ウメコの毎日

新潟市に住むウメコの平凡な日常、そして日々想うことを綴っています。

こたえてちょーだい

2006-09-19 | 日々のできごと
今朝久しぶりに激しい腹痛に襲われ、トイレで脂汗流しちゃった(^^;) 
今日が休みで良かったなぁ・・・。
なので午前中はおとなしく部屋にこもってTV見てました。10時からフジTVでやってる「こたえてちょーだい」、いつもは嫁姑問題、夫婦問題、隣人問題などつまんなーい、っていう内容なんだけど今日は見ました。だってテーマが「介護」だったんですもの。2つのエピソードがありましたが、高齢者介護についてのエピソードとても印象にのこりました。脳出血で寝たきりになったお母さんを20年間娘が世話してるという内容です。

娘が22歳の誕生日の時、午後7時に帰る約束をしたが、忘れて友人と飲みに行ってしまった。料理を作って待っていた母はその間に脳内出血を起こし、その後寝たきりとなってしまう。医者から「もう少し早く病院に来ていればもっと後遺症が少なかった」と言われる。しかも、母が倒れる前に娘は「留学したい」と親に頼んでおり、母は自分の生命保険を解約していたため、母が発症した時、保険がなく満足な治療をさせてやれなかった。以来20年間ずっと自分のせいだと自分を責めている。なので母の世話をするのは自分の義務だと感じていて、それをつらいとは思ってなかったという。
お母さんは、自分にかかりきりで自由がない娘を不憫に思って「施設に入れてくれ」と何度も頼んでいる。
だがある時からお母さんの性格が豹変してしまい、優しかった母が「あんたの作った料理なんて食べないよ!どんな毒が入ってるかわかりゃしない!」などとつらくあたるようになった。アルツハイマーの疑いがあると言われ施設に入れるよう薦めても「私が世話をする」と譲らない娘。数年後お母さんは突然亡くなってしまう。
お母さんの友人が娘に「お母さんはね、自分の世話で自由のないあなたがかわいそうで、だからわざと嫌われるようにふるまって施設に入ろうとしてたんだよ」と伝え娘はまた自分を責めてしまう、とこんな内容でした。

この娘さんはたぶん責任感があまりにも強かったんでしょうね。そして母娘ともお互いを思いやり過ぎてそれが重圧になってたような気がします。娘さんは自分のせいで寝たきりになったんだから自分が世話をしなくてはいけないと。他人にまかせることが罪であることであるかのように思ってしまったんでしょう。
私もヘルパー講座で学びましたが、やはり自分の親を他人にまかせる(ヘルパー利用)とか、施設に入れるというのが世間体が悪い、親を見捨てたというようにとらえる傾向がまだあるようです。介護保険が導入されて認知症についても一般的に周知されてきつつある今ではだいぶ抵抗は少ないんじゃないかと思うんですけど。
施設に入れるのが抵抗あるならデイサービスやショートステイ(数日間施設にお泊りするサービス)を利用して少しでも自分が一人になれる時間を作れば良かったのになぁ、そうしたらお母さんもアルツハイマーのフリなんてしなくて済んだのに・・・ってテレビを見ながら思っちゃいました。

自分が今仕事をしているのがまさにそのデイサービスなので、やはり家族の大変さっていうのはよく耳にします。家族が安心してじいちゃん・ばあちゃんをデイサービスにおまかせしてもらえるよう、これからもがんばるぞー!
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2 コメント

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こんばんは^^ (天竜^^)
2006-09-19 23:15:11
介護の問題ってとっても難しいですよね・・・。

個々のケースによって同じ状況でも対応は全然違ったなりうりますからね。

僕は認知症療養棟に4年ほど勤務していると色々な経験をする機会がありました。

ある家族は、入院していることを前向きに考え進んで面会者(家族・親戚・友人)を受け入れている家族。

ある家族は、入院していることを一切の秘密にして面会謝絶状態にしている家族。

でもやっぱり認知症療養棟には偏見がまだ多くあります・・・

僕個人的には世間の方が思うほど偏見を感じるところではないし、普通の人たちだと思います。

ちょっと話はずれましたけど、家庭介護では「頑張り過ぎないこと」が大切だと思います^^

頑張り過ぎちゃうと、体にも心にも無理が来ちゃうし介護される方にも負担になってしまうそうです。

やっぱりある程度のレスパイトケアの必要性はありますよね。

そのためには、より安心できるケアを提供していきたいですね^^
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日本って (ウメコ→天竜さん)
2006-09-20 21:50:36
「普通」と違うことが「恥」でそれを隠そうとする風潮がまだあるんですよね。今でもそういう概念がまだ残っているのは残念なことです。たぶん認知症についての知識が世間に浸透してないせいなんでしょうね。

こたえてちょーだいのような番組を通して一般の人にもどんどん病気について知ってもらうことが大切だと思いました。



まぁ、そういう私も認知症についてはヘルパー講座を受けようとした頃にやっと知り始めたようなものなのでまだまだ知識不足ですが・・・。
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