前日欲張りすぎたせいか足がとっても筋肉痛(^^;) でも3日目もてくてく観光してきました。
3日目の観光場所
・コートールド・ギャラリー (Courtauld Gallery)
・コヴェントガーデン
・セントポール教会(St.Paul's Church)
・ハロッズ
・ヴィクトリア&アルバート美術館
・自然史博物館
今回行くのを楽しみにしていた美術館で、実際見てとても感激したところです。コートールド・ギャラリーはサマセットハウス(エドワード6世の叔父に当たるサマセット公爵の宮殿跡)にあり比較的小規模なギャラリーだけど印象派や後期印象派のコレクションは非常に質が高いというのを聞いていたので期待でわくわくしながら入館してみると・・・
期待通り~!!
あまりにも有名な画家さん達の絵がズラーリ!モネ・マネ・ルノワール・セザンヌ・ゴーギャン・ゴッホ・スーラ・シスレー・ピサロ・ドガ・マチスなどなどなど・・・。数はそんなに多くないけどみんな素敵な絵でした。その中で一番感激したのがマネの「フォリー・ベルジェールの酒場」という絵。以前本で見たことがありすごくその絵に惹かれたのです。本物が今ここにあるー!!!と感激でしたねぇ!!
サマセットハウスの中庭は夏は噴水、冬はスケートリンクになるそう。ここで年末のカウントダウンイベントもやってたのをテレビで見ました。
コートールド・ギャラリー
絵画鑑賞で満足したあとはコヴェント・ガーデンへ。16世紀から1974年に至るまでは野菜や果物の卸売市場が置かれていました。市場はテムズ川の南岸ナイン・エルムズへと移転され、跡地はショピング街として再開発されています。映画マイ・フェア・レディで一躍有名になったのでしょうか。
大道芸も屋内外でいろいろやっていましたよ。右下の銅像は人間です!
マーケットのすぐ前にセントポール教会(St.Paul's Church)があります。ここは別名「役者たちの教会」と呼ばれているように、礼拝堂にはヴィヴィアン・リーをはじめとする有名な役者たちの名前が刻まれた銘版があるそうです。
ピカデリーサーカス周辺で行ってみたいパブがあったので移動しましたが、あいにく日曜日だったせいかお休み。さほどお腹もすいていなかったので、とりあえずお昼は食べず土産物屋でいろいろ物色。その後ハロッズへ行きお土産を物色。カードでお買い上げしました。あとになって、この時買い物をしておいて良かったな、と思うことになるのですが・・・。
右の写真はハロッズ店内です。エスカレーターの上のほうにバルコニーがありそこで女性がオペラを歌っています。わかります?
いったんホテルへ戻り荷物を置いて、ホテルの無料サービスのコーヒーとクッキーを頂き少し休憩。
ホテルから歩いて行けるところに博物館がいくつかあります。まずはヴィクトリア&アルバート美術館へ。ここは現代美術・各国の古美術・工芸・デザインなど多岐にわたる400万点の膨大なコレクションを中心にした国立博物館です。ヴィクトリア女王(1819-1901年)とアルバート公(1819-1861年)が基礎を築いたそうです。
とても広いです!そして展示物がめちゃめちゃ多いです。
ヴィクトリア&アルバート美術館に隣接して自然史博物館があります。ここを見るとちょっと悲しくなるのですが・・・それはのちほど・・・。
こちらは大英自然史博物館、英国自然史博物館などとも呼ばれ、自然史系博物館としてはイギリス最大であるのみならず、世界でもトップクラスである。大英博物館の一部として始まり、比較的最近まで正式名称に大英博物館(British Museum)と冠していたため、自然科学分野で単に大英博物館といった場合、ブルームズベリーにある本来の大英博物館ではなくこの博物館のことを指していることがある。(ウィキペディアより引用)
新潟で言うと新潟県立自然科学館のような場所です。メインホールで出迎えてくれる恐竜の骨格標本に圧倒されます。見て楽しい聞いてタメになる体験型のアミューズメントパークみたいな感じ。お客さんはファミリー層が圧倒的に多かったです。
私が、というより日本人はきっとここに興味を惹かれるだろうなと思ったのが「神戸スーパーマーケット」というコーナー。Earth Galleryというエリアの中にあり、地震のほとんどないイギリス人に地震を体験してもらおうっていう趣旨なのかしら?部屋の一部が日本のスーパーを再現しており壁には写しているモニタが設置されています。阪神・淡路大震災の地震発生時のコンビニの防犯カメラの映像を映し出すとともに床が振動するというもの。実際感じたものはせいぜい震度5くらいかなぁ。でもはるばるロンドンで神戸の震災の様子を目にした時はちょっと不思議な感覚でした。
時刻はそろそろ午後の4時。この日の夕食は念願だったハードロックカフェで食べよう!と決めていたので移動のため駅に向かいました。この直後、とてもショックな出来事が起こります。その出来事とは!
