goo blog サービス終了のお知らせ 

海猫日和

色々と思うこと,見たことについてとりあえず気の赴くままに書いてみる.

宮島沼090411

2009-04-11 | フィールドノート
宮島沼が開けたので,今年も行ってみることにした.

実のところカウントに行ってる場合ではないのだが,まあ,自重しないことには定評がありまして,と(殴

そんなわけで,マガンのねぐら入りをカウントしてきたのでありました.

計41790羽.

ちょっと早い気もするのだが,ピークが近いのだろうか.なんだか傾向が読みにくい.

とはいえ、宮島沼だけでなく近くの他の沼にもねぐらをとっているようで,分散傾向があるのは嬉しいことである.一箇所に固まるよりは,幾つかに分かれてくれた方が生息地の確保だとか、感染症の発生リスクが小さくなるとか、何かと都合はよい.まあ,その辺を証明するのは難しいのだけど.


久々になるが,やはりマガンのねぐら入りは良い.
マガンを見に行かないと,季節が動いた気がしないのである.

朝日と共に飛び立ち,夕日と共に帰ってくる.
落ち穂を拾い,畦草を食べ,人の営みを利用して生きる.
誰に教わるでもなく,先祖代々この地を利用してきたのだろう.

轟音と共に水面を蹴り,風と共に湖上に舞う.

格別美しいわけでもなく,飛び抜けた強さがあるわけでもない.

それでもその生の営みは,人を惹きつけてやまない.

なればこそ,共にこの世に在ることを幸いに思おう.

そうあれかし.

今日のOCP090403

2009-04-03 | フィールドノート
雪もとけてきたので,久々にOCPに行ってみた.

地面はだいぶ見えるようになったが,植物が勢いを増すにはまだ早いらしい.アキタブキが少し顔をのぞかせていたが,他はまだ出てきていないようだ.日当たりがあまりよくないからか,ここの個体はまだ咲いていない.春はまだこれからということだろう.なに,気にすることはない.

池はだいたい水面が開いたようで,オシドリのつがいがひっそりと飛来していた.今季初認である.

少し前まで白一色だった世界.

森は徐々に色彩を増し,鳥たちは繁殖期を迎えて賑やかに,艶やかにその存在感を増す.

待ち侘びし春かな.


12:40~13:20

オシドリ,トビ,ヒヨドリ,ツグミ,シジュウカラ,ハシブトガラ,コガラ,ヒガラ,ヤマガラ,ゴジュウカラ,カワラヒワ,ハシブトガラス

アキタブキ(未開花)

今朝のOCP081212

2008-12-12 | フィールドノート
昨晩から雪が降り,ようやく冬らしくなった.
これからしばらくは冷え込むらしい.やはり冬というのはこうでなくてはならぬ.

そんなわけで銀行に行きがてら,OCPに寄ってみる.



木々は白く雪を纏い,静寂に包まれる.
鳥の声は少しするが,思いの外静かである.



オンコの実が残っている.



枝のなかで影が動き,時々葉陰から飛び出しては実をつつく.



どうやらヤマガラの食事に行き会ったようだ.

こちらを大して気にもせず,食事を続けている.まあ,実際にはちゃんと注意しているのだろうけれども,こちらが動かなければ案外近くまで寄ってくる.

そんなわけで,冬の鳥はけっこう見やすいものである.


8:20~8:40

ヒヨドリ,ツグミ,ハシブトガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,シメ、スズメ,ハシブトガラス

今朝のNFP081119

2008-11-19 | フィールドノート
今朝はかなり冷え込んだが,久々に森に行ってみた.

水たまりには薄氷が張り,地面には霜が降りる.

夏鳥がいなくなり,あの喧騒が嘘のようである.しかし,これが秋,そして冬にかけての森の姿.賑やかなさえずり合戦が無くても,彼らはそこに居て,彼らの時を生きている.

歩きだしてすぐ,キツネに出会う.

こちらを振り返りつつ,先導するかのように歩いて行く.角を曲がったところで姿が見えなくなったが,さて,何処に行ったやら.大学の牧草地に抜けたか,それとも沢を伝って下りて行ったか.すっかり冬毛に換わったようで,きれいなキツネであった.

某大沢園地に降りてしばらくぶらぶらしていると,何人か後輩がやってきた.彼らの調査日であったらしい.そんなわけで,ついでなので久々に同行してみる.

