 | 
愚痴ばかりでも何なので,シマアオジについて少し書いてみよう.

スズメ目Passeriformesホオジロ科Emberizidaeに属し,学名はEmberiza aureolaという.E. a. aureolaE. a. ornataの2亜種に分けられ,日本に飛来するのは亜種ornataである.

国内での記録は北海道が多く,北海道の各地で繁殖している.主に湿原やそこから移行中の草地を好み,その為に生息地は減り続けている.数年前まではNFP近辺でも見られたものだが,残念ながら今は繁殖していないようだ.通過中の個体なら確認できるのかもしれないが.
現在は主に道北や道東の湿原で繁殖が確認されている.昔は札幌でも繁殖していたそうだが,現在ではそのような生息地は殆ど残っていない.

NFP近辺で見られなくなった原因はよくわからない.遷移が進んで繁殖に適さなくなったのか,ヒトの手に因る影響(牧草刈り等)か,それとも越冬地(中国南部など)の事情なのか,或いは他に何かあるのか,いずれにせよはっきりとしない.

渡りの経路としては,北海道までどのようにしてやってくるのかはまだ謎として残っている.日本海を突っ切ってくるのか,本州を経由してくるのか,それとも一度北上してサハリン辺りを経由してくるのか.今のところ,本州での確認は非常に少ないため,日本海を通るのかサハリン経由なのか,そのどちらかであろうと云う推測がなされている.

湿原を代表する鳥であり,綺麗な鳥で,囀りもなかなか美しいのだが,残念ながら知名度ではかなり劣る.鳥好きであればたいてい知っているが,そうでない人には知られていないのである.ちなみにレッドリストでは絶滅危惧ⅠA類(CR)に分類され,実は同じように湿原に棲息するタンチョウよりもランクが高い(タンチョウはⅡ類(VU)).

この種の繁殖行動についてはかなり興味深いのだが,其れに関しては,私が書くよりも,詳しくは文献(特にMasatomi, H. & Kobayashi, S. 1982. Mating behaviour of the Yellow-breasted Bunting. J. Yamashina Inst. Ornithol., 14: 306-324)を読んでいただく方が良い.



……と,先日はこのような話を色々と伺ってきたと,そういう話である.
ある種の生息状況というのは,その当時を生きて,その時その場所で見てきた人が居なくてはわからないものである.記録を残してくれる先達が居るからこそ,当時の様子がどうであったか,其処からどう変わったのか,等を知ることができる.

ある種を見て,いつどこでどのようにしていたのか記録すること.
ある意味,誰にでもできることである.
しかし,誰もがなかなかやろうとはしない.

其れが無ければ,何もわからぬと云うのに.

基礎データと云うモノは,大切なものなのだ

夜啼鳥

2009-09-13 | 
昨晩のこと

霧雨の降る闇夜のこと

車に乗る寸前に



ホッホゥ  

ウォウ ホッホゥ



耳に滑り込む

森のほうから



ホッホゥ  

ウォウ ホッホゥ



もう一度

さらにもう一度

そして……静寂



クンネ・レク
 夜に・啼く



それは旅立ちの秋か

決意の唄か

誘いか



カムイの声が初秋の森に響く

今,其処に在る

漆黒の闇の中

唯,声だけが

呼んでいる

鴫は月輪に飛ぶ

2009-04-07 | 
夕方、育種場を通ったらヤマシギが鳴いた.

雪が無くなったため月明かりも反射せず、木々は暗く影を落とす.

静けさを裂いて、ヤマシギが飛ぶ.

一直線に、木々の間を縫って.

まだカエルも虫も鳴かない、早春の夜を.

月だけが見ている.

ただ、それだけのこと.

されど思う.また春が来たのだと.

ただそれだけなのに.

雄弁に、春を告げる.

ほやどり来たりて

2009-02-07 | 
研究室にいて,作業が一段落したところで,タイミングが良いのか悪いのか後輩が呼びに来た.何かただならぬ雰囲気だったので彼に付いていくことにしたわけだ.

行った先にはこいつらが群れていた.


まともに群れを見るのは久々だが,キレンジャクさん御一行.どうやら100羽以上はいたようで,国道沿いのナナカマドの並木を占領していた.ちゃっかりヒヨドリやムクドリが混じっていたが,まあ,そういうこともあるだろう.後で聞くと,アトリも居たらしい.双眼鏡を持っていなかったのが悔やまれる.それでもツグミは混じっていないと言うところに力関係が垣間見えるような.まあ,ちょっと離れたところから声だけ聞こえましたがね.



うまそうに?ナナカマドの実をつつく.
案外食べるのは下手なのか,せっかくくわえたのに落としている奴も居た.嗚呼もったいない.しかし地面に降りて拾わないところを見ると,どうやら鳥には3秒ルールは無いらしい(当たり前だ).



ヒレンジャクは混じっておらず,キレンジャクだけだった.今年はヒレンジャクはまだ見ていない.まあ,そのうち来るのだろう.

ちょっと夕方で薄暗くなりかけていたので,写真映りは良くないが,コンデジでこれだけ撮れれば良い方だろう.そんなに性能がいいやつじゃないし.

そんなわけで久々にじっくり鳥を見たのでありました.後輩に感謝.

鼻水ジュルジュル

2008-11-18 | 
えー.
汚いタイトルで済みませぬ(棒読み).
私の健康状態ではないので,念のため.まあ,例の如く風邪気味ではあるのですが(だめじゃん).



学内を歩いていたらエナガの声がした.

冬も近く,群れで動くようになったのだろう.エナガの声は案外遠くまで響くようで,50m以上は離れているだろうに,ジュルルッ!,ジュルルッ!と,連続して鳴いている.ああ,タイトルは,「エナガの鳴き声は鼻水ジュルジュルって覚えるんだよ」と,先輩にそう教わったからです.

少し経ってから同じ場所を再び通ると,もう声は聞こえなくなっていた.さっきは移動中だったらしい.移動速度は速めで,エナガはほぼエナガだけで群れを作って動く.シジュウカラなど他のカラ類が一緒に動く,いわゆる混群を作って一緒に動くこともあるが,エナガの速さにはついてこれないときもあるようだ.

NFPでは,混群のメンバーとしてはエナガやカラ類のほか,キバシリやコゲラも交じることがある.群れで動くことにより,襲われた時の身の安全を図るためだとか,餌や敵を見つけやすいからだと言われる.警戒声をわざと出したり,逆に黙っていたりと群れの中では色々駆け引きがあるという研究もある.

まあ,食べるものは似通っているとはいえ少しずつ異なっているし,木の実は豊富にあるし,餌を主に探す場所はそれぞれ種によって違うようなので,争う理由もなさそうではあるが.

混群は,さまざまな種が見られる上に,人間のすぐ近くにも来るので色々な姿が見られて楽しいものだ.冬の楽しみの一つである.

ごろすけホッホ

2008-11-06 | 
夕方,学内を歩いていたらフクロウが鳴いた.

一声だけで,あとは聞こえなかったが.どうやらボチボチとそういう季節になったらしい.聴いたのはやはりグラウンドのあたりで,やっぱりあの辺にちょくちょく出てくる奴が居るのだろう.開けているからネズミが捕まえやすいんだろうか.

鳥の渡りはだいぶ進んだらしく,今聞こえるのはツグミの声ばかり.そろそろ鳥の移動は一段落したのかもしれない.まあ,渡るのは夜だけじゃないから何とも言えないが.まだ来てない冬鳥も何種も居るし.

一昨日は初雪も降ったし,周囲は徐々に冬に向かっているようだ.