次回に続く!
・
・
・
な~んてイジワルなことはしません(^^;) 思い出すと情けなくなるんですが・・・llllll(-_-;)llllll
切符(1日乗り放題切符)を出そうとカバンを見るとファスナーが半分ほど開いていたのです。私はたいていカバンはきちんと閉めるので一瞬あれ?あけたっけ?と思ったけど、すぐに嫌な予感がして中を見たら・・・
財布がない! |||||/( ̄ロ ̄;)\|||||||
どこをどう探してもない!ヴィクトリア&アルバート美術館も自然史博物館も入場無料だし、買い物もしてないので財布は出してないのです。頭が真っ白になりました。血の気もひきました。自分がスリの被害に遭ったということを認識するのに時間がかかりました。そして認識できたあとは恐怖に襲われました。恐怖というよりパニックでしょうかね。財布の中には現金の他にクレジットカード2枚が入っていました。心の中で自分に対して「落ち着いて、これは現実に起こっていること、とにかくやるべきことをまずしなければ」と言い聞かせ、まずはホテルに戻りました。歩いても帰れるけど地下鉄で1駅、時間にして10分ほどでしたがホテルに着くまではとても長く感じました。
今回私が泊まったのはホテルとは言うもののこじんまりとしたB&Bに近いところです。レセプションには女性が2人いました。その2人に財布を盗まれたこと、これからクレジットカードをとめるので宿泊代を清算してほしいことを伝えました。スタッフの人もかなり驚いて「とにかくカードを止めるのよ!」と言い、宿泊代をまず清算してくれました。けれど私もバカだからカード会社の電話番号も控えておらずどこに電話していいかわからない。それを聞いたスタッフが「インターネットで調べてみたら」とオフィスに入れてくれPCを貸してくれました。けれど日本語環境じゃないせいかなかなかカード会社のサイトが開けず、時間が過ぎるばかりであせるのでやはりここは親に電話をして調べてもらおうと思い電話をかけました。その頃日本は夜中の2時。気が引けたけどでも緊急時なのでカンベンして!電話に出た父は意外と冷静で(私が焦っていたからかもしれない)カード会社2つの緊急連絡先を調べてくれ、うち1つは父が電話をしてくれました。私が電話をした会社は「手続きは終了したのでカードの再発行などは帰国後また電話してください」とそれだけ言われました。父がかけた会社からは「カードは止めたけど万一悪用されてた時のためにポリスレポートが必要になるので警察へ行ってください、その書類があれば保険がききますので」と言ってくれたのです。
ホテルのスタッフに近くの警察署を聞くと「知らない」との返事。でもまたすぐネットで調べてくれて地図も印刷してくれました。
急いで出発。歩いて15分程度の場所で通りに面しておらず入り口も薄暗く小さい扉。警察署の表示もなく(見落としたかもしれないけど)ここでいいのか?と思いながらドアを開けるとたたみ6畳もないような小さい待合室みたいなところに1組のカップルが待っていました。その部屋の奥にカウンターがあり警察官が誰かと話していました。待つこと40分、やっと私の番に。黒人の女性警察官。幸いなことに彼女の英語はとても聞きやすかったです。外国人だから丁寧に話してくれたのかしら。財布をなくしたので書類が必要だと伝えると、なくした時間・場所・状況等詳しく質問されました。どんな財布で中に何が入っていたか等も。時間はかかったけどスムーズに質疑応答は終了し18時半に警察署を出ました。
警察署の入り口(裏口みたいでしょ)と待合室の写真。外国の警察に来るなんて体験もめったにないかなぁと思い撮影(^^;)
ホテルに日本円を残しておいたのでまずはそれをポンドに替え、スーパーで夕食を買ってホテルに戻りました。心身ともにぐったり。ショックでした。手持ちの現金だけでも帰国までは何とかなるのはわかったけど、それこそこの現金がなくなったら無一文だと思うと不安でしたね。その日の夜は後悔の念と不安で全然眠れませんでした。
