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海猫日和

色々と思うこと,見たことについてとりあえず気の赴くままに書いてみる.

今朝のNFP070616

2007-06-16 | フィールドノート
麻疹の所為で大学には入れなくなってしまった.学生には課外活動や外出を控えるよう指示が出ている.繁華街や病院には行くなと言うのだ.要は感染しそうなところに行くなと言うことなのだろうが,病院に行くなと言うのは正直おかしいんじゃないかと思う.ワクチン打ってこいって言うならまだしも.

それはさておき,森に行くなとは言われていないので行ってみた.
まあ,そう言われていたところで行きますけどね.

入って早々,ハシブトガラスのつがいがちょっかいをかけてくる.頭の上をかすめたり,頭上で枝を折ったり鳴きまくったりする.近くに巣でもあるのか.それとも巣立ちビナでもいるのか.私としては全く身に覚えがないが,似た背格好の人間に何かされたことでもあるのだろうか.それとも丁重に無視したのが気にくわなかったのかもしれない.

とりあえずゆっくりとその場を通過する.

緑が濃くなり,森はずいぶんと暗くなっている.

鳥のさえずりはだいぶ少なくなり,先月のように大コーラスというわけではない.子育てが忙しいのだろう.それでもセンダイムシクイやクロツグミ,キビタキなどはさえずりが聞こえる.遠くでツツドリやアオバトが鳴く.葉が繁ってしまい,姿を見ることはなかなかできない.


キジバト.嘴に小枝をくわえていた.何をしているんだろう.

植物も移り変わりの途中であり,今咲いている種はあまり多くない.だんだんとチシマアザミやヨブスマソウが背を伸ばし,道ばたからこちらを見下ろしている.


エゾイラクサ.これが密生する藪での調査は最悪.


ハイイヌガヤの実.確か赤く熟せば食べられる・・・ハズ.


ギンリョウソウ.イチヤクソウ科.別名をユウレイグサと言い,葉緑体を持たない腐生植物である.

草地に出るとまた勝手が違い,ブタナやコウリンタンポポ,ヒメジョオンなどが開き始めた.セイタカアワダチソウも大きくなっている.上空ではオオジシギが飛び,カラマツの高枝でホオジロが朗々と鳴いている.

日が昇ると気温が上がり,エゾハルゼミが大合唱を始める.

今日も暑くなりそうだ.


AM5:30~8:20
大沢口~中央線~瑞穂連絡線~瑞穂池~開拓の村~開拓記念館~ふれあいコース~大沢口

確認種
カイツブリ,アオサギ,オシドリ,トビ,オオジシギ,イソシギ,カッコウ,ツツドリ,アオバト,キジバト,アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,ハクセキレイ,キセキレイ,ヒヨドリ,モズ,コルリ,クロツグミ,トラツグミ,ウグイス,ヤブサメ,センダイムシクイ,メボソムシクイ,キクイタダキ,ハシブトガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,メジロ,ホオジロ,ホオアカ,アオジ,カワラヒワ,イカル,ムクドリ,ニュウナイスズメ,ハシブトガラス

開花
コンロンソウ,ヤブニンジン,ノラニンジン,エゾイラクサ,ギンリョウソウ,ジンヨウイチヤクソウ,サイハイラン,コケイラン,トケンラン,ズダヤクシュ,クロイチゴ,ハナニガナ,コウリンタンポポ,ブタナ,コウゾリナ,ヒメジョオン,チシマアザミ,アズキナシ,バイケイソウ,クルマバツクバネソウ,ツクバネソウ,クルマバソウ,オククルマムグラ,エゾノヨツバムグラ,オオダイコンソウ,カラフトダイコンソウ,ヒメヘビイチゴ,ヤマシャクヤク,ツルアジサイ,ケチヂミザサ,スズメノテッポウ,クマイザサ

結実
エンレイソウ,スミレsp.,クルマバソウ,ハイイヌガヤ

その他
ニホンアマガエル,エゾオオマルハナバチ,エゾヒメマルハナバチ,マイマイカブリ,エゾハルゼミ,鱗翅目sp.


