海猫日和

色々と思うこと,見たことについてとりあえず気の赴くままに書いてみる.

サハリン沖で油流出事故(追記あり)

2009-01-30 | 野生動物問題
サハリン南部のアニワ湾沖合で油流出事故があったようです.
恐れていたことは,起きるということか.

サハリン南部で石油汚染 数百羽の鳥死ぬ

===以下貼り付け===

ロシア環境保護団体「サハリン環境ウオッチ」は26日、サハリン州南部のアニワ湾で、石油によるとみられる汚染で数百羽の鳥が死んだと発表、石油・天然ガス開発事業「サハリン2」が原因となった可能性があると指摘した。  25日に石油を積んだタンカーが出港した後、汚染が起きたという。日本の商社も出資するサハリン2の事業会社「サハリンエナジー」は汚染との関連を否定している。  アニワ湾では、石油の積み出し施設が完成し、昨年12月に日本などへの輸出を開始。また来月の液化天然ガス(LNG)輸出開始に向け、LNGプラントも造られている。(共同)

===ここまで===

ソースとなったであろう記事がこちら.
Oil spill in Russian Far East kills hundreds of birds: reports

サハリン環境ウォッチ(NGO)の方が撮った現状の写真が載っているのがこちら.
Sakhalin Infoの記事(注:ロシア語)

読めないので,自動翻訳で英語にしてみた.

===以下貼り付け===

A study of dead birds will have a few laboratories

Environmental organizations and supervisory bodies continue checking into the mass deaths of birds on the coast of Aniva Bay. Today, employees of Sakhalin Environment Watch "were on the scene. Told the head of EA Sakh.com Dmitry Lisitsyn, environmentalists traveled along the coast and counted more than 120 dead and living birds, ispachkannyh oil. But it is clear that there are much greater. Also, it is clear that the oil slick is somewhere in the sea, on the shore of any traces of oil or fuel oil have been found. Employees' Ekovahty "seized several copies of the dead birds. Some of them will be transferred to the regional veterinary laboratories, as part of the "Watch" to keep themselves in the event that need further examination. "To be true, the chances that we just say, as a result of contamination by nefteproduktom killed birds, not enough. However, we will ensure that experts are most accurately identified," - said Dmitry Lisitsyn. Meanwhile, the Environmental Prosecutor's Office also seized samples from the coast of Aniva Bay and transferred them to study in the Sakhalin Meteoagentstvo. As the assistant to the Sakhalin environmental prosecutor inter Eugene Kohn, now dealing with this issue, the timing of the research is not yet known. They will be given the result of a legal assessment. "At the same time, a check, a survey of witnesses" - Eugene Kohn added. As the press service of Russia's Emergency PG Sakhalin region, the alleged cause of pollution - technological pumping water from the holds of the vessel.

Ksenia Semenova.

===ここまで===
(注:写真はリンク先から確認して下さい.元記事はhttp://www.sakhalin.info/news/53897/に載っているもので,ロシア語です.なお,現在までにコオリガモ,ケイマフリ,ウミガラスが被害に遭っているのが確認されたとのこと.)




地元の方が調査をして,少なくとも120羽の重油に汚染された鳥類を確認しているとのこと.ちうことは,少なく見てもその数倍は被害が出ていると思っていい.

原因はわからないし(SE社関連の疑いは濃いけど,確定できないし,今それを私があれこれ言うてもしゃあない),自分が動ける状態にないのが非常に口惜しいのだけど.

とりあえず起きたものは起きた.

なら,今後関係するところがどう動くかと,そういう話.
そして自分には何ができるかと,そういう話.

あまりありがたくない状況のようだが,日本向けの輸出も始まったという話で,今後もこういう話が出てくる可能性は高い.


こちらも参照ください
知床・油汚染海鳥漂着問題

何か色々とあったみたいなんですが

2009-01-25 | 千葉ロッテマリーンズ
何となく更新しないでいる間にタイミングを逃してしまった.

