ちょうど一年前の今日、父が施設に入居した日です。昨年のブログ見返してみたらずっと更新してなかった。父のことをブログにしたくない気持ちが大きかったのは私の精神状態も不安定だったからかもしれません。客観的に見る余裕などちっともありませんでした。仕事ではできるのに・・・。
この日に入居することを決めた理由は、この日初めて認知症治療のための受診をしたから。朝受診してそのまま家には帰らず、施設へ直行する流れでした。
朝8時半頃中央区にある病院へ。道路が激混みな時間帯だな・・・と思ってちょっと早めに出たら思いのほか早く着き過ぎて。笹井線沿いのミスドでお茶をしました。その時の写真。
今にして思うと、父が穏やかに笑っていたのはこの時が最後だったなと。私が知る施設に入居してからの父はずっと怒ってるか、無気力な顔だけ。笑う顔を見られなかった。施設の中では笑ってたこともあったようだけど。
コロナだから施設には入れず、会えるのは受診で外に出る時だけ。受診する必要がなかったら、面会禁止のコロナ禍ではまず会えない。認知症の方の認知が進んだというのはよく聞く話です。もっとも父の場合、帰宅欲求が強すぎて(施設にいる意味も理解できないし)、私達家族に会ったら、不穏になるのが目に見えているからやっぱり会えなかったかもな・・・。それはそれでせつないかも。
11月2日の朝、実家を出発する時「もしかしたらもう2度とこの家に戻ることはないかもしれない」と思いました。その理由を理解できないまま、何も知らされず普通に外出する気分で家を出た父を見て本当に悲しかった。(本当のこと言ったら不穏になっちゃうし…)
家に帰りたい、ただそれだけの願いをかなえてあげられない。どんな病気であっても闘病中の方やその家族は同じような思いをしているのだろうと思います。それが入院中であれ、施設暮らしであれ・・・。
11月2日を迎えると、生きるってなんだろうと考えずにはいられなくなります。
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