寒いせいか鳥はあまり鳴かないが,こういうのも悪くない.

途中,あまりありがたくないことに指導教員に見つかってしまう.

第一声が「何やってんのお前」

これである.

今日はそういう気分だったんですよ.

とりあえずそう返しておく.



調査を終え,フクロウが例の場所に現れたというのでそれを見に行く.久々に見るフクロウはちょうど高くなりつつある日を浴びて,眠そうであった.



7:00~9:00

育種場~大沢園地~桂コース~大沢コース~大沢園地~育種場


フクロウ,アカゲラ,コゲラ,ヤマゲラ,ヒヨドリ,ツグミ,ハシブトガラ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,キバシリ,マヒワ,カケス,ハシブトガラス

その他
クスサンの繭,エゾリス,キタキツネ

cogito, ergo sum

2008-10-22 | フィールドノート
朝,ふと気がつくと,私は越後沼のほとりに立っていた(またこのパターンかよ).

まあ,なんと申しましょうか.
空が青かったからですよ.きっと.



車を降りると,上空から声が響く

「コォコォ, コォ・・・」

見上げれば,ちょうどハクチョウの群れが渡って行くところだった.

沼の畔に着くと,茂みからキジが飛び出す.どうやら驚かせてしまったらしい.

水面にはあまり多くないがさまざまなカモが浮かぶ.こちらの岸の近くにはコガモの群れがいたが,徐々に距離をとって葦の隙間に隠れていく.キンクロハジロがでかい貝(ドブガイと思われる)をくわえ,飲み込もうとして必死に頭を振っているが,いくらなんでもでかすぎだろう.吐き出したほうが身のためだと思うぞ.まあ面白いからじっくり見せてもらうけど.

まだエクリプスのままの個体も多く,カモたちの装いが麗しくなるのはまだ先の話のようだ.そんなある秋の日のことであった.



カイツブリ,ハジロカイツブリ,アオサギ,トビ,ノスリ,ハイタカ,コハクチョウ(通過),マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,ホシハジロ,スズガモ,ミコアイサ,オオバン,アカゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,モズ,ヒヨドリ,ノビタキ,シジュウカラ,ハシブトガラ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,シメ,ムクドリ,スズメ,ハシブトガラス,ハシボソガラス

その他
ノシメトンボ,アキアカネ

宮島沼081014

2008-10-14 | フィールドノート
秋のマガンの渡りもそろそろ終わりだが,飛び立ちを見に宮島沼まで行ってみた.
だいたい1万羽弱が居たようだが,飛び立ちはバラバラと続き,一度に全て飛ぶという様子ではなかった.まあ,そういう事もあるだろう.



秋のマガンは特に警戒心が強いため,ある程度周囲が明るくなるまでは近づかない方が賢明である.その旨を記した看板が立てられている.効果はそれなりにあるのだとか.こうして写真屋やバーダーにも知られていくといいのだが.



何度目かの飛び立ち.このうちの何割かは今日渡っていくのだろう.



コハクチョウが100羽程度休んでおり,マガンより少し遅れて飛び立つ.秋のハクチョウはやはり白さが際だち,綺麗である.


カイツブリ,アオサギ,カワウ(上空通過),オオハクチョウ,コハクチョウ,マガン,ハクガン,マガモ,カルガモ,オナガガモ,ヒドリガモ,ハシビロガモ,コガモ,キンクロハジロ,ホシハジロ,ミコアイサ,トビ,ノスリ,ハヤブサ,キジバト,アカゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,モズ,ヒヨドリ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,マヒワ,ベニマシコ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス

今日のOCP081012

2008-10-12 | フィールドノート
徐々に冷え込むようになった.
ナナカマドが色づき,カツラが甘く香る頃.

ふと思い立って,OCPまで行ってみた.

ツタウルシ,ナナカマド,ヤマブドウなどの紅葉が進み,全体が黄色く染まる.紅く染まる種が少ないからか,このあたりでは紅葉と言っても黄色のイメージである.

池には換羽を終えたオシドリやマガモがひと時羽を休めている.灌木の中,カシラダカやアオジが舞い,クロツグミが落ち葉をひっくり返す.

花の季節は終わり,染まった葉や熟した実が存在を主張する.鳥たちは囀るよりも食事に余念がない.