ジャノメチョウの仲間?
わかる人居たら教えて下さい.


ムラサキツメクサの蜜を吸うエゾヒメマルハナバチ.

今朝のNFP070611

2007-06-11 | フィールドノート
風邪も治ったようなので,久々に森に行ってみた.

すっかり緑に覆われ,エゾハルゼミの大合唱によって鳥の声は聞き取りにくい.繁殖期も佳境に入っているだろうから,さえずるよりは子育てに忙殺されているのかもしれない.道が沢沿いだからか,蚊も多い.多少の血くらい呉れてやってもいいが,あとでかゆいと癪なので見つけたら払うか潰すかしてしまう.それでもそのリスクを冒してでも奴らは血を吸いに来る.産卵し子孫を残すと言うことはそれだけ大切なことなのだろう.そして,その虫の多さに鳥の生活は支えられている.そんなことをふと考える.

オオカメノキ,アズキナシ,シウリザクラなどが花をつけている.ホオノキはまだ花をつけていないようだ.

林床ではラン科が目立つようになり,コケイラン,サイハイランなどがよく見られる.他にもオオハナウド,バイケイソウ,チシマアザミといった大型で目立つものから,ヒメヘビイチゴ,エゾタツナミソウ,オオアマドコロなどと言った少し地味なものたちもしっかり花を開いている.ハナアブなどが巡り,受粉するのを待っているのだろう.自然というのは実にうまく回っていると思う.

花を捜し,道を歩くその頭上からアオバトやツツドリの声が降ってくる.日中気温も上がってきた.どうやらもう初夏になったようだ.


オオアマドコロ.ユリ科.茎に沿って多くの花がぶら下がる.


バイケイソウ.ユリ科.猛毒がある.目にはいると失明の恐れもあるので花粉にも注意.


オオダイコンソウ.前出のカラフトダイコンソウより葉の切れ目が深い.


フタリシズカ.センリョウ科.それなりに群生するので2人でもなければ静かでも無いと思うが,まあ,とやかく言うまい.


オオハナウド.セリ科.この時季に咲くNFPの大型セリ科はだいたいこれ.


ズダヤクシュのタネ.ベロを出しているようにも見える.ユキノシタ科.


オオキヌタソウ.アカネ科.はっきり言って地味.


クルマバツクバネソウ.ユリ科.葉は4~8枚とバリエーションがある.


ツクバネソウ.ユリ科.葉は4~6枚.ツクバネソウの名は,熟した実が羽子板の羽根のように見えるところから.

今日のOCP070529

2007-05-29 | フィールドノート
月末なので自動車税を払わねばならぬ.
というわけで駅前のD銀へ行きがてらOCPに寄ってみる.

色々と花が咲き,葉も繁ってきたので見通しはだいぶ悪くなった.まあ,そういう季節になったということだ.エゾハルゼミも盛大に鳴き始め,もうじき暑くなることを予感させる.


タニギキョウ.キキョウ科.少し湿った所に生える.


コンロンソウの花.アブラナ科.5月下旬から林道沿いでよく見かける.


クルマバソウ.アカネ科.茎を車軸に見立て,それをとりまく葉を車輪に見立てたもの.葉は6~8枚.


咲き始めのオククルマムグラ.これもアカネ科.クルマバソウとはよく似ているが,葉は6枚で,葉や花の形も異なる.花の時季は少し遅い.

下草は生い茂り,樹の枝葉もよく伸びてきた.こうなると林内は涼しく,気持ちがよい.尤もブヨなどの虫も飛び始めるため,水辺などでは注意が必要だが.

だが,自然の中に入るのに注意が必要なのは当たり前である.我々が入るのではない.彼らに入れてもらうのだ.ヒトなどというのは所詮ちっぽけなものなのだ.