火傷をしてみないと火の熱さはわからないと言うけれど、それと同じ体験をしました。犯罪には気をつけなきゃと思ってはいたけれどどこかで自分はちゃんと考えてるから大丈夫、みたいな油断がありました。たぶん盗られたのは自然史博物館内だと思うんです。午後ハロッズで買い物をしているのでそこが財布を最後に見た場所。ホテルに戻った時には財布を出してないし、ヴィクトリア&アルバート美術館はじっくりとまって見ておらず歩いて素通りした感じなので盗られるスキはなかったと思うのです。でも自然史博物館はかなり混雑していたし神戸スーパーマーケットでは人がぎゅうぎゅうになって地震体験しており(係員などはおらず)、たぶんそこでやられたんじゃないかなと思うのです。
でも今回、たくさんのミスが自分にはあったんです。盗られるべくして盗られたんです。箇条書きにしてみますが・・・
・財布をカバンの中に入れてたこと。しかも取り出しやすい前面のファスナーの場所。
・クレジットカードを2枚持ってきたのは、1枚は予備のためなのに財布に入れちゃったらなんにもならない!ホテルに置いておくべきだった。同じく日本円も2万円入れてたけど換金する予定がないなら置いておくべきだった。
・ショルダーバッグタイプのカバンを斜めがけしてたので大丈夫だろうという油断があった。置き引きには気をつけてたけどすられるということに気が回っていなかった。
・旅も3日目、午後3時頃とあって疲れもかなり出ていた。注意力も散漫でたぶんボケーとした観光客に見えたのだろう。
・自然史博物館はファミリー客が多くなんとなく安心していた。
・自然史博物館のように入場無料のところはスリにとっては最高の仕事場所だということに気づけなかった。そういえば場内アナウンスで「館内では荷物はしっかり持っていろ」と流れていました。ええ、確かに聞きました・・・(T_T)。
・お金を使う予定のない場所では財布は衣服のポケットに入れておけば良かった
・カバンに財布を入れたなら何度かチェックをすればよかった。今回駅に行くまでまったく財布の所在を気にしていなかった
・カバンをしっかりホールドしながら歩けば良かった
・写真撮影に夢中になり過ぎてたかも・・・
もうね、後悔することなんてたくさんあり過ぎ。カードをなくすなんて想像してなかったからカード会社の連絡先も控えてなかったし。パスポートのコピーは持ってたけど。正直この夜はもう日本に帰りたい!何しにロンドンに来たんだろう・・・ってへこみました。自分のバカさ加減に情けなかった。個人旅行だとこんな時誰も頼れないのです。もっともツアーに入ってても対処することは結局同じだけどね。でももしも全財産を盗られてたらどうなったんだろう?って思うと今でもコワイ。ツアーなら現地会社の人にお金借りてあとで返すってこともできたかなと思うけど、知人もいないロンドンで無一文になったらどうしたらいいんだろう。大使館?まさかね。今度はそういうこともきちんと考えて旅に出よう。まぁしばあらくはもう旅もできないけど。
被害総額はだいたい3万円くらい。カードの被害は今のところないようです。痛い授業料となりました。命がとられてなくて幸いと思えばいいのかな。ホテルのスタッフがとても親身になって助けてくれたのが涙がでるくらい嬉しかった。ウェブで予約したんだけど、カスタマーレビューに「ホテルスタッフが親切」とあったのも決め手だったんだけど、とてもそれを実感しました。下手な慰めも言わないし、かといって突き放すこともせず、パニクった私を相手に冷静に対応してくれました。ほんとにこの宿で良かったなと思います。ホテルについては別記事にしてまとめてアップします。
この日はへこみましたが、翌日からまた観光しております(^^;)
3日目の観光場所
・コートールド・ギャラリー (Courtauld Gallery)
・コヴェントガーデン
・セントポール教会(St.Paul's Church)
・ハロッズ
・ヴィクトリア&アルバート美術館
・自然史博物館
今回行くのを楽しみにしていた美術館で、実際見てとても感激したところです。コートールド・ギャラリーはサマセットハウス(エドワード6世の叔父に当たるサマセット公爵の宮殿跡)にあり比較的小規模なギャラリーだけど印象派や後期印象派のコレクションは非常に質が高いというのを聞いていたので期待でわくわくしながら入館してみると・・・
期待通り~!!