木々の合間を見上げれば,空は高く丸く,ただ,唯,青く,全てを見下ろしていた.


9:00~9:30


アオサギ,トビ,オシドリ,マガモ,コガモ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,ルリビタキ,アカハラ,シロハラ,クロツグミ,トラツグミ,ウグイス,ヤブサメ,ハシブトガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラ,メジロ,ホオジロ,アオジ,カシラダカ,カワラヒワ,ムクドリ,カケス,ハシブトガラス

結実
ムカゴイラクサ,キツリフネ,ヤマブドウ,ツタウルシ,コシアブラ,ヤチダモ,イタヤカエデ,ミツバ,メナモミ,ノブキ,キンミズヒキ,イヌタデ,ミゾソバ,ミズヒキ,マイヅルソウ,ヤブハギ,ナナカマド,ミズナラ

その他
アキアカネ,ノシメトンボ

禁断症状 その3

2008-10-04 | フィールドノート
さて,鵡川を出て,ウトナイ湖に着く.

レイクランドが工事中だったのにちょっと驚くが,ハクチョウ相手にエサをばらまく阿呆が少ないのはうっとうしくなくて非常によろしい.ま,まだそのシーズンにはちと早いが.

あまり多くないかと予想していたのだが,案外色々なカモが渡ってきていたようだ.これからが秋本番ということか.水鳥的には.

岸辺には相変わらずオナガガモとオオハクチョウばかり.人を認めると,オナガガモが沖から岸辺にやってくる.おいおい.言っておくが来ても何もやらんぞ.
まあ,せっかくだからガン見してやろう.



少し奥を見ると,オオヒシクイやマガンが群れている.まだオオヒシクイが多く,マガンは少ないようだ.久々に見るハクチョウは白さが際だち,カモはまだエクリプスの個体が多い.

マガンを見た時に,頭の中で何かが外れた.これで帰るつもりだったんですが,そのまま宮島沼まで行ってしまうことに(オイオイ).

そんなわけで,宮島沼でマガンのねぐら入りを見て帰ってきたのでありました.だいたい1万ちょいはいただろうか(着いた時にはねぐら入りが始まっていたので,カウントはしていない).


約半年ぶりの雁行.


薄暗くなる中をマガンが帰ってくる.樺戸の山塊をバックに,上空で隊列が乱れる.上空高くを飛んでくるものもあり,渡ってきたばかりの群れも混じっているようだ.秋の雁は慌ただしくやって来て,そして去っていく.


ウトナイ湖
カイツブリ,アオサギ,ダイサギ,オオハクチョウ,コブハクチョウ,マガン,ヒシクイ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,ヒドリガモ,ハシビロガモ,コガモ,トビ,オオセグロカモメ,ハクセキレイ,ハシブトガラス


宮島沼
カイツブリ,アオサギ,マガン,オナガガモ,マガモ,カルガモ,コガモ,キンクロハジロ,ハシビロガモ,ハクセキレイ,モズ,アオジ,ムクドリ,スズメ,ハシブトガラス

禁断症状 その1

2008-10-02 | フィールドノート


例えば何かしなければならないことがあったとして.

つい他のことをやってしまったり,つい寝てしまったり出かけてしまったりすることが誰しもあるだろう.それを逃避行動という.

そんなわけで,私の頭の中の「鳥を見に行きたい病」が発動しまして.

私を含め3名で,自主休校と称しまして鵡川に行って来ました.

orz
・・・・・・・・ナニやってんだ俺.


目的地の鵡川河口に着いたのは10時半ころ.とりあえず砂浜に降りてみたが,まず目に入ったのはカラスとオオセグロカモメ,そしてトビの群だった.せっかく来たので何かいないか.そんな思いでスコープで鳥を探しつつ移動していたのだが,近くにこんなものを見つけた.



何やらサメの死体が落ちている.だいたい大きさは1m弱.

見つけた瞬間にテンションが上がる男3人.




歯は鋭く,なかなか禍々しい形をしている.

全部はちょっと無理だが,せっかくなので歯を持ち帰ろうと誰かが言い出す.素手で外すにはちょっと頑丈なので,どうしようかと悩んでいたところ,誰かの筆入れの中にたまたまナイフが入っていたことが発覚.さらにテンションが上昇する.ついでだからと胸びれと尾びれも切り落とし,持ち帰って標本化することに.