枝先でさえずるヤマガラ.近くに巣があるらしく,エサをとりながら警戒も怠らない.もう抱卵に入った頃だろうか.

花が咲き,虫が動き,鳥も動く.全てが当たり前のように存在する.彼らはただそこに在るだけなのだ.誰のためでもなく,ただ彼ら自身のために.それがために生き物の命は交わり,それぞれの生を紡ぐ.そこには筋書きはなく,そうして命がつながれていく.

どこでも生き物に出会うたびにそれを知る.そしてそれはいつも驚きと共にある.
その想いは失いたくない.

今朝のNFP070516

2007-05-16 | フィールドノート
だいぶ暖かくなってきた.日の出も早くなり,早めに起きないと鳥が見やすい時間というのは過ぎてしまうのでちと辛いところもあるが,まあそれは仕方ない.動物に会いたければ向こうに合わせなくてはならない.そして,会えないことがあるというのもまた自然なのだ.

地面がすっかり植物で覆われるようになった.フキの葉も大きくなり,綿毛を飛ばし始めている.ホウチャクソウやオオアマドコロの芽が出てきて,今はスミレが全開だ.木の葉もだいぶ開き,見通しがだんだん利かなくなる.水辺ではヤナギが,陸ではハウチワカエデやホオノキが葉を広げ始めていた.もう少しすれば緑のトンネルができるだろう.

鳥のさえずりはキビタキ,オオルリとセンダイムシクイが主体となってきた.続いてよく聞こえるのはヤブサメやイカルである.ニュウナイスズメやアオジも多く,沢筋ではコルリが声を響かせていた.エゾムシクイがまださえずっている.林床にも降りてきているようだ.ひょっとしてここで繁殖する気なのか?

多くの鳥が繁殖期に入っている.子育てをすでに始めているものも,こちらに来て間がなく,巣やつがい相手を捜している最中のものもいる.そうしたものたちが様々に関わり,巣穴や縄張りの境界を巡って争う.時に巣穴の乗っ取りもあり,猛禽やヘビに襲われて食べられてしまうこともある.生き残るために,各々が鎬を削る.自然とは時に残酷であり,だからこそ美しいものなのだ.

AM5:20~7:50
育種場~大沢園地~四季美~志文別~イヌツゲ~大沢~大沢園地~育種場

カイツブリ,アオサギ,オシドリ,マガモ,トビ,オオタカ,キジバト,ツツドリ,アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,コルリ,アカハラ,クロツグミ,トラツグミ,ウグイス,ヤブサメ,エゾムシクイ,センダイムシクイ,キクイタダキ,キビタキ,オオルリ,エナガ,ハシブトガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,メジロ,アオジ,カワラヒワ,イカル(初),ニュウナイスズメ,カケス,ハシブトガラス

開花
ツルシキミ,マイヅルソウ,ツバメオモト,ニリンソウ,ハコベ,エゾエンゴサク,オオバナノエンレイソウ,エンレイソウ,ミヤマエンレイソウ,レンプクソウ,ネコノメソウ,フデリンドウ,セントウソウ,オオタチツボスミレ,ツボスミレ,ミヤマスミレ,フッキソウ,ナニワズ,イタヤカエデ,ハウチワカエデ,オオカメノキ,キタコブシ,エゾヤマザクラ

結実
フクジュソウ,アキタブキ

つぼみ
マムシグサ,クルマバソウ,オククルマムグラ,ツクバネソウ,クルマバツクバネソウ,ユキザサ,オオアマドコロ


すっかり綿毛となったアキタブキ.葉もだいぶ大きくなった.ぼちぼち茎が山菜として収穫される頃.


開花し始めたマイヅルソウ.決してマイズルソウではない.間違った奴は要反省ですよ.ツルが舞う形に見えるからマイヅルソウなのである.どの辺が?,というツッコミは無視.


ツバメオモト.白い花が美しい.秋になれば青い実が熟す.それもまた美しい.

今朝のNFP070510

2007-05-10 | フィールドノート
サクラも咲いたことだし森に行ってみることにした.