予想に反して井口が入団したり,まさかのオーティズ,アブレイユ,ウスヨさん解雇とか,瀬戸山さんが好き放題やってるようです.

まあ,もともと私物のようなモンなんですが

オーティズもケガがあって,その影響で守備はちょっとアレになってたからしょうがないのかもしれないが.ああ,アブレイユは,まあ,そんなもんでしょう.ウスヨさんはちょっともったいないような気もするが,投手の頭数は余りがあるし,しゃあないかなと.数だけいてもどうするよって話ではあるんですが.

ついでに新外国人が2人加入したそうで.スイッチヒッターの内野手(ランビン)と,一塁と外野が守れるアベレージヒッター(バーナム)というふれこみだそうで.そこはかとなくジャックとスパイクを彷彿とさせますが,奴らより若いし,たぶん大丈夫.何となく6月くらいに解雇になって別の選手に入れ替わっていたりするんじゃないかとか,そんなネタを考えてない事はない.

*注
ジャックとスパイク
96年,当時の某広岡GMがつれてきたロッテ史上最低の助っ人コンビ.全くと言って良いほど打てず,6月くらいに解雇.その後釜で獲得したのがチェンバレンとウィットモアで,この2名はそこそこ活躍したが,結局シーズン終了後に解雇となった.


まあ,どんな外人だろうと,ネタになればいいですよ.活躍してくれれば言うこと無いけど.守備が多少やばくても,たいていのものは見慣れているんで平気です.

まあ,そんなわけで新入団選手も色々いることですし,ネタも期待しつつ見守るとしましょうかね.

あとは井口がいつロッテ菌に染まるかというのが気になるんですが


飛び出し注意

2009-01-18 | 野生動物問題
数日前,運転中にエゾリスを轢きそうになった.

距離があるから大丈夫だろうと思っていたら,雪の壁に阻まれて道の真ん中までUターン.

・・・危ないところであった.

どうやら鉄道林から向かいの林まで国道を越えて行くつもりだったようなのだが,彼はそのまま引き返していったようだ.度胸試しだった・・・ってことはたぶんない.

そんなわけで,ネコやキツネだけではなく,エゾリスも国道を横切っていくことがあるらしい.そのような行動の際に撥ねられたり轢かれたりするのをロードキルという,というのは以前に書いたような気がする.

それを防ぐのに,対策の一つとして場所によってはエコロード,エコブリッジなどという方法がとられている所もある.トンネルだったり橋だったり,対象動物と設置場所によって様々だ.・・・このへんも以前に書いた気がするが,まあ,そういう事もあるだろう.動物専用の通路を造って,そこを通らせるようにしようと,そういう話だ.

設置の仕方によっては使ってすらもらえないのだが,最近はそういう事例は少ないらしい.ノウハウが確立してきたと言うことなのか,目的や対象の設定がしっかりしてきたということなのか.いずれにせよ,良い傾向だと思う.どこにでも何でも作りゃ良いってモンでもないわけで.

まあ,運転する側の注意も非常に大事なことなので,そこは忘れずにいたい.リスくらいの大きさなら,万が一ぶつかったとしても事故にはなり難いだろうが,咄嗟に避けようとして操作を誤ったり,或いは相手がシカなどの大型動物だったりすると大事故になりかねない.特に冬は何が飛び出してくるかわからない上に,道路も滑りやすいので,十分に注意したいものである.

其々の形、其々の在処(2)

2009-01-14 | memento_mori
2回目は,もう一つ大事な部分を取り上げてみる.

尾羽である.


キジ(コウライキジ) Ring-necked Peasant P. c. karpowi

風切羽同様に,枚数は種によって異なる.尾羽は主に速度の調整や,方向転換に用いられる.単に飛んでいるときは畳んでおり,そうすれば体型は流線形に保たれ,速度も落ちず邪魔にならない.進む方向をを変えるときには尻を振り,スムーズに方向転換をする.着地に際しては広げて面積を増すことにより抵抗を増し,ブレーキの役割になる.飛行に限ればこういう役割がある.鳥は翼だけで飛ぶのではなく,全身で飛ぶのである.


