goo blog サービス終了のお知らせ 

HORSE SENSE を 往く ≫≫

 この道は いつかきたみち

  このみちを また駈ける

   このみちは 心は遠い ・ ・ ・ ・ に

花のあと

2010年03月21日 | 映画
3月17日 東映映画『花のあと』を観る 出演者はスクリーンで初めて見る俳優ばかり
個人的には皆ニューフェイスである 小品としてよくまとまつて感じよかつた
また他の藤沢作品に感じる泣かせの強調や陰鬱さはなかつた
衣装も最近の時代劇にみられるまつさらの着下ろしのキンキラキンはあまりない

女が男に果し合いで互角または勝つためには特技(例えば居合が凄い)があるとか
身軽ですばしこくスピードがあるとか男にはない何かがないと力ではどうしても男に負け
互角以上には戦えないだろう それがないとリアルさに欠ける
もうひと工夫が望まれる
しとやかな着物姿から胴着に着替えるとガラリと面体が一変するなど
もちろん北川景子はよく演つている これまでの藤沢作品の妻女ではでいちばん

亀治郎藤井勘解由を逆転で斃す場面では一瞬の居合で懐剣が「キラッ」と鞘ばしるカットがほしかつた
北川景子以登はあまりに可愛く美しすぎ (許婚を捨ておいて)一目で惹かれた男のため命を賭けて
仇討ちをするような女性にはどうしても見えない

いまの若い俳優に共通しているが 武家の礼法立ち居振るまい所作を指導されたとおり
一所懸命演つているのがいじらしい 実体験がないので仕方ないが
皆きちんと正座し襖の開け立て草履の揃えと同じようにしていて
そこだけ妙に目につくのは昔時代劇の見すぎのせいか――

(粗雑な男と思つていた許婚を見直し)甲本雅裕片桐才助に以登が従いて行く桜花のラストシーンは
余計なせりふはなくし照れくさそうな才助と額ずく以登のショットからパンしてエンドマーク
とすればさらによかつた・・・成瀬作品ならそんな感じ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。