歩き出すと,キビタキやオオルリが鳴いている.森が一気に賑やかになった.アオバトもツツドリも鳴き始めた.足下もだいぶ賑やかになり,オオタチツボスミレ,ヒトリシズカ,セントウソウなどが咲いた.キタコブシやイタヤカエデも満開である.エゾヤマザクラは森の中ではまだ5分か6分といったところだろう.

いつも通り坂を下っていくと,途中で仮入部中の後輩たちに出くわす.発見されないようにしていたつもりだがあっさり見つかり,まあついでだからしばらく一緒に歩くことにする.

今朝は植物の観察が主体らしく,目の前に出てきたオオルリやニュウナイスズメを楽しみつつゆるゆると進む.色々な植物の芽や葉が出てきていて,特徴のあるものは逐一確認しながらである.ルイヨウショウマやゲンノショウコ,キンミズヒキといった植物はこの時季からもう葉を出しているようだ.まだ雪解け水を湛えている沢にはミズバショウやエゾノリュウキンカが咲いていた.エゾオオマルハナバチが飛び始め,気温が上がってきていることを感じさせる.木々は芽吹き,新緑が眩しい.

AM6:30~8:30
育種場~大沢坂~大沢園地~四季美~大沢池堰堤~キャンプ場~育種場

カイツブリ,アオサギ,オシドリ,マガモ,トビ,オオタカ,カワセミ,オオジシギ,キジバト,アオバト(初),ツツドリ(初),アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,ヤマゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,モズ,ヒヨドリ,ミソサザイ,コルリ(初),ルリビタキ,クロツグミ,トラツグミ,ウグイス,ヤブサメ,エゾムシクイ,センダイムシクイ,キビタキ,オオルリ(初),エナガ,ハシブトガラ,コガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,メジロ,ホオジロ,アオジ,カシラダカ(初),カワラヒワ,ウソ,シメ,ニュウナイスズメ,カケス,ハシブトガラス

開花
フッキソウ,ナニワズ,エゾノリュウキンカ,ミズバショウ,ザゼンソウ,オオタチツボスミレ,セントウソウ,ニリンソウ,エンレイソウ,オオバナノエンレイソウ,ミヤマエンレイソウ,レンプクソウ,ネコノメソウ,ヒトリシズカ,イタヤカエデ,シラカンバ,キタコブシ,エゾヤマザクラ

つぼみ
ツクバネソウ,マイヅルソウ,ツルシキミ,ハルザキヤマガラシ

結実
フクジュソウ,アキタブキ

その他
エゾオオマルハナバチ


沢に咲くエゾノリュウキンカ.ヤチブキと言って山菜の一種であり,ここに残っているのは珍しい.手前の大きい葉はミズバショウ.奥はクマイザサ.


増水した池で休むマガモ.ヒトに気付いてさりげなく奥の方へ逃げる.

今朝のNFP070505

2007-05-05 | フィールドノート
昨晩は少し雨が降ったらしい.開き始めた葉が濡れ,新緑の香がする.徐々に冬芽が弛み,色々な樹が葉をのばし始めた.

園地に降りていくと,コマドリやエゾムシクイがさえずっている.先日のクロジと同様NFPでは繁殖しないが,毎年この時季だけ確認されるのだ.さえずりはよく響くので聴き取りやすいが,なかなか姿は見られない.センダイムシクイに続いてクロツグミもさえずりを開始したようだ.キビタキは居たが,まださえずっていない.着いたばかりなのだろう.夏鳥の到着は例年通りか,少し遅い気もする.4月に入ってからあまり暖かくないからか.それでも,昨日今日はかなり暖かい.


枝先でさえずるアオジ.道ばたでも盛んに採餌をし,人が近づいてもなかなか逃げない.鈍いのか舐めているのか.


細木に登るゴジュウカラ.こやつも案外道に降りる.雪の下から出てきた種子などを食べているのだろう.