あまりにも有名な画家さん達の絵がズラーリ!モネ・マネ・ルノワール・セザンヌ・ゴーギャン・ゴッホ・スーラ・シスレー・ピサロ・ドガ・マチスなどなどなど・・・。数はそんなに多くないけどみんな素敵な絵でした。その中で一番感激したのがマネの「フォリー・ベルジェールの酒場」という絵。以前本で見たことがありすごくその絵に惹かれたのです。本物が今ここにあるー!!!と感激でしたねぇ!!
サマセットハウスの中庭は夏は噴水、冬はスケートリンクになるそう。ここで年末のカウントダウンイベントもやってたのをテレビで見ました。
コートールド・ギャラリー
絵画鑑賞で満足したあとはコヴェント・ガーデンへ。16世紀から1974年に至るまでは野菜や果物の卸売市場が置かれていました。市場はテムズ川の南岸ナイン・エルムズへと移転され、跡地はショピング街として再開発されています。映画マイ・フェア・レディで一躍有名になったのでしょうか。
大道芸も屋内外でいろいろやっていましたよ。右下の銅像は人間です!
マーケットのすぐ前にセントポール教会(St.Paul's Church)があります。ここは別名「役者たちの教会」と呼ばれているように、礼拝堂にはヴィヴィアン・リーをはじめとする有名な役者たちの名前が刻まれた銘版があるそうです。
ピカデリーサーカス周辺で行ってみたいパブがあったので移動しましたが、あいにく日曜日だったせいかお休み。さほどお腹もすいていなかったので、とりあえずお昼は食べず土産物屋でいろいろ物色。その後ハロッズへ行きお土産を物色。カードでお買い上げしました。あとになって、この時買い物をしておいて良かったな、と思うことになるのですが・・・。
右の写真はハロッズ店内です。エスカレーターの上のほうにバルコニーがありそこで女性がオペラを歌っています。わかります?
いったんホテルへ戻り荷物を置いて、ホテルの無料サービスのコーヒーとクッキーを頂き少し休憩。
ホテルから歩いて行けるところに博物館がいくつかあります。まずはヴィクトリア&アルバート美術館へ。ここは現代美術・各国の古美術・工芸・デザインなど多岐にわたる400万点の膨大なコレクションを中心にした国立博物館です。ヴィクトリア女王(1819-1901年)とアルバート公(1819-1861年)が基礎を築いたそうです。
とても広いです!そして展示物がめちゃめちゃ多いです。
ヴィクトリア&アルバート美術館に隣接して自然史博物館があります。ここを見るとちょっと悲しくなるのですが・・・それはのちほど・・・。
こちらは大英自然史博物館、英国自然史博物館などとも呼ばれ、自然史系博物館としてはイギリス最大であるのみならず、世界でもトップクラスである。大英博物館の一部として始まり、比較的最近まで正式名称に大英博物館(British Museum)と冠していたため、自然科学分野で単に大英博物館といった場合、ブルームズベリーにある本来の大英博物館ではなくこの博物館のことを指していることがある。(ウィキペディアより引用)
新潟で言うと新潟県立自然科学館のような場所です。メインホールで出迎えてくれる恐竜の骨格標本に圧倒されます。見て楽しい聞いてタメになる体験型のアミューズメントパークみたいな感じ。お客さんはファミリー層が圧倒的に多かったです。
私が、というより日本人はきっとここに興味を惹かれるだろうなと思ったのが「神戸スーパーマーケット」というコーナー。Earth Galleryというエリアの中にあり、地震のほとんどないイギリス人に地震を体験してもらおうっていう趣旨なのかしら?部屋の一部が日本のスーパーを再現しており壁には写しているモニタが設置されています。阪神・淡路大震災の地震発生時のコンビニの防犯カメラの映像を映し出すとともに床が振動するというもの。実際感じたものはせいぜい震度5くらいかなぁ。でもはるばるロンドンで神戸の震災の様子を目にした時はちょっと不思議な感覚でした。
時刻はそろそろ午後の4時。この日の夕食は念願だったハードロックカフェで食べよう!と決めていたので移動のため駅に向かいました。この直後、とてもショックな出来事が起こります。その出来事とは!
