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JRAブリーズアップセール2006は驚愕の結果!

2006年04月25日 | サラブレッドセール(セリ市場)情報
4月24日(月)、今年度初のせり市場となる<JRAブリーズアップセール2006>が開催された。

ブリーズアップセールとは、JRAが全国のサラブレッド1歳馬市場で購入し、日高・宮崎の両育成牧場でJRA職員により育成された馬が上場される市場である。(平成14年度までは「抽選馬」と呼ばれていた)。
今年は69頭(欠場11頭、昨年も69頭上場)が上場された。

AM8:15、馬主受付が開始され、多数の中央馬主(当セールの登録は中央馬主に限定)が購買登録を行った。

AM9:00から騎乗供覧が開始、5班に分けて単走でテンポ良くタイムが計時(2Fタイムと1Fタイム)されていった。
ブリーズアップセールという名前にしては、全体的にタイムが速い印象があり、一番時計は<14番メジロベツァーリの04、父キャプテンスティーヴ>が計時した、2F11.5-1F11.0であった。

一番時計を叩き出したメジロベツァーリの04

当馬は、2,730万円(税込)で購買(購買者:平井豊光氏)された。

その後AM11:30から実馬展示が行われ、お目当ての馬達を楽しげに吟味する購買者・調教師で賑わった。

展示会場には<個体情報開示室>が設けられ、全馬のレントゲン・内視鏡検査結果等が確認できるようになっていた。


PM2:00、驚愕のセリが開始。松橋鑑定人による東北訛の名調子と女性ビッドスポッターが、次々と競り上げを演出していった。


牡馬の最高額は<41番ディスクオブゴールドの04、父マリエンバード>で、4,095万円(税込、購買者:横山修二氏)だった。前脚の出が軽やかで好印象であった。

41番騎乗供覧:2F13.0-1F12.1


牝馬の最高額馬は<65番リンデンルレーブの04>で、3,255万円(税込、購買者:大城敬三氏)だった。祖母にリンデンリリーがいる血統である。

65番騎乗供覧:2F11.6-1F11.6


市場結果は、69頭上場中、売却頭数はなんと68頭!売却率は98.6%!売却総額は前年の6億6672万円(税込)を大幅に更新し、10億2223万円(税込)を計上した。平均価格は1,503万円(税込、前年:1,113万円)だった。
*前年度成績を税抜表示しておりましたので、税込表示に修正しました。(4/26)

ちなみに、売却68頭の仕入額を計算してみると、4億6683万円(税込)であった。

市場結果一覧(番号順)
市場結果一覧(高額順)

この驚きの結果は、<JRAが購買し育成したという信頼感(一種のブランド)>、<初年度からダイワパッションを輩出した実績>、<首都圏での開催>、<個体情報開示の徹底(これも信頼感に)>、<全頭が単走でここまで追い切れるのかという驚き>、<購買者が心底楽しんでいる雰囲気>、<仕入れ価格の約8割から競りスタートすることにより、多人数での競り合いに>、<松橋鑑定人&浅野アナのテンポ良いセリ進行>、<JRA職員の対応が好印象で明るい雰囲気を演出>など、多数の事柄が相乗効果となって表れたものだろう。

競り市場としてはまだ2年目だが、他の市場が見習うべき部分がたくさんあったように感じた。

by 馬市ドットコム

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