花も色々咲き始め,地面が彩られていく.森の中の雪はほぼ消え,側溝にたまった雪解け水も殆ど吸収されたようだ.カエルの卵も孵化し,オタマジャクシが泳いでいる.これもまた春なのだ.


少し地味だがレンプクソウ.連福草と書く.下はエンレイソウ(延齢草).


ネコノメソウ.湿ったところが好き.


ミヤマエンレイソウ.似た花にオオバナノエンレイソウがあるが,こちらはがく片と花弁の長さがほぼ同じで花は下を向く.柱頭は白.


ミヤマスミレ.葉の縁がギザギザ(鋸歯という).


フクジュソウの種.雪が無くなり,後を追うように彼らも花を落とす.

AM6:10~8:20
育種場~大沢坂~大沢園地~桂~エゾユズリハ~志文別~四季美~大沢園地

アオサギ,カイツブリ,オシドリ,マガモ,トビ,オオタカ,カワセミ,キジバト,アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,ヤマゲラ,ミソサザイ,ヒヨドリ,コマドリ(初),ルリビタキ,クロツグミ,アカハラ,ツグミ,ウグイス,ヤブサメ,センダイムシクイ,エゾムシクイ(初),メボソムシクイ(初),キクイタダキ,キビタキ(初:囀りは未だ),エナガ,ハシブトガラ,コガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,メジロ,アオジ,クロジ,カワラヒワ,シメ,ニュウナイスズメ,カケス,ハシブトガラス

開花種
イタヤカエデ,シラカンバ,カツラ,エゾヤマザクラ,キタコブシ,エンレイソウ,ミヤマエンレイソウ,オオバナノエンレイソウ,ネコノメソウ,ニリンソウ,フッキソウ,ナニワズ,レンプクソウ,オクノカンスゲ,ミヤマスミレ,エゾノリュウキンカ,エゾエンゴサク,ヤナギ類

結実種
フクジュソウ,アキタブキ

つぼみ
ツルシキミ,ヒトリシズカ

日高旅行記(下)

2007-05-04 | フィールドノート


さて,一行は襟裳岬を発ち,道中いろいろあって時間をつぶしつつアポイ山荘に向かった.寒いので温泉に入るためである.実のところ,このあたりにある温泉というのはここしか心当たりがなかったのだ.

10時までビジターセンターで時間をつぶし,温泉には無事に入れた.外は土砂降りであった.私は露天風呂に出るのはやめたが,つくし氏とSZK氏は露天に出て,顔に猛烈に雨が当たるのを楽しんでいた.

そして山荘のカウンターにはこんなものが置いてあった.











こ・・・これはっっっ!



こんなネタを放っておく手はない!


というわけで,「日高路の温泉に入りまくろうツアー」を決行することに.

どこに寄るかを相談し,結局アポイのほか静内と鵡川の温泉に入ることにした.ついでに,道の駅にも可能な限り寄ることにし,日高のケンタッキーファームにも寄ってみることにした.移動中は眠気覚ましにしりとりをしながらである.なぜかJoJoネタが多かったが,まあそれは仕方ない.

2番目に行った静内温泉は国道から少し入ったところにあり,ついた時には近くでコマドリが鳴いていた.こんなところで今季初認である.温泉はちょいと熱めの硫黄泉で,気持ちのいい場所だった.今度はもう少しゆっくり入りたいものだ.



3番目の鵡川の温泉に寄る前に,ここまで来たからと鵡川の河口に行ってみることに.風雨は相変わらず猛烈だったが,泥地をよく見るといろいろな鳥がいることに気づく.キアシシギとコチドリ,メダイチドリなどがまず見つかる.他にも色々と見ることができた.

鳥見が終わってから移動し,鵡川の四季の館へ.
なお,途中で車がパンクしたのはまた別の話である.

さすがに同じ日に3度目ともなれば,結構きつい.この辺が人間の限界ということか.

と,いうわけで,ここで温泉めぐり終了となり,帰路に就いたのだった.

