個人的には女性宮家、女系天皇容認派と噂される菅首相が保守層向けの政策も用意しているという。
憲法改正、慰安婦、皇位継承 衆院選にらみ保守層取り込み2021/8/14 19:58千田 恒弥菅義偉(すが・よしひで)政権が皇位継承や憲法改正、歴史認識問題など国の根幹にかかわる政策で積極姿勢を見せている。安定的な皇位継承策を検討する政府の有識者会議では旧宮家の男系男子の養子縁組などを初めて選択肢として位置づけたほか「従軍慰安婦」という用語は不適切とする答弁書を閣議決定した。衆院選が目前に迫る中、保守層の支持を固めたい狙いも透ける。
●憲法改正 月刊『Hanada』のインタビューに答えて
「新型コロナウイルスに打ち勝った後に、国民的な議論と理解が深まるよう環境を整備し、しっかり挑戦したい」
憲法改正は自民党の党是とも強調し、次期衆院選に向けてアピールした形だ。
●歴史問題問題
「従軍慰安婦」という表現は不適切との答弁書を閣議決定。
保守層から「大金星」と評価が高い。
「従軍慰安婦」は強制連行説と結び付けて使われることが多い戦後の造語。
今回の閣議決定で中学、高校教科書への記載は難しくなりそうだ。
●安定的な皇位継承のあり方について
戦後、連合国軍総司令部(GHQ)により皇籍離脱を余儀なくされた旧宮家の男系男子が皇籍に復帰する道を開きつつある。政府の有識者会議の専門家ヒアリングでは旧宮家の皇籍復帰案に賛成する意見が相次ぎ、政府への最終報告にも盛り込まれる見通しだ。側近議員は「男系継承を確固とする方策について、首相は自ら成し遂げるという強い意志を感じる」と語った。ただ、政権内には、過去に例がない「女系天皇」を容認する声も強い。母方にのみ天皇の血筋を引く女系への皇位継承は別の王朝を作ることと同義だとの懸念もあるが、政府高官は「そもそも男系で継承していくことは生物学的に無理だ」と周囲に漏らし、女系にも皇位継承資格を拡大すべきだとの持論を披露する。首相の懐刀の河野太郎行政改革担当相も過去に女系天皇を容認する立場を表明している。男系継承維持の道筋を確固たるものにする旧宮家の皇籍復帰案が実現すれば、歴史的な偉業となる。だが、結果が出せない場合は、憲法改正や歴史認識問題でも同様に自民党の岩盤支持層であるはずの保守派から離反を招きかねない。
安定的な皇位継承を議論する有識者会議がまとめた論点は、女性宮家の創設と旧宮家の復籍だった。
どちらも取り入れることで、両派を取り込みたいのでしょう。
昔から「虻蜂取らず」というが、仮に両方とも実現してしまったら、収集が付かなくなりそう。
かといって、どちらにすればどちらかの支持を失う。
支持欲しさに考えた政策なら、ここは、やはり、「やる」「やる」と言い続けて実際には手をつけないのがよろしくはありませんでしょうか。
少し前には「当面女性宮の配偶者、子供は皇族としない。」という案も出ていたが、これも保守派を意識してのものだろうが、当面という文言に「いずれ配偶者は無理でも子供は皇族にしますから。」という女系天皇派への配慮が滲む。とうぜん男系男子派はピクッと眉が動く。
一口に旧宮家復籍というが、旧宮家のどこまで、何人を復籍させるのか。
悩ましい問題ではありませんか?
皇族が少ないより、皇族が増えすぎるほうが問題が多いと思うのだが。