次回に続く!
・
・
・
な~んてイジワルなことはしません(^^;) 思い出すと情けなくなるんですが・・・llllll(-_-;)llllll
切符(1日乗り放題切符)を出そうとカバンを見るとファスナーが半分ほど開いていたのです。私はたいていカバンはきちんと閉めるので一瞬あれ?あけたっけ?と思ったけど、すぐに嫌な予感がして中を見たら・・・
財布がない! |||||/( ̄ロ ̄;)\|||||||
どこをどう探してもない!ヴィクトリア&アルバート美術館も自然史博物館も入場無料だし、買い物もしてないので財布は出してないのです。頭が真っ白になりました。血の気もひきました。自分がスリの被害に遭ったということを認識するのに時間がかかりました。そして認識できたあとは恐怖に襲われました。恐怖というよりパニックでしょうかね。財布の中には現金の他にクレジットカード2枚が入っていました。心の中で自分に対して「落ち着いて、これは現実に起こっていること、とにかくやるべきことをまずしなければ」と言い聞かせ、まずはホテルに戻りました。歩いても帰れるけど地下鉄で1駅、時間にして10分ほどでしたがホテルに着くまではとても長く感じました。
今回私が泊まったのはホテルとは言うもののこじんまりとしたB&Bに近いところです。レセプションには女性が2人いました。その2人に財布を盗まれたこと、これからクレジットカードをとめるので宿泊代を清算してほしいことを伝えました。スタッフの人もかなり驚いて「とにかくカードを止めるのよ!」と言い、宿泊代をまず清算してくれました。けれど私もバカだからカード会社の電話番号も控えておらずどこに電話していいかわからない。それを聞いたスタッフが「インターネットで調べてみたら」とオフィスに入れてくれPCを貸してくれました。けれど日本語環境じゃないせいかなかなかカード会社のサイトが開けず、時間が過ぎるばかりであせるのでやはりここは親に電話をして調べてもらおうと思い電話をかけました。その頃日本は夜中の2時。気が引けたけどでも緊急時なのでカンベンして!電話に出た父は意外と冷静で(私が焦っていたからかもしれない)カード会社2つの緊急連絡先を調べてくれ、うち1つは父が電話をしてくれました。私が電話をした会社は「手続きは終了したのでカードの再発行などは帰国後また電話してください」とそれだけ言われました。父がかけた会社からは「カードは止めたけど万一悪用されてた時のためにポリスレポートが必要になるので警察へ行ってください、その書類があれば保険がききますので」と言ってくれたのです。
ホテルのスタッフに近くの警察署を聞くと「知らない」との返事。でもまたすぐネットで調べてくれて地図も印刷してくれました。
急いで出発。歩いて15分程度の場所で通りに面しておらず入り口も薄暗く小さい扉。警察署の表示もなく(見落としたかもしれないけど)ここでいいのか?と思いながらドアを開けるとたたみ6畳もないような小さい待合室みたいなところに1組のカップルが待っていました。その部屋の奥にカウンターがあり警察官が誰かと話していました。待つこと40分、やっと私の番に。黒人の女性警察官。幸いなことに彼女の英語はとても聞きやすかったです。外国人だから丁寧に話してくれたのかしら。財布をなくしたので書類が必要だと伝えると、なくした時間・場所・状況等詳しく質問されました。どんな財布で中に何が入っていたか等も。時間はかかったけどスムーズに質疑応答は終了し18時半に警察署を出ました。
警察署の入り口(裏口みたいでしょ)と待合室の写真。外国の警察に来るなんて体験もめったにないかなぁと思い撮影(^^;)
ホテルに日本円を残しておいたのでまずはそれをポンドに替え、スーパーで夕食を買ってホテルに戻りました。心身ともにぐったり。ショックでした。手持ちの現金だけでも帰国までは何とかなるのはわかったけど、それこそこの現金がなくなったら無一文だと思うと不安でしたね。その日の夜は後悔の念と不安で全然眠れませんでした。