PM4:00~5:00くらい(だったと思う)
鵡川河口

アオサギ,トビ,コガモ,オナガガモ,シロチドリ,コチドリ,メダイチドリ,トウネン,ハマシギ,キアシシギ,キョウジョシギ,タシギ,ツルシギ?,カモメ,オオセグロカモメ,ヒバリ,カワラヒワ,ハシボソガラス



なお,当然ながら,アポイリベンジを企画中である.

今朝のNFP070501

2007-05-01 | フィールドノート
今朝はずいぶんと風が強い.
今日から少し天気が下り坂のようだ.

そういえば今日はデジカメを忘れたので写真はありません.ご了承下され.

朝のうちはまだ肌寒いが,歩いているうちに徐々に暖まってきた.森の中では風が木で遮られるため,鳥の動きもいつもとあまり変わらない.ただ,まだ葉が開いていないせいか,案外風は通っている.声も流され気味で鳥の居場所がわかりにくい.まあ,この風では樹冠に出る鳥はあまりいないだろう.少し下の枝か,針葉樹の中でさえずるものが多いようだ.

今日はクロジが道案内をしてくれた.センダイムシクイも来たようだ.シジュウカラやコゲラがつがいで動き,求愛をしているのが見える.連休が明ける頃には葉が開いてしまうだろうから,こんなに見やすいのも今のうちである.足下では,目立たないが色々と咲き始めた.エンレイソウ,ヒメイチゲ,ミヤマスミレなどが開いている.彩りが鮮やかになってきた.春を讃えているのだ.

AM6:30~8:50
大沢口~中央線~瑞穂連絡線~瑞穂池~瑞穂線~開拓記念館~ふれあいコース~交流館

カイツブリ,アオサギ,トビ,ハイタカ,オシドリ,マガモ,カワセミ(初),オオジシギ,キジバト,アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,ヤマゲラ,ヒバリ,ツバメ(初),キセキレイ(初),ハクセキレイ,モズ,ヒヨドリ,ミソサザイ,ノビタキ,ツグミ,アカハラ(初),クロツグミ,ウグイス,ヤブサメ,センダイムシクイ(初),キクイタダキ,エナガ,ハシブトガラ,コガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,メジロ,ホオジロ,アオジ,クロジ(初),カワラヒワ,ベニマシコ,ウソ,シメ,ニュウナイスズメ,ムクドリ,カケス,ハシブトガラス

開花
アキタブキ,フクジュソウ,ザゼンソウ,ミズバショウ,ナニワズ,エンレイソウ,オオバナノエンレイソウ,ミヤマスミレ,ヒメイチゲ,エゾエンゴサク,キタコブシ,ヤナギ類(エゾノバッコヤナギ?)

その他
エゾアカガエル(成体と卵),アライグマ足跡,オオアシトガリネズミ

キタコブシやヤナギの花が咲き,木々は徐々に冬芽から葉を広げようとしている.もうすぐ新緑の季節に変わってゆく.

今朝のNFP070424

2007-04-24 | フィールドノート
何となく早めに目が覚めた(ハルに起こされた)ので,とりあえず森に行ってみた.

いつのまにやらウグイスやアオジのさえずりがメインになり,ミソサザイの声はあまりしなくなった.少しずつ主役が入れ替わっている.ヤブサメも来たようで,盛んにさえずっていた.ウグイスやヤブサメというのは普段は笹藪の中におり,羽も地味なのでなかなか見る事ができない.が,5月の中頃くらいまでは案外見やすいものだ.わりと枝先に出てきてよく鳴くからである.さえずりを響かせる必要があるのだろう.

雪解け水で増水した溜め池にはコガモやキンクロハジロが羽を休めていた.また,NFPで繁殖しないのでさえずりは聴けないが,ルリビタキもいた.旅の途中で寄ったのだろう.そういうものたちに会えるのも今頃しかない.