アカゲラ Great-spotted Woodpecker D. major

またキツツキ類では,中央部の数枚が特に固い軸を持ち,樹に垂直に止まる際に支えとして用いている.

他の役割としては,種によっては,尾羽の長さや左右のバランスがメスに対するアピールポイントになっているのではないかとする説がある.健康なことの証明であるとか色々言われているが,話がずれるので今回は割愛する.



尾羽周辺には,雨覆の代わりに上尾筒と下尾筒という羽がある.文字通り,尾羽の背面と覆面をカバーする.尾部には,背には尾脂腺,腹には総排泄口が位置するので,これらの羽にはそれらを覆う役割もある.腹や背を覆う羽よりは少し大きめのことが多い.

上尾筒

キジ(コウライキジ) Ring-necked Peasant P. c. karpowi


インドクジャク Common Peafowl Pavo cristatus Linnaeus,1758

上尾筒は,クジャクなどでは装飾として進化しており,求愛に用いられることもある.細かな繁殖戦略や行動についてはここでは触れない.


下尾筒

キジ(コウライキジ) Ring-necked Peasant P. c. karpowi

下尾筒は,あまり目立つ羽ではない.が,全身地味なのに下尾筒など目立たない部位にやけにきれいな模様があるということもたまにある.何でかはわからないが,つがい相手を選ぶ時に重視されるとか,生きていく上で何らかの利点があるのかもしれない.ちなみにチラリズムとか萌えとかそういう意味ってことでは・・・たぶんない(当たり前だ).

・・・お後がよろしくないようで.

様々なる意匠(3)

2009-01-13 | memento_mori
嘴シリーズの三回目.

さて,今回はどうしようか.



ウミウ Japanese Cormorant Phalacrocorax capillatus (Temminck & Schlegel, 1850)

魚食性.くちばしの先端は鉤状になり,魚を捕らえやすい.



ヤマシギ Woodcock Scolopax rusticola Linnaeus, 1758

泥や土の中を探るのに適した長いくちばし.付け根に耳孔がある.




ニワトリ(ウコッケイ)Chicken Gallus gallus domesticus Linnaeus, 1758

地面を掘ったり,地上のものをつまみ上げたりするのに適した嘴.ちなみに黒いのは仕様です.醸されているわけじゃありません.



コガモ Green-winged Teal Anas crecca Linnaeus, 1758

水面に浮いているものを濾すのに適した嘴.植物性中心の雑食.


・・・もう少し統一性があったほうが良いのかもしれない・・・.
(それより写真をもうちょいまともなものにしろよ)

珍しく都会を歩いてみた(下)

2009-01-09 | 自然観察
科博に行くついでに,上野近辺の神社や寺を回ってみて,さらについでなので不忍池をのぞいてみた.



餌付けは一頃よりは目立たなくなったようで,そういう人はあまり見掛けなかった.が,こちらが動くとそれに合わせて付いてくるやつがいる.歩道に堂々と出てくるやつもいる.なんと堕落した鳥どもだ.まあ,エサをばらまく人はまだいるということだろう.それはそれで止められないのだけど,一応,東京都や公園管理者がやめてくれって看板出したりしてるんだから,自粛してはくれぬものか.まあ,そう簡単には行かぬか.

そんなわけで,ユリカモメとカワウが大量に.あとはキンクロハジロ,オナガガモの群れと,それに混じってマガモ,ヒドリガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,オオバン,そんなもんか.ああ,あとはアヒル.どう考えても太りすぎです,本当に(ry.

陸鳥はムクドリ,ヒヨドリ,スズメ,シジュウカラあたり.

種類は多くないが,間近で見られるのと,あまり逃げないので見やすい.

スズメの群れをボーっと見ていると,中に一羽白いやつがいた.



白化個体がいたようだ.

白いスズメというのは,各地で観察例があったはずで,古には吉兆であるとされ天皇に献上されたりしたという.アルビノと言っていいのかどうかはわからないが,まあ,メラニン生成が上手く行ってないということで,そういう類のものなのだろう.その辺の細かい話は項を改めるとして.

