構内を歩いていたら,地べたから緑色の塊が飛びあがった.
意表を突かれたが,どうやらヤマゲラが地面で何かをやっていたようだ.別の機会には,ゴジュウカラやシジュウカラがやはり同じような場所から飛び上がってきた.
ヒトが通りがかって驚いたと言う事だと思うが,それにしてもその地面に何があるというのか.
場所は何の変哲もない芝生であり,時々キノコが生えるが今は無い.彼らが居た辺りを見てみたが,特に何があるわけでもなく,何とも不思議な事であった.
ヤマゲラは基本的に雑食で,アリやシロアリ, 甲虫類の幼虫を主食とし, 地上や倒木, 樹木の枯死部での採餌が多いとされる(中村,中村1995).また北海道で報告されているヤマゲラのエサとしては,トビイロケアリ等の小型アリ類,フクログモ類やウルシの種子などがある(Matsuoka and Kojima 1979, 1985).
実際に見ていても地上におりて何やら食べている事が多いので,今回もアリなりクモなり,何らかのエサを捕まえていた可能性がある.具体的に何を捕っていたのかは残念ながらわからなかったのだが.
ついでに,ヤマゲラでは他のキツツキ類,特にクマゲラの食痕で採餌するという行動が知られている(Matsuoka 1976). 基本的にクマゲラが立ち去ってからやって来てエサを食べていくらしい.案外,ちゃっかりしているようだ.
参考文献
Matsuoka, S. 1976. Autolycism in the foraging of the Grey-headed green woodpecker (Picus canus). Tori 25: 107-108.
Matsuoka, S. & Kojima, K. 1979. Winter food habits of Grey-headed green woodpeckers, Picus canus. Tori 28: 107-116.
Matsuoka, S. & Kojima, K. 1985. Studies on the food habits of four sympatric species of woodpeckers I. Grey-headed green woodpecker, Picus canus in winter. Tori 33: 103-111.
中村浩志, 中村雅彦. 1995. 原色日本野鳥生態図鑑 (陸鳥編). 保育社, 東京.