サンショウウオやカエルの産卵も進んだようで,あちこちで卵塊が見つかる.水辺ではカエルの声も聞こえる.アライグマの足跡も相変わらず見つかるのでちょっとげんなりする.・・・くそう,絶っ対捕まえてやる.

エゾエンゴサク,ミズバショウの開花が進んで徐々に彩りが添えられていく.つくし氏によると,エンレイソウも咲き始めたらしい.とりあえず今日はつぼみしか見つからなかった.森の外ではハコベが咲き始めた.まだまだこれからだ.

AM6:00~7:50
育種場~大沢坂~大沢園地~四季美~大沢池堰堤~キャンプ場~育種場

カイツブリ,アオサギ,オシドリ,マガモ,コガモ,キンクロハジロ(初),トビ,オオタカ,キジバト,アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,ヤマゲラ,ヒバリ,モズ,ミソサザイ,ヒヨドリ,ノビタキ,ルリビタキ(初),ツグミ,トラツグミ,クロツグミ(初),ウグイス,ヤブサメ(初),キクイタダキ,エナガ,ハシブトガラ,コガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,メジロ,ホオジロ,カシラダカ(初),アオジ,カワラヒワ,ウソ,シメ,ニュウナイスズメ(初),カケス,ハシブトガラス

開花植物
アキタブキ,フクジュソウ,ザゼンソウ,ミズバショウ,エゾエンゴサク,ナニワズ,ハコベ,カツラ,ケヤマハンノキ

その他
エゾリス食痕,アライグマ足跡.エンレイソウつぼみ,エゾサンショウウオ卵塊,エゾアカガエル卵塊


ナニワズも開花.夏には葉を落とすのでナツボウズの異名がある.


エンレイソウのつぼみ.花弁はなく,花弁に見えるのは「がく」.


アライグマ足跡.五本の指がくっきりと確認できる.おのれ,今年もか.


エゾリスの食痕.通称「エビフライ」.松かさをはがして中のタネを食べた痕.

シマアジなんて何年ぶりだろう

2007-04-22 | フィールドノート
宮島沼でマガンを見終わった後,ついでという事でモエレ沼と言うところまで行ってきた.札幌市にある,石狩川の河跡湖である.石狩川(アイヌ語で言うエシカリ・ペッ:頭(上流)が回転する・(大きい)川)は昔,豊平川やモエレ沼,世田豊平川,茨戸川などが全て繋がって流れていて,かなり複雑にうねっていたと言われる.それが流れが変わったり工事で変えたり等して現在の河道になったということだ.これは近辺に対雁(ついしかり:トゥ・エシカリ:元の石狩),伏古(ふしこ:フシコ:古い),厚別(あつべつ:アシリ・ペッ:新しい川)などの地名が残る事,それから過去の地図などから裏付けられる.

現在は沼の周辺を含めて公園になっており,彫刻家のイサム・ノグチ氏の作品などで知られる.

沼の周囲にはヨシ原が残り,ヤナギなどの河畔林で囲まれる.釣り人の人が結構居るが,それでも鳥もかなりいるのだ.


シマアジ♂.奥にいるのはコガモのつがい.シマアジは結構珍しい.

ノビタキやカワラヒワ,オオジュリンなどがさえずり,大いに縄張りを主張していた.まだヨシが繁っていないのでまだ見やすかったが,それでも枯れ草の間に隠れる鳥を探すとなかなか見つからない.

アオサギ,ウミウ,オオハクチョウ,マガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ヨシガモ,シマアジ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,カワアイサ,トビ,オオバン,キジバト,アリスイ,ヒバリ,ハクセキレイ,モズ,ヒヨドリ,ノビタキ,ツグミ,ハシブトガラ,シジュウカラ,ホオジロ,オオジュリン,アオジ,カワラヒワ,ベニマシコ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス

さらに帰り際にアオサギコロニーに寄ってみたが,モモイロペリカンのウェンディー君は今年はまだ来ていないようだった.

今日は一日が長いなあ・・・.

眠い.