ふつうに群れに交じって餌を探しているようであった.羽はすすけて見えたが,それなりの齢を重ねているのだろうか.鳥の年齢を正確に知るすべは,今のところ直接観察やバンディングしかないので,なんとも言えないのだが.彼(或いは彼女)が,いつから観察されているのか,今後いつまで目撃例があるのか,ちょっと気になった.

あまり都会な感じがしないのは気のせいと言うことで.

そんなわけで,今回の帰省はこんな感じでしたよという話でした.

珍しく都会を歩いてみた(上)

2009-01-08 | 日々の戯言
田舎から北海道に戻る前に,一度実家に寄ることにしていた

その時に,ちょうどやっていたので,こんなものに行ってきた.



「菌類のふしぎ」

菌と一口にいっても,正式には細菌や粘菌(変形菌)などを除いた,カビやキノコの仲間の事を指す.まあ,一般には混同されるが,一応違うものだということだけ.

以前に紹介した「もやしもん」とのコラボだという話で,国立科学博物館にて特別展をやっていたので行ってみたという話(1月12日まで).平日の午後だが,冬休み中だということか,かなり人が多かった.

会場の中は,とにかく菌に関係するものばかり.写真撮影はOKだったので適当に撮ってきたが,途中で面倒になったので,あまり枚数はないです.



流石に標本は多く,充実している.





キノコの大部分は,樹脂含浸法という方法で作られた標本だそうで,細かな構造まで見ることができた.液浸や乾燥の標本もいくつか.


こんな標本も飾られていた.



キノコの生活史などの展示も充実していて,わかりやすい.


キノコ関連の展示が多かったが,それ以外にも食品関連の展示,生態系の中の菌類の役割など,様々な内容であった.会場のいたるところにもやしもんの落書きあり,菌のフィギュアあり,映像ありと,もやしもんファンにとしてはかなり楽しく見ることができた.展示の内容も充実しているので,知らない人でも楽しいだろうと思う.

故郷

2009-01-07 | 日々の戯言
新年明けましておめでとうございました(遅ッ!)

少し間が空きましたが,この正月は田舎に帰っておりました.

曾祖母の白寿のお祝いということで,本来ならこの時期に出かけてる場合じゃないんですが,じいちゃんから親戚一同に全員集合がかかったもので(・・・曾孫は問答無用で全員集合とのこと).

元旦から飛行機に乗り,行く先は母方の実家.以前にちらっと書いたような気がそこはかとなくありますが,香川まで行ってきたと,そういう話.うどんと餡餅雑煮(注:雑煮は高松市近辺だけ)の本場であります.実に十年ぶりになるという,里帰りでありました.

翌日2日がそのお祝いで,ご先祖の法事も兼ねてやると,そういう話のようで.珍しくまともな格好をして,何やらお寺に行きました.



実のところ我が家は(父方は特に)親戚付き合いというのが薄めでありまして,大規模な集まりというのはあまり経験がないのです(葬式くらい).寺での法事というのも初めてのようなもんで,焼香の作法だとか,なんだかんだとわからんことだらけ.お宗旨が違うんでというわけにもいかず,何となく周りの人を真似てやってみたり.後で食事になっても知らない人だらけ.

・・・と,思ったら.

自分が小さい頃にはあちらにいたので(兄と私は香川生まれ),遊んでもらったりしてるんですねえ.向こうはその頃を知っているわけで,「大きくなったねえ」とか,言われるのはそんなんばっかり.あとはひたすら飲まされる.もう勘弁してください.

ついでに,曾孫の中では我々兄妹が一番上になるわけで,そろそろ身を固めろとか縁談がどうのとか煩いことこの上ない.

あえて言おう.

「ほっとけ」

生計もたってないのに,そんな話になるかい.

えらい人にはそれがわからんのですよ.

と,いうわけで今年の正月はそういうものでした.ああしんど.