採集を済ませてからさらに河口方面に進み,鳥を確認する.

一応シギチドリ目当てで行ったのだが,最近は夜に上空をアオアシシギが通過しているようで,どうやら少し時期が遅かったようだ.アオアシシギは見たし,声も聴いたが,他には確認できなかった.まあ,季節ものなので仕方ない.

カモは増えてきているようで,オナガガモやマガモが多い.ユリカモメが少し,あとはミサゴとチュウヒを堪能して,昼も過ぎたのでぼちぼちと車に戻る.

戻る途中に,何やら花が咲いている.


おそらくハマニガナと思われる.


うーむ.あんまり良い写真じゃないな.
オオバクサフジあたりか.自信はない.


最初に見つけたサメの死体の近くを通りかかってみれば,オオセグロカモメが食事中だった.どうやら我々がサメ皮を切り裂いたから,中身にありつけたと言うことらしい.

ついでにニセハイイロマルハナバチとか,エゾシカのものらしき骨なども見つけて,車に戻ることにした.戻ったところで謎の鳥に会ったりしたのだが,写真も無いので割愛しよう.たぶんノビタキのメスだと思うのだが.その後漁港の方まで回ってみたが,あまり芳しくなく,我々は鵡川を後にしたのであった.


鵡川河口


ウミウ,アオサギ,ダイサギ,マガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ミサゴ,トビ,チュウヒ,ノスリ,アオアシシギ,ユリカモメ,シロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ヒバリ,ハクセキレイ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシブトガラス,ハシボソガラス,不明種(おそらくノビタキ♀)

開花
ハマニガナ,ウンラン,不明種(オオバクサフジ?)

その他
アキアカネ,ニセハイイロマルハナバチ,サメsp.死体, エゾシカ脛骨,イヌ科足跡(たぶんキツネ)

今朝のNFP080914

2008-09-14 | フィールドノート
久々に森に行ってみた.

日が出れば相変わらず暖かいが,朝は少し冷え込むようになった.虫の声が響き,秋の風情を感じさせる.

近頃メジロが群れるようになったらしい.シメやイカル,カケスもよく見かけるようになった.ヒヨドリも多い.どうやら色々と動き始めているらしい.あまり変わったことを感じさせないが,森は静かに,密やかに変化している.カツラの匂いが濃くなり,ツチアケビがサツマイモのように姿を変える.エゾリスが樹から樹へ駆けめぐる.

そんなよく晴れた朝であった.

5:30~8:00
育種場~大沢園地~四季美~大沢池堰堤~キャンプ場~育種場


カイツブリ,アカゲラ,コゲラ,ハクセキレイ,ミソサザイ,ヒヨドリ,アカハラ,クロツグミ,ウグイス,オオルリ,ハシブトガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,キバシリ,メジロ,アオジ,ホオジロ,カワラヒワ,シメ,イカル,ハシブトガラス

開花
エゾノコンギク,ハンゴンソウ,オオハンゴンソウ,ノラニンジン,ムラサキツメクサ,タカアザミ,キツリフネ,ヤブハギ,ナガボノシロワレモコウ,サラシナショウマ,キンミズヒキ,ノブキ,ミズヒキ,ミゾソバ,アキノウナギツカミ,ゲンノショウコ,エゾトリカブト,エゾイラクサ,ヒメジョオン,セイタカアワダチソウ,イヌタデ,エゾゴマナ

結実
トチノキ,ノブキ,ヤブハギ,サラシナショウマ,マムシグサ,ヤマブドウ,ツチアケビ,ムカゴイラクサ,エゾイラクサ,トチバニンジン,ツクバネソウ,ホウチャクソウ,キツリフネ,オオウバユリ,ミツバ

その他
オカモノアラガイ,モンスズメバチ,クスサン,イシカリクロナガオサムシ,ヒトリガ,リンゴドクガ(幼),ムモンアカシジミ,双翅目sp., アキアカネ,ナツアカネ,ノシメトンボ,オオアシトガリネズミ(死体),ヒヨドリの羽,ツグミ系の羽,エゾリス



交尾するクスサン


イシカリクロナガオサムシ.
うーん.ピンボケ.


リンゴドクガの幼虫.

やっぱり自分と専門が違う人と入ると面白い.