火傷をしてみないと火の熱さはわからないと言うけれど、それと同じ体験をしました。犯罪には気をつけなきゃと思ってはいたけれどどこかで自分はちゃんと考えてるから大丈夫、みたいな油断がありました。たぶん盗られたのは自然史博物館内だと思うんです。午後ハロッズで買い物をしているのでそこが財布を最後に見た場所。ホテルに戻った時には財布を出してないし、ヴィクトリア&アルバート美術館はじっくりとまって見ておらず歩いて素通りした感じなので盗られるスキはなかったと思うのです。でも自然史博物館はかなり混雑していたし神戸スーパーマーケットでは人がぎゅうぎゅうになって地震体験しており(係員などはおらず)、たぶんそこでやられたんじゃないかなと思うのです。
でも今回、たくさんのミスが自分にはあったんです。盗られるべくして盗られたんです。箇条書きにしてみますが・・・
・財布をカバンの中に入れてたこと。しかも取り出しやすい前面のファスナーの場所。
・クレジットカードを2枚持ってきたのは、1枚は予備のためなのに財布に入れちゃったらなんにもならない!ホテルに置いておくべきだった。同じく日本円も2万円入れてたけど換金する予定がないなら置いておくべきだった。
・ショルダーバッグタイプのカバンを斜めがけしてたので大丈夫だろうという油断があった。置き引きには気をつけてたけどすられるということに気が回っていなかった。
・旅も3日目、午後3時頃とあって疲れもかなり出ていた。注意力も散漫でたぶんボケーとした観光客に見えたのだろう。
・自然史博物館はファミリー客が多くなんとなく安心していた。
・自然史博物館のように入場無料のところはスリにとっては最高の仕事場所だということに気づけなかった。そういえば場内アナウンスで「館内では荷物はしっかり持っていろ」と流れていました。ええ、確かに聞きました・・・(T_T)。
・お金を使う予定のない場所では財布は衣服のポケットに入れておけば良かった
・カバンに財布を入れたなら何度かチェックをすればよかった。今回駅に行くまでまったく財布の所在を気にしていなかった
・カバンをしっかりホールドしながら歩けば良かった
・写真撮影に夢中になり過ぎてたかも・・・
もうね、後悔することなんてたくさんあり過ぎ。カードをなくすなんて想像してなかったからカード会社の連絡先も控えてなかったし。パスポートのコピーは持ってたけど。正直この夜はもう日本に帰りたい!何しにロンドンに来たんだろう・・・ってへこみました。自分のバカさ加減に情けなかった。個人旅行だとこんな時誰も頼れないのです。もっともツアーに入ってても対処することは結局同じだけどね。でももしも全財産を盗られてたらどうなったんだろう?って思うと今でもコワイ。ツアーなら現地会社の人にお金借りてあとで返すってこともできたかなと思うけど、知人もいないロンドンで無一文になったらどうしたらいいんだろう。大使館?まさかね。今度はそういうこともきちんと考えて旅に出よう。まぁしばあらくはもう旅もできないけど。
被害総額はだいたい3万円くらい。カードの被害は今のところないようです。痛い授業料となりました。命がとられてなくて幸いと思えばいいのかな。ホテルのスタッフがとても親身になって助けてくれたのが涙がでるくらい嬉しかった。ウェブで予約したんだけど、カスタマーレビューに「ホテルスタッフが親切」とあったのも決め手だったんだけど、とてもそれを実感しました。下手な慰めも言わないし、かといって突き放すこともせず、パニクった私を相手に冷静に対応してくれました。ほんとにこの宿で良かったなと思います。ホテルについては別記事にしてまとめてアップします。
この日はへこみましたが、翌日からまた観光しております(^^;)
海外に行くと日本が世界の中でまだ安心できる国だというけど、本当だね。
私もフィレンツェとパリで十数人のホームレスの子どもたちに囲まれた時は怖かったけど。
一人だとパニクルのも仕方ないよ。
本当に無事帰ってこれて何よりだったね。
僕は小学校の頃財布を落として以来、ズボンのポッケに入れてるんですよ^^;
トラウマになっちゃてるのかもね^^;
でも英国では、治安が悪いんですね・・・
日本にいるとわからないですけど、やっぱり日本は治安がいいのかなぁ~^^;
被害がないことをお祈りしております!!!
ヨーロッパの中ではイギリスは比較的治安のいいほうらしいですね。イタリアはけっこうこわいって噂ききます。
今のところ悪用された連絡は来ていないので大丈夫なのかなと思います。いい教訓になりました。経済的には痛いですけどね(^^;)