HORSE SENSE を 往く ≫≫

 この道は いつかきたみち

  このみちを また駈ける

   このみちは 心は遠い ・ ・ ・ ・ に

落としたのは原子爆弾

2016年06月25日 | Horse
オバマ米大統領の広島演説を聞いて 多くの人は来てくれてよかったと感謝し
中には涙する人も見られた いかにもアメリカらしい崇高な理念と未来を格調高く語つていた
いまもし安倍首相がアリゾナ記念館前でこれを超える演説ができるであらうか
ただ戦後70年を過ごしてきた者にとつては 冒頭で奇妙な感じを覚えた

「死が空から降り」「閃光と炎の壁が都市を破壊」とあたかも自然災害の如きであつた
閃光や炎は天から降つてきたのではなく原子爆弾を落とした(ボンブドされた)
のである 父母姉兄 周囲のひと 世間 そして学校でさう教わつてきた
樽(バレル)爆弾でもなく 核兵器(ニウクリア・ウィーポンス)でもなく
原子爆弾(アトミック・ボンブ)そのものであつた

演説の中で原子爆弾に触れたのはイメージとしてのキノコ雲(マッシュルーム・クラウド)と
投下した爆撃機のパイロットを許すとした日本女性のものがたりで
投下そのものについては何もなかつた
気の遠くなるやうな話ではあるが 日本人としてはこの崇高な理念と未来に
すがつて行くほかあるまい